前回は、2つの壁についてでした。
日本の学校教育で叩き込まれる文字中心の読解学習の結果、
自分が英語をアウトプットすることの壁(インプットとアウトプットの壁)
そして、音としての英語を理解出来ない壁(音と文字の壁)
この2つの壁が大きくたちはだかっているという話でした。
今回からは、2つの壁を壊す順序についてです!
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さて、今日はまずこちらの2つの動画をみてみてください
フィギュアスケート★安藤美姫選手の英語
サッカー日本代表★本田圭佑選手の英語
第1章でも紹介しましたフィギュアスケート安藤選手(→第1章へ)
とホングリッシュで有名なサッカー本田選手の英語です(→第1章へ)
そしてここで問題です。
【彼ら2人の共通点はなんでしょうか??】
この映像の中に2つの壁を壊すヒントがたくさんあります
時間があればちょっと考えてみてください
、、いかかでしたか?
ー発音が日本人ぽい
ー中学校レベルの英単語を使っている
ー文法がけっこう間違ってる、時制もかなりおかしい
ー声がはっきりしてる
ーしかしとても堂々としてる
、、どれも大正解です!!!
■
これまでに本ブログの第2章では、
英会話をする身につけるうえで重要な2つの法則について話してきました
できるだけ簡単な英単語だけを使う事(幹と枝葉の法則)→こちら
自分の人生で自分が主語 I として英語を使う事(IとYouの法則)→こちら
2人はこれらの法則を完全にクリアしており、
彼らの英語にはこれまで俺が話してきたことが
ギュッと凝縮されていると言えます
また、2人の英語はネイティブの英語からはほど遠く、
上手な英語とはとても言いがたいのですが
日本人らしい英語で堂々と、大きい声で話しており
とても好感がもてます
日本人っぽい英語でいいなんてそういうのは雑な発想である、
ネイティブらしい発音の英語で話すべきだという意見もよく聞くのですが
【ジャパニーズ英語であっても英会話が成立する】ということが
これらの動画で証明されていると言えます
もちろん、最終的にはネイティブのような発音を
目指したほうが、伝わりやすというメリットがありますが、
ここまで述べてきた通り、英語は段階的に身につけるべきであり、
まずは文法や発音が間違っていても
とりあえず言いたい事が言えるレベルを目指すということなのです
チャリに乗るためには、失敗を恐れず、
転びながらでもとりあえず乗ってみようということですね
■
さて、実は彼らにはもうひとつ
めちゃくちゃ重大な共通点があります
お気づきいただけたでしょうか?
実はこのポイントをクリアしているからこそ、
ホングリッシュも世界に通用する英語として成立しています
逆に言えば、このポイントがなければ
まるでお話にならないとおもいます
それぐらいに非常に、非常に重大な共通点だと言えます
、、、なんでしょうか??
その答えは、
こちらになります
▶【瞬時に理解出来る、高いリスニング力】
そうなんです
2人とも圧倒的に高いリスニング力をもっているのです
ーーー
本田選手、安藤選手の動画は、
ほかにもyou tubeを検索すればたくさんあります
通訳なしで彼らが普通にインタビューに答える事ができる理由は
間違いなく非常に高いリスニング力にあると言えます
そしてもう一度本田選手の動画を見て頂きたいのですが
インタビュアーの質問に対する間がほとんどなく
どちらかと言えば突っ込みぎみで答えています
この突っ込みぎみのリズムが英語の特徴でもあり、
少し間をおいて答える日本語とは真逆なのですが
この英語独特のリズムで会話するためにも、
【相手の言ってる事を瞬間的に理解する】ことが必要不可欠なのです
俺自身、
アメリカ生活でスピーキングももちろん苦労したのですが
会話では、リスニングができないとマジで話にならないということを
嫌というぐらいに思い知らされました
少し考えてもらえば分かると思いますが、
相手の事を言ってる事が100%理解出来る状態と
自分の言いたい事が100%言える状態とどちらが会話できるかといえば、、
、、、もちろん前者ですよね
マイケル「####$%%%$$#@#@#***&&@#$$%%$#」
俺 「、、、、、、、、、、、、、」
マイケル「@******$$$$$##@@@@@@@@@@@@@@@」
俺 「、、、、、、、、、、、、、、、、」
大げさでも何でもなく、
俺のアメリカ生活の最初の半年間はずっとこんな感じでした…
この状態だと、もうフリーズするしかないわけです
そして相手の言ってる事がわからなければ
会話もへったくれもありません
いくら言いたい事が言えたとしても、、、です
しかし逆に言えば、相手の言ってる事が100%わかれば
全然話せなくても、余裕がもてるのです
なぜなら、単語をならべるだけでも一応会話は続きますし
How about you?と相手にしゃべらせる方向にもっていくこともできます
さらに、会話を盛り上げられるコミュニケーション力があれば、
相づちを入れたり、共感したり、タイミングよくツッコミをいれるだけで
それなりに楽しい会話をすることができるのです
つまり、
もしあなたがすでに高いリスニング力をもっていれば
【英語とあなたの距離はけっこう近い】と言えます
、、最初の2つの動画のインタビュアーの英語??ちょろすぎるぜ
こういう方は、英語おねーちゃんとの距離はすでにかなり近いと思われます
一方、リスニング力が極端に低い場合は、、
渡米当時の俺と同じく
【英語との距離は非常に遠い】と言えます、、泣
俺自身、本当に苦しかったのは
実は話す事よりも、圧倒的に聞く方でした
言ってる事があまりにもわからなすぎて毎日、恐怖すら感じていました
もちろん、これまでに述べてきたとおり
英語との距離感、すなわち【現在地】は人によって異なるので
どちらを重点的に学習すべきかは人それぞれなのですが、
会話ということを考えると、
ネイティブに近いレベルが求められるのは
スピーキングよりもリスニングの方だということなのです
ーーーー
今回は、2人の選手の英語から学ぶ
リスニングの重要性についての話でした
いやいやいやいや、まてや
わからなければ 何度も聞きかえせばいいし、
Can you speak more slowly?
とゆっくり話してもらうこともできるはずやないかと
思われるかもしれません
英会話でそんなに高いリスニング力が本当に必要なのか、、、
次回はさらに詳しくせまっていきます!
Thank you very much!!
(ご意見、ご感想、ご質問などあれば、気軽にコメントいただけると幸いです)
-イントロダクション
▶まず何をすればよいか?
▶英語との距離感とは?(1)
▶英語との距離感とは?(2)
-学校英語で、英会話できるようにならない理由
▶チャリの王子様(1)
▶チャリの王子様(2)~2つの壁~
-目指すは ”そこそこスピーキング+圧倒的リスニング”
▶安藤美姫と本田圭祐の共通点とは?
-リスニングか、スピーキングか大事なのはどっち??
▶リスニングVSスピーキング
▶発音できない音は聞き取れない?
-発音よりも大事なのは、セリフを作る力。
▶スピーキング=メイキング+発音
▶スピーキングの3ステップとは?
▶リスニングとスピーキングとメビウスの輪
▶100%英会話を身につける順序とは?
-最終結論
最終話▶100%英会話を身につける方法
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