Cpt.4★チャリの王子様(1) | アホみたいに楽しく★100%英会話を身につける方法

アホみたいに楽しく★100%英会話を身につける方法

=【初心者でも100%英会話を身につけられる方法】
2年間のアメリカ生活で見いだした、たった350個だけの単語を使い、
瞬間英作文、海外ドラマ、映画で楽しく続ける、新しい英会話習得法を提案しています。著書”海外ドラマはたった350の単語でできている”を出版しました。

 

 

 

 



 

 

むかしむかし、
車もなかったその時代。
シャーロット王国には若き王子様がいました。


 


この国の王子様は15歳になると修行のため、
非常に交流の深いとなりの国

 

サマンサ王国へと1人で旅立つ試練があるのです。


シャーロット国王は王子にいいます


「王子よ、来年いよいよおまえは修行のために、
   2年間この国を離れて暮らすことにになるんじゃ」


「はい、父上」


「サマンサ王国は、この国の200倍の面積がある広大な国じゃ。
   そしておまえは修行の身じゃから、一人で庶民の家で生活することになる」


「承知しております」


「わが国はとても小さいから、どこへでも歩いて行ける。

   しかしじゃ。サマンサ王国は広すぎて歩いていれば日が暮れてしまう。
   おまえの住むことになる家から、修行の場である城までは20kmも離れているんじゃ」


「そんなに、、、!? 馬車で移動するのですか?」


「わしが修行していた頃は、みな馬車じゃったんだが、サマンサ王国は
   ここ数年の急速な科学技術の発達で馬車が使われることは完全になくなったらしいのじゃ。
   今はみな、自転車とかいう乗り物で移動していると、サマンサの王から聞いておる」


「自転車? なんですかそれは?」


「うむ。なんでも馬を使わずに自由に移動出来る乗り物らしい。
   自転車さえあれば、自分の好きな所にすぐに行けると聞いておる。
   明日からおまえの先生に自転車を教えるよう指示してあるから、
   サマンサ王国へと旅立つまでの1年間、よく勉強しておくのじゃ」



「はい!! 父上」


それから、王子様は、数学や歴史の勉強と共に自転車の勉強をはじめます。
優秀で生真面目な王子様は、言われた通り一生懸命に取り組みました。



それから1年後、、、








広大な国サマンサ王国へ
王子が馬車に揺られてはるばるやってきました。


「王子様、わたしはここでお別れです。厳しい修行となると思いますが、
   立派になって戻っていらしてください」


「はい、先生!本当にありがとうございました。一生懸命頑張ります」




ーサマンサ王国の宮殿ー 



「王子様、ようこそサマンサ国へ」



「シャーロット王国の王子です。はじめまして」


サマンサ王の秘書が笑顔で迎えてくれます。


「さっそくなのですが、明日からこの宮殿内で修行がはじまります。
   ここから、王子様の暮らす家まで、非常に遠くて申し訳ないのですが、、、」


「はい。そのことは王からずいぶん聞いております。自転車で移動するのですよね」


「ええ」


「大丈夫です。この一年間自転車の勉強をたくさんしてまいりました」


「おお。それは心強い。実はこの国には馬車がないので、
   王子様の家までお送りすることができないのです。。」


「問題ありません。自転車を使いますので」


「ありがとうございます。今、用意いたしますので、どうぞこちらの部屋へ」


「失礼します」


秘書に案内され、王子は宮殿入り口のすぐ隣にある
小さな倉庫のある部屋へ向かいます。


しばらくすると秘書が、大きな物体を押してその部屋から出てきました。


「こちらが、わがサマンサ王国で、もっとも人気のある最新型自転車です。
 王子様のために安全に安全を気を使い、開発してまいりました。どうぞお乗りください」




「………………………….」





王子様は言葉を失いました。





王子様が見たものは、、、、、

 

 

 

 







 

 

 


「ええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 


 

「どうかなさいましたか?」



「こ、、、これが、自転車ですか!!??」


「そうでございます」


王子さまはそばにある王宮の窓から下界を見渡しました。
そこには信じられないスピードで、彼の抱えているのと同じタイプの自転車で
数多くの人々が軽快に移動しているのです。


「は、、、、はやい!!!!  しかもペダルがない!!!! 誰もこいでない!!??」


王子様はさらに驚きます。


「な、、、、なぜにウイリー!!!!???」


全ての自転車が小刻みにターンしながら、時にはウイリーしながら、
うねるような曲芸走行をしています。
しかも時速100kmは軽く超えているであろう猛スピードです。


「わが国ではこれが普通ですが…。何か問題でもございますでしょうか?」


「ちょちょちょちょ!!!!!!!!!全然違います。
 私が知っているのはこんな大きなものではなくてもっとシンプルで、
 軽そうで、くるくる回るペダルをこぐタイプのものです」


「えええ??」


「えええええ??」 


「ええええええええええええええええええええええ???」



そのとき、何かを思い出したのようにサマンサ王の秘書は答えます。


「あああ!まさか!!王子様がおっしゃっているのは、
 チャリンコのことではないですか?」


「チャリンコ?なんですかそれは?」


「今の自転車のエンジンが開発される8年前、この国ではチャリンコが主流でした。
 最近はいっさい見られなくなりましたが、、、そうだ。少々お待ち下さいませ」


秘書は、再び倉庫へと戻り、

奥の方のガラクタの山を探索すること数10分、、
笑顔でチャリンコをこいで登場しました。


「ああ!!それです! !それ!!」


王子様は、チャリンコの近くに駆け寄り、目をキラキラ輝かせて語りはじめます



「そ、、、、、そのタイプは、マラン王国で生産された7823年型ブラックBG_wer。サドルのクッションのやわらかさ、スタイリッシュなデザインの中に感じるどこか古ぼけたノスタルジー。おおおお、このペダル!!??まさかこのペダル改良されましたね?本来このブラックモデルのペダルはB-43と呼ばれる、アイロンを使用したものが搭載されているのですが、、これは、、ま、まさかシルバーですか!!??アイロンはさびやすく雨量のおおい地域には不適切であると言われております。シルバーだと酸化することもない、、そういうわけでこの輝きですか!考えましたね。そしてこの変速システムは、、な、なんと3段階ではないですか? 従来27段階変則がこのBG_werの特徴であるのですが、平らなこの国ではその必要もないということですか。確かに。無駄は限りなく省くということですね。わかります。いやわかります。これからの情報過多の世界において無駄というものは、本当に必要ないものですからね。私たちはいらないものを限りなく捨てて行かなければなりません。そうでないと本当に生きたい世界、本当に歩みたい人生、たった一度きりの二度とは戻らない大切な人生を強く生きることはできないですもの。何かを選ぶということはいつの時代も何かを捨てるということと等しくあり、それが世界のいやこの宇宙のロジックですもの。神のルール。本当によく考えられています。デザイン、素材、そしてこのサドルのクッションの柔らかさ、限りなく無駄を削ぎ落したこの構造。全てにおいて乗る人の立場に立ち、乗る人の視点で自転車をどこまでも追求した、しかしながら作り手の自我とこだわりもまた、ここには強く感じられる、、、単なる媚びた思いやりの優しさではなく、生み出したい思いが乗り手の役に立つということと完全に一致した強さを感じさせるホンモノの優しさ,,,!!! ギブ&テイク、WIn Winという安っぽい理論などで片付けられましょうか。自分の意思を大切にする職人魂と、他人を大切にする思いやりが深い深い次元で鍵と鍵穴の関係のごとく、運命的に出会うべくして出会ったと言わざるをえない、、、これはすばらしいなんて言葉ではとても表現出来ない、、愛、、愛だ…。これを愛と呼ばなくてなんと呼べばよいのでしょうか。愛の結晶と呼ぶにふさわしい本当に素晴らしい自転車ですね!!!」


「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「………………おおおおおおお なんということでしょう、、、、

 王子様!!!!!!! とってもよくご存知で!!!!!!!!!すばらしいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「ありがとうございます。勉強しましたので」


「その通りです。このモデルは以前マラン国の王子が修行に来た時に年月をかけて開発したものなんです。
 少し古うございますが、最高級品質のチャリンコでございます。
 これなら王子様の家まで1時間もあれば行けると思います。。。
 いや、ほんとによかった。安心しました。王子様、どうぞお乗りくださいませ」


「ありがとうございます」



そして王子様はチャリンコにまたがります



まずは、両手でハンドルを握る。そして自転車の左側に立つ。それは僕が右ききだからだ。右足を持ち上げてサドルをまたぐ、そして両手でハンドルを支えて、右足を40cmほどあげて、足をペダルの上にそえる。ここで注意しなければならないのは、ハンドルを完全に握りしめないということだ。なぜなら両手のグリップの向こう側にはブレーキと呼ばれる2つのスイッチが搭載されているからだ。危険が生じた時は足を使って自転車を止めるのではなく、このブレーキでタイヤの横につけられた緩衝材を操作し、直接タイヤにこすりつけ、その摩擦によって自転車の速度を落とさなければならない。さもなければ足と道路の摩擦によって足に重大な負傷を負ってしまう危険があるからだ。これは非常に重要ポイントだ。さらに出発時は変速は最も軽いギアへと設定する。こうすることで少ない力でスムーズに発信することができるからだ。ギアは速度の上昇とともに徐々に切り替える必要がある。慣性の法則によりある程度のスピードに達すれば少ない力でも物体は動き続けようとする力が働くからだ。そして変速を切り替える際は必ずペダルをこぎながらスムーズに切り替える必要がある。仮に自転車が停止状態で変速を切り替えた場合、78%の確率でチェーンがはずれ、56%の確率で自転車が転倒し致命傷になりかねない。これらの危険は数学的、統計的に証明されているものであり、僕は常にそれを意識しなければならない。なぜなら外傷を負う事は痛みを生じるし、それよりも自転車で転倒するという事はこの世で一番恥ずかしい事だと教わったからだ。仮に転倒などした際には国民全員に笑われることになってしまうだろう。この場合に受けるであろうわが国へのイメージダウン、そして僕自身が感じるであろう心の痛みは想像を遥かに超えることが容易に予測される。よって失敗は絶対に絶対に避けなければならない。さらに発信する前は前後左右の安全を確認する。危険というのはいつどこからやってくるのかは分からない。未来というのは分からないからこそ未来であり、もしそれが分かるのであれば未来という意味そのものが存在しないということになってしまう。未来がないのであれば現在、過去いやそもそも時間という概念そのものが消失するであろう。しかし今ここで提示しているのは存在する未来という事実であり、我々が未来に対して出来る全ての事は起こりうる危険をシュミレーションし、あらゆるパターンに対して対応出来るよう準備することそれが全てだ。そして安全確認後、自転車の発進へに向けて全神経をペダルへと集中させる。勢いよく60度の角度で右のペダルを踏み込んで自転車を前に進ませてさらにその勢いで左足をあげてそして両足をペダルにのせて右足から深くゆっくりじわりじわりとペダルを踏み込み自転車を時速3kmで前に進め、その勢いを保ったまま横転するその前に左足でペダルを踏み込み自転車が時速5kmに達する程度進んだあと次にみぎ,,,,,,,, ああ、、、ぬああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ



、、、、、、、、、、、、、、







王子様が1メートルも進まないうちに、チャリンコごとぶっころんだのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 







さて、ここで王子様が直面している2つの壁こそが、
日本人が英会話で直面している大きな2つの壁なのです

 

そして王子様がこれからやるべき事は、、なんでしょうか


次回に続きます!
Thank you very much & Have a great vacation!!

 

 

→Cpt5へ★チャリの王子様(2)~2つの壁~

 

 

 

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第3章★100%英会話を身につける方法〜もくじ


-イントロダクション
▶まず何をすればよいか?
▶英語との距離感とは?(1)
▶英語との距離感とは?(2)

-学校英語で、英会話できるようにならない理由
▶チャリの王子様(1)
▶チャリの王子様(2)~2つの壁~

-目指すは ”そこそこスピーキング+圧倒的リスニング”
▶安藤美姫と本田圭祐の共通点とは?

-リスニングか、スピーキングか大事なのはどっち??
▶リスニングVSスピーキング
▶発音できない音は聞き取れない?

-発音よりも大事なのは、セリフを作る力。
▶スピーキング=メイキング+発音
▶スピーキングの3ステップとは?
▶リスニングとスピーキングとメビウスの輪
▶100%英会話を身につける順序とは?

-最終結論
最終話▶100%英会話を身につける方法
 
 
 

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