Cpt.8★発音できない音は聞き取れない? | アホみたいに楽しく★100%英会話を身につける方法

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=【初心者でも100%英会話を身につけられる方法】
2年間のアメリカ生活で見いだした、たった350個だけの単語を使い、
瞬間英作文、海外ドラマ、映画で楽しく続ける、新しい英会話習得法を提案しています。著書”海外ドラマはたった350の単語でできている”を出版しました。


こんちはーあっほーUSAです
  
ここまでの話をおさらいすると
日本人と英語との間には2つの壁があり
インプットとアウトプットの壁(スピーキングの壁)
音と文字の壁(リスニングの壁)
大きく2つの壁が立ちはだかっているということでした
  
2枚の壁のどちらをぶっ壊すべきか、
会話においてより高い能力が必要なのは
スピーキングよりもリスニングである事を
cpt6, cpt7で示してきました

そして前回【アメリカ人の95%はKYである】の内容に
たくさんの共感&おもしろコメントをいただきました。(→こちら
アメリカ人だけでなく、中国人も、ベトナム人もKYらしいです,,,

読者の方々の生の英会話体験記が、
ブログを書くのに、いつも参考になっています
本当にありがとうございます。

そして今回の記事は
リスニングvsスピーキング第3戦です

  
ーーー

  
●噂のキャッチフレーズ

  

さて、
今日はまず俺が帰国してから
びびったことのひとつについてお話ししたいとおもいます


久しぶりに日本の大型書店に行き、
英語教材コーナーを散策していました


どんだけあるねん!!!突っ込みたくなるくらいの
英語に関する参考書TOEIC対策本にあふれてました
その数、実に1000冊近く(それ以上?)です


ペラペラめくっただけでも
こんな英語アメリカで1回も聞いた事ないしアホちゃうか,,,おもう本から
これは使えるやんいうものまで、実に豊富な種類、内容の英語本があったわけなのですが、


日本人が今、本当に英語を必要としている事
そしてどうやって学べばいいかわからずに迷走している事
どでかい英語本コーナーをみながら実感しまくっていました


そして、その本の中でも俺が特に気になったのが、
発音の本の帯にどでかく書いてあったキャッチフレーズ


【発音できない音は聞き取れない!】
  

これです
  
  
聞いた事ある方もおられると思います


本自体は、LとRの舌の使い方
息の出し方など、英語の音の生み出し方が図解され
非常にわかりやすく書かれてあり、
なかなかの良書だと思ったのですが


【発音できない音は聞き取れない!】
  
  
果たしてこの言葉、本当なんでしょうか?
  
  
ーーー

  
 
●ホングリッシュは教えてくれる


【発音できない音は聞き取れない】は発音に関する本や、
インターネット上の英語情報教材の宣伝文句に
わりとよく書かれてあるフレーズなのですが
  
 
自分で発音できない音は聞き取れない
よってリスニング力をあげるためにはまず発音を練習しなければならない
このような論理になっています
  
  
さらっと書かれてあるフレーズで、
思わず なるほど~そうか~と納得したくなるのですが、、、
これはマジで重大すぎる問題なのです
  
  
なぜでしょうか?


仮にこの【発音できない音は聞き取れない】が事実である場合、
まずやるべき事はリスニングではなく、発音の練習ということになる
これがその理由です


つまり、前回までに示してきた
リスニングの壁と、スピーキングの壁
英会話において高い能力が求められるのはリスニングだという結論でしたが


発音できない音が聞き取れない場合、
そのリスニングを身につけるには
まずスピーキングの壁を壊さなくてはならないということになるのです


お分かりいただけるでしょうか?


英会話で高いスキルを求められるのはリスニングでありながら
スピーキングができなければリスニングはできないので
スピーキングの方が優先順位が高くなるということです


これはホントか?それともウソか?


この問題を検証するのに思い出していただきたいのが
chapter6で紹介した本田選手の英語です


ホングリッシュの使い手、サッカーの本田選手。
彼の発音はお世辞にも
ネイティブに近いものとは言えませんでした(→こちら


ふろむなう!びっぐぱーてぃーなう!!
彼のnowはどちらかといえば、
「東京でご飯食べてるなう」のなうの香りがします


しかしです、
発音がジャパニーズイングリッシュだろうがなんだろうが
彼は完全にネイティブの英語を理解しています
あの動画がそれを証明しています



、、そうなんです’



本田選手は
 

【発音できない音を聞き取れている】のです


実はネイティブのように発音出来るけれど
キャラ作りのためにホングリッシュを話しているということも
99%まずないと思います


つまり本田選手の英語から
今回の問いへの答えはあまりにも明確であり、


【発音できない音は聞き取れない】


このキャッチフレーズは
100%ガセということになります

  

ーーー



●正しいキャッチフレーズとは?



うーん。
なんか納得できるようなできんような、、、
そもそもなぜこんなガセネタが出回っているのか


もう少しロジカルにこの問題を考えてみたいと思います


本田選手の動画でも十分に明らかなのですが
このキャッチフレーズの嘘は数学的に証明することが出来ます
理系の人にはおなじみの【命題】です


  
なにかひとつの命題、
この場合は【発音できない音は聞き取れない】なのですが、
この事実が正しいかどうかわかりづらい場合、
その命題の対偶の真偽に等しくなるという法則があります


今回の命題、【発音できない音は聞き取れない】の対偶は
【聞き取れる音は発音できる】となります


つまり【聞き取れる音は発音できる】がもし正しければ
今回のキャッチフレーズも正しいということになり、
間違っていれば今回のキャッチフレーズも間違っているということになるのです



それでは問題です。



聞き取れる音は全て発音できますか?
  

 

 

、、、、ぜったいにこれはありえません!!!

 


俺自身、聞き取れるけど発音できない文や単語は、めちゃくちゃあります
耳では理解出来ることと、自分の口でその音を作れるという
ことはどう考えても別問題です


これは、耳で聞ける音楽は歌えるかと同じことです
ソプラノの超高音の女性の音楽を聞きとることができますが
絶対にそんな音、俺が出せるわけがありません


よって、【聞き取れる音は発音できる】というのは嘘であり
キャッチフレーズの
【発音できない音は聞き取れない】というのも嘘になります



そしてここからが非常に重要です


なぜ、今回のようなガセネタが出回っているのか?


それは、正しい答えが
非常に紛らわしいものであり、混同して理解されてしまった
というのが俺が推測する理由です


実は、本当に正しい答えとは、
今回の命題の裏と逆なのです



本当の答えとは、、、




こちらになります






 


【聞き取れない音は発音できない】

  



聞き取れない音は発音できない】の対偶は
【発音できる音は聞き取れる】でありどちらも正解です



すなわち、
発音できれば、その音が聞き取れるという意味であり
発音できない音は聞き取れないというわけではないのですが、、


聞き取れない音を発音することだけは絶対にできないということなのです

  





 

 

、、、、なんかややこすぎやろ!!



理屈はスルーしてもらっても全然構わないのですが
この話は鶏が先か、卵が先か?その順序は、、、、、、神に聞いてくれ
みたいな類ものではなく、
発音と聞き取りには明確な順序があることを意味しています


重要な事なのでもう一度いいます


発音できない音は聞き取れないのではなく、
聞き取れない音は発音できないのです  


すなわち、耳が先口があとであり

  


 【リスニング→発音】なのです

 


なぜにここまで順序にこだわるのか?


それは英会話習得で最も重要なのが
カードを切る順番だからという理由に他なりません


繰り返しになりますが、
100%英会話を身につける方法とは、
英会話を身につける順序のことなのです


そして今回の結論は、
発音のカードを切るべきタイミングは
英語との距離感がある程度近づいてから、
すなわち、リスニングレベルがある程度上がった後ということを意味します
  
  
【発音できない音は聞き取れない】を商業的目的で書いたのか、
マジで正しいと思いこんでいたのか、、、その真意はわからないですが
真実は今回示したとおりとなります
  


ーーーー

 







 

さて、ここまでの
リスニングvsスピーキングの戦いは
実にリスニングの3連勝、、、、


とにかくリスニングからやな!!もう決まりやな
と終わらせてしまいたいのですが


、、、実はこれがそうとも言い切れないのです


は??いやいやこれまでの話と矛盾してるやん

これが全く矛盾してないのです。
おそらくここが一番ややこしく、勘違いしやすい部分であり
第3章の中でも最も重要なパートとなります


ということで、
次回からはスピーキングに詳しくせまっていきます!! 
お楽しみに

 


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第3章★100%英会話を身につける方法〜もくじ


-イントロダクション
▶まず何をすればよいか?
▶英語との距離感とは?(1)
▶英語との距離感とは?(2)

-学校英語で、英会話できるようにならない理由
▶チャリの王子様(1)
▶チャリの王子様(2)~2つの壁~

-目指すは ”そこそこスピーキング+圧倒的リスニング”
▶安藤美姫と本田圭祐の共通点とは?

-リスニングか、スピーキングか大事なのはどっち??
▶リスニングVSスピーキング
▶発音できない音は聞き取れない?

-発音よりも大事なのは、セリフを作る力。
▶スピーキング=メイキング+発音
▶スピーキングの3ステップとは?
▶リスニングとスピーキングとメビウスの輪
▶100%英会話を身につける順序とは?

-最終結論
最終話▶100%英会話を身につける方法
 
 
 

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