Cpt.9★スピーキング=メイキング+発音 | アホみたいに楽しく★100%英会話を身につける方法

アホみたいに楽しく★100%英会話を身につける方法

=【初心者でも100%英会話を身につけられる方法】
2年間のアメリカ生活で見いだした、たった350個だけの単語を使い、
瞬間英作文、海外ドラマ、映画で楽しく続ける、新しい英会話習得法を提案しています。著書”海外ドラマはたった350の単語でできている”を出版しました。


こんちはーあっほーUSAです

ここまでの話をおさらいすると
日本人と英語との間には2つの壁があり
インプットとアウトプットの壁(スピーキングの壁)
音と文字の壁(リスニングの壁)
大きく2つの壁が立ちはだかっているということでした

さらにどちらの壁をさきに壊すべきか、
前回は、【聞き取れない音は発音できない】という内容で
リスニング→発音という順序を示しました
 

リスニングが先か、スピーキングが先か
いよいよ第3章も大詰めです


ーーーー


●会話のキャッチボール(続編)



さて、これまでに話してきた通り
リスニングは高い能力が必要である一方、
スピーキングは中学レベルの単語で、ヘンテコな発音でも
それなりに伝わり、会話出来るという事でした


サッカーの本田選手の動画でもお分かりいただけたと思います


会話をキャッチボールに例えれば、投げるときは
へんなボールでもそれなりに拾ってくれる、
しかし受ける方は、豪速球を受けなければならない


 

だからこそ
スピーキングよりもリスニングをまずマスターするべき
、、、、という話の流れではあったのですが、
まずリスニングを徹底的にやるべきかというと、
これがそういうわけでもないのです


 

ここに英会話を身につける上で非常に重要なポイントがあります





今日はもう一度、会話とはなにかということに
立ち返っていきたいと思います


 




会話はこんな感じでピッチャーとキャッチャーが入れ替わる
ボールのキャッチボールそのものであり、
ボールを投げる(スピーキング)、ボールを受ける(リスニング
この2つの技術の両方が必要です


よって、海外ドラマを使ってインプットの練習をして耳を鍛え、
音読やシャドウイングや発音のようなアウトプットの練習をして口を鍛え
インプットとアウトプットをバランスよく鍛えればよい
と俺自身考えていたのですが、、


、、、実際の会話は上図のキャッチボールに例えられるほど
単純ではなかったのです



ここに非常に重大な盲点があります



なぜなら
実際の会話のキャッチボールは、、



こんな感じだからです

 






 

 


 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



当たり前の話なのですが、
何も考えずに1つ玉を受け、
それをそのまま投げればよいということではないんです


ボールを投げる前に巨大なカゴの中から
【適切なボールを取り出す】という作業が必ずあるのです


つまり、かごの中のボールが、
自分が知っているフレーズや単語に相当し、
会話の流れに応じて、セリフを選ぶ必要があるということです


1. 相手が投げたボールを受けて理解し、
2. 瞬時に大量のストックボールの中から適切な玉を取り出し、
3. そしてそれを相手に向けて投げ返す



時間にして実にたったの1-2秒
これだけのことをしているのです


もちろん日本語では毎日やっているので、
当たり前といえば当たり前なのですが、、、
改めて考えてみると結構すごいことをやっていますよね


ボールの投げ方、つまり発音は
へなちょこボールでもなんとかなるという話だったのですが、
スピーキングの本当の難しさは、実はこのボールを取り出す能力にあります


言い換えればこれは【瞬時にセリフを作る力】と言えます


ーーーーー



●クラシック vs ジャズ



さて、話は少し変わるのですが、
俺にはピアノの先生をやっている妹がいます


彼女はテレビのCMで流れた曲などを
一瞬で聞き取り、それを即座にピアノで再現する事が出来ます


またいわゆる絶対音感の持ち主であり、
街になるサイレンの音、虫の鳴き声などが全て音符で聞こえ
それを音としてピアノですぐに弾ける能力をもっています


俺は、大学時代ジャズギターをやっていたので
ある日、酔った勢いで無性にセッションしたくなり、
たまたまジブリの曲の楽譜があったので二人で弾く事になりました


俺はギターで伴奏を弾き、彼女はピアノでメロディーを弾きます
1番、2番を二人で演奏し、
そして間奏へ、、、



俺「じゃあおまえここからテキトーにソロひいてくれ」

妹「うん!!」

妹「、、、、、、、、、、」

妹「、、、、、、て兄ちゃん何やっていいかわからへん!!!!!!!!!!!!






妹は音符を聞き分ける耳があります。
そして聞いた音を即座に再現することもできます
つまり高いインプット能力と、高いアウトプット能力があると言えるのですが、、、
彼女には決定的に不足してる技術があります


それが


【楽譜をその場でつくる力】なのです


彼女はクラシックスタイルの音楽家なのでこれは当然なのです
なぜならクラシックは楽譜を再現する事に重きを置くからです
基本的に自分的にはこっちの音の方がええやんと思っても
1音でも楽譜を書き換えることはタブーです


すなわち、楽譜ありきであり、
すでに用意された楽譜やメロディーを
そこに書かれたとおり、聞こえたとおり忠実にアウトプットするということです


この場合、彼女は極めて高い
【楽譜を再現する能力】(=ボールを投げる能力)もっているのですが、
楽譜を即座につくる能力】(=ボールを取り出す能力)は持ち合わせていないということになります


つまり芝居の役者のように、
すでに用意された楽譜(セリフ)を
表現する能力に長けているということです


逆に、優れたジャズミュージシャンは
非常に高い【楽譜を即座につくる能力】(=ボールを取り出す能力)を
もっていると言えます


なぜならジャズは伴奏に合わせて、
その場の雰囲気を感じながら
即興で演奏というスタイルであり、
楽譜をその場でつくりながら演奏することがジャズの醍醐味だからです


またここでめちゃ重要な事は、
【楽譜をつくる能力】というのはいくら上手に演奏できようが
絶対音感があろうが、それらとはほとんど無関係だということです
すなわち作曲と演奏は完全に別の能力であるということを意味します


これは非常に重要なので繰り返します


セリフをその場で高速に作る能力というのは、
言葉を発する能力とは完全に別なのです



非常にすばらしいクラッシックピアニストが
即興でアドリブをやれと言われると、マジで何も弾けないように
いくら発音がよかろうが、リスニング力が高かろうが
会話では全く何も話せないケースは十分有り得るということになります


すなわち、英会話においては
楽譜に忠実なクラッシックミュージシャンではなく
アドリブバリバリのジャズミュージシャンを目指す必要があるということなのです


ーーー


●スピーキング=メイキング+表現力



さて、
音楽の例えを使いまくったので、
音楽とは無縁の方には少々分かりにくかったかもですが、、、


お笑いで言えば、
【M-1で優勝できても、さんま御殿でフリートークできるとは限らない】
という感じでしょうか


会話で必要なのは、台本がなくても
瞬時に的確なセリフを生み出せる能力であるということです
、、、、今回はとりあえずイメージを掴んでいただければOKです



そして今日の話を英会話ということでポイントをまとめると、


▶スピーキング=メイキング+発音(表現力)


ということになります
 

 

 




セリフを高速で作る能力、
つまり適切なボールを取り出す能力を
つくるという意味で、【メイキング】と呼ぶ事にします


このメイキングというステップが
【瞬間的に的確なセリフをつくる能力】であり、
ジャズでいうところの作曲能力にあたります


仮に、メイキング能力をもっていなければ、
【そもそも何を話してよいかわからない】
ということになるわけです


そして取り出したボールを投げるステップは
基本的には発音】ということなるのですが、


実際には
発音=ボールを投げることとはなりません


【表現力(ボールを投げる力)=発音 X 声の大きさ X 表情 X 投げるタイミング】


このように、
日本人がこだわる発音は、ボールを投げる過程の1部にすぎず、
実際には、表情や声のでかさなど
発音以外の様々な要素が複雑に絡み合っているのです


よって、このブログでは発音をはじめとする
セリフを発する時に伝わる全てのニュアンスを
合わせて【表現力と呼ぶ事にします


スピーキングとはすなわちメイキング+表現力


この2つは中身とパッケージの関係にあり
もちろん両方とも必要なのですが、、、


中身がなければ、そもそも包装する事はできないように
楽譜がなければ、そもそも演奏できないように
ボールがなければ、そもそも投球することができないように


順序としては必ず【メイキング→表現力】なのです
つまり、英語との距離感に応じて切るべきカードの順番としては
まずメイキングのカード、その後に発音のカードということになるのです
 



ーーーー

 


 

 

今回はスピーキングについての基本的な考え方を示しました


リスニングは単純にボールを受けるだけなのですが、
ボールを投げるというのは、
いくつかの段階があるということなのです。


次回はさらに詳しく
スピーキングにせまりまくっていきます!!

お楽しみに!
 

 

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第3章★100%英会話を身につける方法〜もくじ


-イントロダクション
▶まず何をすればよいか?
▶英語との距離感とは?(1)
▶英語との距離感とは?(2)

-学校英語で、英会話できるようにならない理由
▶チャリの王子様(1)
▶チャリの王子様(2)~2つの壁~

-目指すは ”そこそこスピーキング+圧倒的リスニング”
▶安藤美姫と本田圭祐の共通点とは?

-リスニングか、スピーキングか大事なのはどっち??
▶リスニングVSスピーキング
▶発音できない音は聞き取れない?

-発音よりも大事なのは、セリフを作る力。
▶スピーキング=メイキング+発音
▶スピーキングの3ステップとは?
▶リスニングとスピーキングとメビウスの輪
▶100%英会話を身につける順序とは?

-最終結論
最終話▶100%英会話を身につける方法
 
 

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