第16話★幹単語と枝葉単語とは?【1】 | アホみたいに楽しく★100%英会話を身につける方法

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英会話にはいくつくらいの単語が必要か?という疑問から、
SATCの全セリフの単語を調べることにしました。(SATC編をはじめて読む方は→こちら)

さらに, 同じく海外ドラマFriendsを使って単語分析を行った結果
日常会話で使われている英単語の本質が見えてきたわけなのです (SATC vs Friendsは→こちら)

第2章も終盤、今回からは、いよいよ解答編です!! 
英会話には一体いくつの単語、どのような単語、どうやって覚えるか??
これまで提示した数多くのデータから結局何が言えるのか??
可能な限り明確に示してみせます



さて、これまでの海外ドラマに使われる単語のデータを読み解いていくと、
実は大きく分けて2つの重要なコンセプト(法則、ルール)
のようなものが導かれるのです


この2つのコンセプトは実際は深い部分で密接につながっているのですが、
理解しやすいように、2つに分けて提示していきたいとおもいます
今回は1つめの法則です。それがこちらになります


▶幹と枝葉の法則


まずこれまでの単語データから言える事実として, 
1. ドラマの80%はシンプルな数少ない中学校で習う単語+α、そしてSATCでもFriendsでも共通しているーー
2. ドラマに登場する10000個以上の単語のほとんどは数回しか登場しない。SATCとFriendsでもバラバラーー枝葉


要するに, 
【数少ないシンプルな頻出単語と, 数多いマニアックなマイナー単語の2グループに分けられる】のです


前者のグループを【幹単語】
後者のグループを【枝葉単語】と呼ぶことにします
 


幹と枝葉の法則とは, 要するに順序の法則なのです
幹という土台があってこその, 枝葉であり、
幹というのは非常にシンプルで目立たない一方で、
枝葉は花を咲かすことができとても華やかであるが、
木が木として成立するためには, 幹なくしてはありえない、、、こういう感じです


おにぎりと、おにぎりの具の関係
洋服と、アクセサリーの関係
こういったものをイメージしてもらえると分かりやすいかとおもいます


きらびやかなアクセサリーが輝くのも
やはり、シンプルで自分の体型に合った洋服あってこそです
だぼだぼのジャージに、高価な宝石をつけたら、、それはそれでおもろいですが
土台あってこその、装飾ということです


これと同じように、幹単語は中学校で習うものばかりで
シンプルで目立たない、一見幼稚な(?)単語なのですが、これが会話の土台となっているわけです
この確固たる土台の上に、枝葉単語が散りばめられているようなイメージです
シンプルな幹単語を使いこなせてこそ、枝葉単語が生きてくるというわけなのです
そして実際に海外ドラマSATC, Friendsで使われているのも、
なんと8割がこの幹単語ということを示してきました(→こちら





さて、幹単語と枝葉単語の定義はわかっていただけたでしょうか?
そして、ここから話すことが重要度★★★★★★★★★★です


俺自身、アメリカに来た時はまるで何も話せない、聞けないで
すっかり英語恐怖症になってしまっていたのですが、
1年くらいたったある時から、どんな会話でも言いたいことは言える
何が来ても大丈夫。という状態までたどり着きました
改めて今考えてみると、この幹と枝葉の法則と非常に関係しています


それはあることを心がけるようになったことがきっかけでした


たくさん色んな単語を覚えたから??
難しい単語、表現を使いこなせるようになったから??
全然違います。まったく逆なんです
それは、、、



▶【シンプルな幹単語しか使わないようにした】



???
これはどういうことかといいますと、
会話する時は、基本的に日本語で考えてそれを英訳して話すということをやっていたのですが、
【難しい日本語を英語に訳すのがあまりに時間がかかる】のです
例えば、【議論する】
議論するって言いたい、、でも単語がわからん!!!!!!
なんやったけ、そこまで出てきとるがな、、、ああわかるかボケーーー!!! そしてフリーズします…


議論するはdiscussですね
このとき、議論する=discussのように日本語訳と対に覚えていると、
なんとかdiscussを探そうとしてしまいます


しかし、discussは別にdiscussを使わなくても表現できます
discuss = talk about something with another person to decide something
こんなかんじです。これが議論するということの意味です


つまり、discussは幹単語で言い換えられるのです
もしさらにdecide(決める)がわからない場合は 
decide = make a choice 
という風にこれもまた幹単語に分解することができます


もちろん、最初は簡単な単語で言いかえるのはむずかしく、
的確に言えなくて当然です。俺もめちゃくちゃでした
英英辞典を使ってもいいのですが、まずは自分で作ってみます


簡単な単語を使うことを続けていると、
だんだんとりあえずなんか言えるようになってきます
フリートークは基本的に何が飛び出すかわからないので、
とっさに言いたいことをどうにか伝えるアドリブ力もついてきます


そして、幹単語だけを使って会話することをやってると、
だんだん、色んなことをシンプルな単語で考える癖がついてきます


別に間違ってても気にしないんです。
とにかく簡単な単語だけでなんとかするんです
たとえ難しい単語を知ってたとしても、
あえて簡単な単語で挑んでいくんです


もっと簡単にできるはず、、、もっとシンプルに言えるはず、、、
てか難しい単語とか別にいらんのちゃうんか??
あらゆることは実はシンプルに言えることに気づいてきます


するとすると、すごいことがおこります




▶【英語を英語で考えられるようになる】



そうなんです
これが噂の【英語脳】です!
日本語を使わずに英語を英語で発想するというアレです
いつのまにか、日本語で考えてない自分に気づいたのです


ーーー


ではなぜ、シンプルな幹単語だけを使うと英語脳が成長するのでしょうか?

ここからは少々抽象的な話になります(わからなければスルーしてOKです)



まず、幹単語とはなにかというと、
数学で言うところの因数みたいなものです。それ以上分けられない意味です
例えば日本語で【美しい】という言葉があります
これを辞書で調べると→【きれいなこと】
次に、きれいを調べると→【美しいこと】、、、、、ほおなるほど  
答えになってないやないか!!wwww


しかしです、俺らは【美しい】という意味をなぜかちゃんと知っています
ですよね? 辞書でさえ説明出来ないにもかかわらずです
こういうのが因数ということです。これ以上分けることができません


そして、数万個とある枝葉単語はなにかというと、
その多くは【幹単語のかけ算】です
つまり、膨大な枝葉単語とは、
幹単語を組み合わせて生み出された意味につけられた名前であり、
すべての枝葉単語は、幹単語で言い換えられるということなのです


これは辞書という存在がまさにそれそのものです
俺らは、言葉の意味が分からないとき、辞書で調べて理解します
ではこのときの辞書を調べると理解出来るということは、一体どういうことなのでしょうか?


辞書というのは何か?というと、単語の意味を説明するものです
これはすなわち難しい単語をわかりやすい単語で置き換えているということです


つまり、まさしくこれが
枝葉単語を幹単語で言い換えている(分解している)というそのことなのです
辞書とは言葉の因数分解とも言えます
実際に辞書の説明に使われている単語は、シンプルな単語です

わからない言葉を何度も調べ続けていくと、最後はシンプルな単語に必ずたどりつきます


要するに、
あらゆる単語は分解し続ければ
幹単語、つまり簡単な言葉で必ず説明できるはずなんです
仮に、この世界にシンプルな言葉で説明できない単語があるとしたら、、、
それは【意味不明】もしくは、【理解できていない】ということになります


言いかえれば、
なにかが【わかる】ということは結局【幹単語だけで言える】ということです
そして幹単語とは、これまでのランキングで示したとおり、
日常の中にある単語なので
わかるということはつまり、
自分の日常レベルで、【自分のこととしてわかる】という結論が最終的に導かれます


これらをまとめると、
日常レベルの幹単語で、すべてを考え、
自分のこととして理解するということが、
すなわち、英語で世界を認識し、英語の自分を生きるということであり
これこそがいわゆる
【英語脳】ということなのです


、、めちゃくちゃロジカルな説明ですが、一言で言えば、
俺らが何かを理解するとき、必ず簡単な言葉で理解しているので、
簡単な英単語を使って色々表現することが、英語脳への近道だということです


突き詰めて考えると、どうしてもこういうことになるのです
でも、この説明がわからなくても全然大丈夫です!
大事なとこだけまとめておきますね
 


単にシンプルで会話に使いやすいというだけでなく、
英語で考え、英語で発想する、
すなわち【新しい自分と出会う】ためにも
幹単語は非常に重要だというわけなのです


【あえて、難しい単語は使わずに発想する】
ということろが今回の超重要ポイントです!!


ーーーーーー


さてさて、幹が大事なことは
わかっていただけたかと思いますが、
具のないおにぎりは、やっぱり味気ないわ、そら梅干し食いたいやろいうことで
次回は枝葉の方にもフォーカスしたいとおもいます


お楽しみに
Thank you very much!
 
 
 

 

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第2章★英会話にはいくつの単語が必要か?~もくじ

-イントロダクション
▶TOEIC860点にはいくつの単語が必要か?
▶映画タイタニックの英単語数はいくつ?

-海外ドラマSATCでよく使われる単語数は何個?
▶Sex and the CItyの英単語数はいくつ?
▶SATCに1回しか登場しない単語数は?
▶英会話にマイナー単語は必要か?
▶SATC全セリフの90%をつくる単語数は?
▶衝撃!SATCに出まくるのはたった●●個の単語

-会話で使われる”単語ベストランキング”
▶SATC頻出単語ランキングトップ100
▶SATC頻出単語【動詞編】トップ20
▶SATC頻出単語【形容詞編】トップ20
▶SATC頻出単語【副詞編】トップ20
▶SATC頻出単語【エロ単語編】トップ20
▶学校では習わないSATC超重要単語ベスト10

-別のドラマ、"Friends"の分析
▶Friends vs SATC (前編)
▶Friends vs SATC (後編)

-よく使われる"幹単語"を使いこなす
▶幹単語と枝葉単語とは?(前編)
▶幹単語と枝葉単語とは?(後編)
▶ニュース英単語 vs SATC英単語
▶IとYouの物語

-最終結論
最終話▶英会話にはいくつの単語が必要か?