第18話★ニュース英単語 vs SATC英単語 | アホみたいに楽しく★100%英会話を身につける方法

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=【初心者でも100%英会話を身につけられる方法】
2年間のアメリカ生活で見いだした、たった350個だけの単語を使い、
瞬間英作文、海外ドラマ、映画で楽しく続ける、新しい英会話習得法を提案しています。著書”海外ドラマはたった350の単語でできている”を出版しました。



英会話にはいくつくらいの単語が必要か?という疑問から、
海外ドラマのSATC、Friendsの全セリフを分析してきました(→こちら
数多くのデータから結局何が言えるのか? 第2章もいよいよ大詰めです!
今回は英語学習に使える素材と深く関係のある話です

ーーー

さて、すでに英語学習を頑張っている方も
たくさんいらっしゃるとおもいますが、
みなさんは何を使って英語を学ばれているでしょうか?


俺自身、アメリカでの就職が決まったとき、
全く英語に自信がなかったので(特にリスニング)、
日本で毎日【NHKラジオニュース】を聞くことを日課づけました
また、時間があれば英字新聞インターネットの英語記事を読もうと頑張っていました


そしていきなり結論からいいますが、
これらの学習はもう悲しいくらい、英会話の役に立ちませんでした
俺が自分の英会話学習に本当に役立ったと思えるのは、
間違いなく、これまで紹介してきたSATC, Friendsのような海外ドラマなのです


…というわけで、今回はその理由をさぐるべく、
ニュース英単語 vs SATC英単語をやってみようとおもいます!


ニュースの素材は
the guardian  2012年5月8日ー13日の記事から、 
news, world, sports, culture, business, environment, science
それぞれジャンルよりランダムに記事を抜き出しました(→the guardian)
(合計単語数5381個/トータル24285語)


これまで示したSATCの約27万語に比べると
今回のニュース素材は10分の1程度のサンプルなのですが、
頻出単語の傾向を見るには、十分な量だとおもいます


それでは早速結果です!
ニュース頻出単語ランキングトップ50の結果と、
SATC頻出単語ランキングトップ50(→こちら)とを比較したものが、、


以下になります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょうか?
40位にgovernmentが食いこんでくるあたりが、さすがニュースです
そして頻出単語は中学校レベルのシンプルな幹単語ばかりです
ニュースだからといって、ややこい単語が上位にあるわけではなく、
ベースになっているのはやはり、シンプルな単語ということなのです



さて、次にこのランキングから問題です。
あるなしクイズです

【SATCにはあって、ニュースにはない単語】はなんでしょうか?



…そうなんです、
SATCに14508回も登場しまくりの総合第1位の【 I 】
そして, 10444回登場する総合第2位の【You】
ニュースランキングにはありません


そして、これがまさしく2つめのコンセプト、


▶【IとYouの法則】です


ーーー


ほんとに当たり前のことなのですが、
ニュースは客観的事実という視点で述べられています
つまり、3人称の固有名詞が基本的には主語になります
また人が主語となる時も、HeやTheyのような代名詞が主語となります


一方、SATCは、ほぼ会話文だけでつくられているので、
文章は主観的視点で書かれ、自然に I かYouが主語になります
Heなど第3者が話題になるときも、
I think he is-------
というように、まず I が主語として語られます


そして、この主観的か客観的の違いが
主語のあとに続いてくる単語の違いとして現れてくるのです
それは特に【形容詞】の違いから実感していただけるとおもいます


というわけで次に、
ニュースとSATCの頻出形容詞の比較をおこないました

結果は以下になります!

 



ーーー

第10話において、
SATC頻出形容詞は、【自分の感情を示す単語】と書いたとおり、(→こちら
okay, sorry, great, fine, hot, beautiful,,,,
このように、【感情を伴う形容詞】がほとんどを占めています


一方、ニュースでは
long, little, short, high, large,,,,,,,,,このように、大きさや長さのような
【事実を論理的に示す形容詞】が多くを占めています


つまりです、
I, Youが主語になるということは、
【個人レベル】で【主観的に】文章がつくられるということであり、
すげえええ!まじか!きれいやなああ!!!!!
といった感情ベースになるということなのです


今一度、
あなたの大切なパートナーのことを思い出してほしいのですが、
2人でいる時、普段どんな会話をするでしょうか?
夫『いや~昨今の環境問題と言いますのは、ご存知のとおり化石資源枯渇問題と密接に
関係しておりまして、、その後の代替エネルギーはわたくし太陽以外には考えられないという意見なのですが、ここには非常に重…』
妻『誰!!!!!!!???www』


…趣味がお互いに化石燃料でない限り、こんな会話はまずないかとおもいます
個人的な日常の楽しかったこととか、明日のごはんどうするとか、
今度どこ行くとか、たわいもないこと、
またお互いのことを、【私】と【あなた】の個人レベルで話しますよね


この【私】と【あなた】、すなわち 【 I 】と【You】が、
これまで話してきた、幹単語のトップ1位, 2位であり、
日常的な幹単語を使うというのは
すなわち、I とYouを使いこなすことだといえます


つまり、
英会話習得の第一歩として、幹単語をきわめるためには
ニュースのような社会レベルの話題の素材ではなく、
個人レベルの話題、感情の動く会話が繰り広げられる、
SATCのような【海外ドラマ】が最適だということなのです


もちろん、これはニュースを使った英語学習を全否定してるのではなく、
【まず幹単語を使えるようにする】という、
ここまでの研究で見出した英会話習得方法 (→こちら)には、
海外ドラマの方がふさわしいという意味です
重要なことはやはり、英語学習の【順序】ということなのです


以上のことから、英会話習得に使うべき素材の優先順位は、


主観的→客観的】
【個人レベル→社会レベル】
【感情的→理論的】 であり、     



すなわち、【海外ドラマ → News 】なります




このように、
【何を使って英語を学ぶか】という英語学習の素材選びが、
日本にいながら英語を学ぶのであれば、特に重要です


また、英語に関する教材、学習方法の情報があふれまくっているので、
【どの順番で、どのように学習してよいかわからない】という方も多いかとおもいます
こちらについては、次章の具体的なトレーニング方法において、明確に示したいとおもいます

それでは最後にまとめです



ーーー

なるほど、ニュースを使って毎日リスニングするよりも
IとYouがたくさん出てくる海外ドラマや、マンガや、小説とかを
アホみたいに読んだり、聞いたりしたらええっちゅうことか 
…というのは間違いないのですが、


中学校の教科書にもよく考えてみると、IとYouがたくさん出てきました
会話文もいっぱいテストに出てきたはずです
もうすでに英語学習素材として使われているかもしれません
しかし、このような主観で書かれた物語を読みまくるだけで
英会話できるようになった方は、、、、、まずいないとおもいます


実は、【IとYouの法則】の
本当の意味は、もう少し別のところにあります
次回に続きます!

Thank you very much!!
(ご意見、ご感想、ご質問などあれば、コメントいただけると幸いです)

 

 

第19話へ(IとYouの物語)

 

 

 

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第2章★英会話にはいくつの単語が必要か?~もくじ

-イントロダクション
▶TOEIC860点にはいくつの単語が必要か?
▶映画タイタニックの英単語数はいくつ?

-海外ドラマSATCでよく使われる単語数は何個?
▶Sex and the CItyの英単語数はいくつ?
▶SATCに1回しか登場しない単語数は?
▶英会話にマイナー単語は必要か?
▶SATC全セリフの90%をつくる単語数は?
▶衝撃!SATCに出まくるのはたった●●個の単語

-会話で使われる”単語ベストランキング”
▶SATC頻出単語ランキングトップ100
▶SATC頻出単語【動詞編】トップ20
▶SATC頻出単語【形容詞編】トップ20
▶SATC頻出単語【副詞編】トップ20
▶SATC頻出単語【エロ単語編】トップ20
▶学校では習わないSATC超重要単語ベスト10

-別のドラマ、"Friends"の分析
▶Friends vs SATC (前編)
▶Friends vs SATC (後編)

-よく使われる"幹単語"を使いこなす
▶幹単語と枝葉単語とは?(前編)
▶幹単語と枝葉単語とは?(後編)
▶ニュース英単語 vs SATC英単語
▶IとYouの物語

-最終結論
最終話▶英会話にはいくつの単語が必要か?

 

 

 

●information●
先日、このブログを2人の方に紹介していただきました。
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●アメリカ在住、子うまママさん
のブログ        →こちら
この単語編だけでなく、安藤美姫選手の英語についての
過去記事についても詳しく紹介して頂いています。

子うまママさんはブログで、
アメリカでの日々について、生活する目線で書かれており、
実際によく使われる具体的な英語フレーズをはじめ
アメリカ生活に役立つ、生の情報を発信されています。

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●英会話の先生、Minakoさんのブログ         →こちら
前回の記事、「幹単語と枝葉単語とは?」の内容に、
小さな子どもが言葉を身につける過程によく似ている
と共感をいただきました。

Minakoさんは、
【シンプルな中学レベルの英語+キレイな発音】をベースに
使うための英語という視点で、岐阜で英会話を教えられています。
ブログでも英語の発音方法について、わかりやすく解説されています。

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素敵な記事にしていただいたこと、心から感謝します!