朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -83ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

2020年11月「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定された方。

常に好奇心や向上心をもって仕事に取り組まれています。

イキイキと頑張って活動している玉置さんは、なによりも積極的です。

仕事をしていくためには、健康でないといけません。

病気になるとなかなか思うように動けません。

ヨガと般若心経とバスと地下鉄メトロとウォーキング。

玉置さんのように、健康につながることを習慣にしていきたい。

 

10P

私の経験を踏まえながら、66年の社歴で身につけた仕事への向き合い方、失敗を恐れずにチャレンジを続けるためのこころ構え、上司と部下がわきまえる作法といったことをお伝えしたいと思います。

 

ビジネス本に載っている自己啓発や仕事術に繋がるお話。

年上だからとか、年下だからではなく、年齢には関係なく心がける、やるべきことは同じです。

 

18P 積小為大 小さな努力の積み重ねが大きな成果につながる、今生きることに集中する。

 

33P できない理由ではなく、できる方法を探す

できない理由を探す前に、どうすればできるだろうと前向きに方法を探すようにしているのです。

 

46P 締め切りを守る。つねに前倒しを心がけ、納期ギリギリにこなそうとしないことです。

 

54P 周辺視 目の前の目標に集中しつつも広い視野で周辺にも目配りする能力。

 

72P 誰かの役に立ちたい気持ちを原動力にする

人は自己中心的でありながら、ときとして心のどこかに誰かの役に立ちたいと利他的な至高を秘めているものです。

 

125P 自然の気を取り入れて前向きになる。マイナス思考を吹き飛ばす元気ややる気の源泉になっている。ヨガ、深呼吸、公園、緑、太陽や風、森林の散歩道、山の頂上など

 

人生100年時代と言われて久しい。

人口が減少していくなかで、高齢者も社会に必要とされています。

失敗を恐れない、昇格と昇進のどちらを目指すか、課長はメンバー一人一人を伸ばす環境を作る。悪口を言わない。自己責任を持つ、凡事徹底等々。

90歳を超えても、さらに上を行く元気マインドを持ち続けられています。

今後とも、生きていく上で勇気をくれた一冊です。

 

 <目次>

序章 92歳で現役、私に定年はない

第1章 仕事ほど人を成長させるものはない

第2章 仕事のスムーズな進め方

第3章 コミュニケーション力を磨く

第4章 成長するための小さな習慣

第5章 いつまでも失敗を恐れない

第6章 上司の作法、部下の作法

おわりに 100歳ま現役で働き、エッセイストを夢見る

 

1930(昭和5)年5月15日生まれ。商業高校を卒業後、25歳で三興鋲螺(現・サンコーインダストリー)に入社。以来66年にわたり、経理や庶務の業務を担ってきた。現会長より11歳年上で勤続年数も長いことから、同社の歴史を知る語り部として新人研修の担当もしている。2020年11月「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定された。

 

【No1162】92歳総務課長の教え 世界一仕事が楽しくなる 玉置泰子 ダイヤモンド社(2022/05)

224P 

「でも、ホテルマンにはホテルマンの姿勢というものがございます」

「ホテルマンの姿勢?」梓は得心のいかない顔を傾けた。「どういうもの?」

「ホテルを訪れるお客様は、皆さん仮面を被っておられます。その仮面を守るのが私たちの務めだと思っています。それは同時に、仮面の下の顔を信じることでもあります。たとえ警察が容疑者だと断定したとしても、私たちはその方に対して、犯人ではないという前提で接しなければならないと考えています。それがホテルマンの姿勢です」

 

何度でもやっぱりこのシリーズはわくわくする。

お馴染みのホテル・コルテシア東京。

一度、二度ならずに、何度もおなじホテルで事件が起きるとは!

なんてことかと思う。

またもやホテルを舞台に殺人事件かと潜入捜査となった。

ホテルマンとして威厳を増していた山岸尚美が刑事新田浩介とのコンビで活躍する。

俳優の長澤まさみさんと木村拓哉さんの姿がずっと頭の中に浮かんでいた。

お互いに伊達に経験を積んでいない。

今回、新しく捜査一課女性警部の梓が絡んでよい味を醸し出していた。

 

人を死なせた過去を持つ者が、殺された被害者となった3つの事件。

この捜査をしている中で、彼ら被害者たちを憎む過去の事件の遺族関係者がこのホテル・コルテシア東京に偶然!?宿泊することが判明したのだった。

これから何かが起こる!

きっと何かが起きる予感がするのだった。

 

東野圭吾さんは、これから何かが起こる予感がするように、物語を段階を経ながら徐々に進行していくのが上手な作家さんです。
こういう状態になると途中で止めれなくなります。
これも最後まで一気読みでした。
また大きな画面でキムタクや長澤まさみさんを見ることになろうかと思います。

 

1958年大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞と第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。19年に第1回野間出版文化賞を受賞。『分身』『白夜行』『幻夜』『黒笑小説』『マスカレード・ホテル』『マスカレード・イブ』『マスカレード・ナイト』『白鳥とコウモリ』『透明な螺旋』など著書多数.。

あきらめません。成功するまでは!

東京生まれの郁子が主人公。

夫の退職を機に夫の実家がある山陰地方の田舎に移住するのも悪くないと憧れを抱きつつ都会のマンションを売って背水の陣で移住してしまった。

しかしそこには、女はうちにいて家事や家族の介護をするものだというような、頭が古い男が牛耳る閉鎖的な考えで成り立っている狭い社会が待っていたのだ。

快活で正義感が強い郁子は、ほんと呆れはててしまった。

銀髪の女性議員、市川ミサオの後押しもあったが、自分たちの住み良い暮らしにするために、市議会議員に立候補して郁子は政治の道へと進んでいくのだった。

 

日本の一部には、閉鎖的地域社会があり男尊女卑の意識が残っている。

それを変えるためには、まずは「隗より始めよ」

自分から行動に移さないといけない。

『一人では何もできないが、一人でも始めなければならない』

自分ひとりだけでなく、最初は一人では不可能でも志を共にする仲間ができたらさらにうまく転がり始める。

イベントが成功した時のことを思い出せば、簡単にイメージすることができる。

正当に頑張っていたら、影日向関係なく自分を見てくれている人や応援してくれる人がきっと出てくる。

自分の熱い思いに共感してくれる仲間がいれば、成功した時にもっと喜びを分かち合える。

周りの人をたくさん巻き込んで、だんだんと成長していく、主人公の郁子を見ていると、うらやましかった。自分もワクワクドキドキしてきた。(僕も頑張らないと)

市議会議員や市長から、次は県議会へと、明るい未来を予感させる終わり方だった。

 

 

2005年『竜巻ガール』で第27回小説推理新人賞を受賞し、小説家デビュー。『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『うちの父が運転をやめません』など著作多数。『老後の資金がありません』が2022年に映画化され話題に。近著に『もう別れてもいいですか』がある。

田原節が炸裂中。

ジャーナリストの田原総一朗さんは、90歳近くとはまったく思えないほどの若々しさと溌溂さがある。

画面から強く発している眼力。

多くの若者を圧倒するような言語力と迫力を持っている。

田原さんは、ご存じの通り「朝まで生テレビ!」や「サンデープロジェクト」等現役で司会を務めておられる。

かつて60歳で大病を患い今までにいくつもの病気をされているのだが、それをまったく感じさせない。

元気そのものが外に出てきている。

そんな田原さんに興味が尽きない。

どうしてそんなに元気なのか?

 

「堂々と老いる」とは? たとえ肉体は老いても精神の成長は止めないことだ。

 

こういう域に達したいもの。

「仕事が面白ければ疲れなどまったく感じない」

 

読書をすることや歴史を学ぶことについては、全く同感だ。

「読書は興味の幅を広げ想像力を培う」

古事記や日本書紀などの古典を勧める。

188P「歴史を学ぶ意義」

大人が学ぶ歴者、未来社会を考えるためのモノだ。学生時代に学んだ知識を背景に、歴史を俯瞰してみるために学ぶのだ。

歴史を学べば、過去の事象が現代社会にどのような影響を与えたのかを知ることができる。歴史を通し未来を予測するという見方にもできるだろう。

 

この本についての田原さんからの紹介文。

6P

「老い」に対する心構えについて、僕自身の体験をもとに、同世代の友人の意見なども交えながらまとめてみた。

健康維持のための日課に始まり、脳の活性化のために僕が実践している方法、リタイア後の社会とのつながり方の提案なども紹介している。

後半生を終え、不安や迷いを抱いている人たちが堂々と生きるための一助になれば幸いだ。

 

「大人になってからの勉強はがぜん面白くなる」

「定年後も働いて社会とつながる」

「面白そうな誘いは断らない」

「趣味を介した交流に年齢の壁はない」

田原節が炸裂。

田原さんの姿勢から学ぶべきことが多い。

健康で前向きで生きていくために、まず好きなこと、やりたいことをしていくのだ。

5P 

僕が前向きでいられる理由は、人と話すという好きなことをしているからだ。心身ともに健康でいることの絶対条件だ。

228P 死ぬ間際まで、楽しく生きたい。

「お休みがなくて疲れませんか?」とよく聞かれるが、やりたいことをやっているので、疲れを感じることはない。僕は溜め込まない性分なので、不満があればすぐに娘や友人に電話して発散してしまう。くよくよと気に病んだりしないので、ストレスを感じることもないし、少しでも体の調子が悪いと感じたら、主治医に診てもらえばよいので心配はいらない。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 「老い」は悪いことばかりじゃない(長生きはできないと思っていた、フリーランスになった途端、謎の症状に襲われる ほか)

第2章 よく寝て食べて健やかに老いる(高齢者ほど歯が大事、信頼できる主治医を持つ ほか)

第3章 年をとっても、脳は使えば使うほど活性化する(人間は120歳まで生きられる、孤独を味方につければ何でもできる ほか)

第4章 いくつになっても生きがいは見つけられる(オンラインのコミュニケーション苦手克服法、オンラインが高齢者の可能性を広げる ほか)

第5章 家族とのほどよい関係の保ち方(妻の乳がん発覚、夫婦で治療法を模索した、長い不倫、激しい自責の念に襲われる ほか)

おわりに 

 

1934(昭和9)年、滋賀県生まれ。1960年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。1963年、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に開局の準備段階から入社。1977年、フリーに。テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。1998年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授と「大隈塾」塾頭を務めた(2017年3月まで)。「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)、「激論!クロスファイア」(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

52歳でブレイクし中高年の老いをネタに毒を吐いてきた漫談家の綾小路きみまろさん。彼に対して、ビートたけしさんがかつて憧れていたそうです。

168P 見てくれる人はちゃんと見てくれている

下積み時代から数十年もたったときのことです。ビートたけしさんとお会いする機会がありました。

私にとって、たけしさんは、とても憧れている芸人です。そのことを正直に告白したところ、意外にもたけしさんは、こうおっしゃったのです。

「いや、違うんだきみまろさん、おいらがあんたに憧れていたんだよ」

たけしさんは、売れっ子になってからも、人づてに聞いて私がキャバレーでやっている漫談をお忍びで見に来てくれたそうです。

 

僕の心に残ったきみまろさんからの人生訓です。

それぞれの彼の言葉には、大器晩成型としての重みがあります。

彼のように70代からではなく、ストレスを減らす方法など、すぐできることをゆっくりと今からやっていければと思います。

 

52P ストレスを減らす必殺技

忘れることは、脳を健やかに保つために重要なわけです。もの忘れも鈍感力も、その意味では脳へのストレスを減らす働きをしているといえるのです。

 

117P 損得勘定で生きると痛い目にあう

人との縁は、特に大事です。人生におけるさまざまなチャンスはすべて、人との出会い、人とのさまざまな御縁から生まれるものだと思うからです。

(中略)

そもそも、損か得かなんて考えない方が人生はすっきりするし、楽しく生きられる気がします。そのためにも、人生において何が本当に大事なことなのかということを常に忘れないようにしたいと思っています。

 

125P 直感にしたがうと、人生は花開く

直感によることでもちろん失敗がありますが、頭であれこれ考えたり、分析したりして答えを出すよりは、結果的にうまくいく確率が高いと思います。直感は頼りになるのです。

 

169P 70代には「人と比べる時間」は残っていない!

自分にしかないものを探し、それを磨いていくことが大事だと思います。

 

 <目次>

まえがき

第1章 70代を小気味よく生きる

第2章 「老い」は「笑い」を増やしてくれる

第3章 「あの世」を意識して、「この世」を楽しむ

第4章 「一人の時間」を実りあるものにする

第5章 「老いの体」と仲よくする

第6章 怒りそうになったら、笑う

 

1950年、鹿児島県生まれ。漫談家。落語協会会員。漫談家を目指して上京し、79年デビュー。キャバレーの司会者や森進一、小林幸子、伍代夏子ら演歌歌手の専属司会者を務めながら修業を積む。中高年の悲哀を題材とした自作の漫談テープがきっかけとなり、2002年にCD「爆笑スーパーライブ第1集!中高年に愛をこめて…」をリリース。百八十五万枚超の売り上げを記録し、以降、「中高年のアイドル」としてライブをはじめ、各メディアで絶大な人気を誇る。現在もライブツアーのほか、YouTubeチャンネルを開設するなど、精力的な活動を続けている。CD・DVD総売り上げ五百二十万枚超、著書累積二百万部超

 

物事は知らないよりも知っていた方がよいと思う。選択の幅が広がるからだ。

経験してもよいが、人生は、一人で経験できるほどそんなに長くはない。

たとえ経験しなくても先人がしてきたこと(特に失敗や挫折など)を人から聞くのではなく本のなかから自分なりに噛み砕いて疑似体験し学べばよい。

過去の英雄には、書物のなかでいつでも会えるし、こうでないか、こう思うなどと、彼らとこころのなかで語り合うことが出来る。

例えば、あの坂本龍馬といっしょに勝海舟のところに刺し違え覚悟で乗り込んでいったり、彼のそばで薩長同盟時に参加していたかというような錯覚に陥ったこともある。

本は、ただ独りだけで読めるし、課題本などでみんなでいっしょに読めるし、独りよがりではない他者の感想を聴くこともでき視野が広がる。

1冊の本を通じて著者さんとも知り合うことができるし、サイン会などで一言ことばを交わすことができる、講演会で本の内容を復習することができる……等々。

本についてぼくが考えるところでは、総合的に判断しても生きていく上で、人生でとっても素晴らしいツールだと思う。

237P

本は一人でも読める。だけど、一冊の本がきっかけで、誰かと仲良くなったり、喧嘩をすることさえある。会話の中で、思いもよらぬ発見をすることもある。その意味で、誰かと読む本は楽しい。

この先の世界がどうなっていくかわからない。どんな時代が訪れても、知識が無駄になることはない。知識は人を自由にしてくれる。この本や、この本で取り上げた名著が、誰かの人生に、少しでも自由にしてくれますように。

 

多数ではないけれども、こんな本を望んでいる人がいるものと思います。

名著は長くて時間がかかる、読みづらい、理解しにくいものというイメージがあります。

全体の流れを摑んでから個々を読んでいく方法はありです。

森を見てから木を見ると内容が入ってきやすいものと思います。

古市さんは、いまの世の中で若者が何を望んでいるのか、どんな本を書けば読んでくれるかという五感のような感覚が人一倍鋭い人なのではないかと思います。

 

一章が10分で読み切れるサイズになっている、名著の勘所ががわかる。

厳選した12の名著や古典のその道のプロによる読み方や読みどころを聞いてきた「名著の歩き方」のような本だ。

 

229P

僕がお勧めするのは、何かの目的を持って「名著」や「古典」を読むことだ。読むスピードが速くなることに加えて、達成感を得やすい、という効能もある。

 

本の読み時というのは、感覚的にも経験しているので意味がわかります。

そのとき読めなくてもいい。

あとで読んでみたくなったとき、課題本など読まねばならなくなったときなどにそれを読めばよいと思います。

236P

高遠弘美さんが言っていたように、本を読むのは義務でも何でもない。好きな時に、好きな本を読み、好きなページを開けばいい。もしもその本が今、面白くないと感じたならば、それは「読み時」ではないということなのだろう。

人生百年時代である。長い人生の中で、ゆっくりと本を読んでいけばいい。その時、この本に記された何らかの言葉が役に立つのかも知れない。

 

 <目次>

はじめに 

ダンテ『神曲』 原基晶

紫式部『源氏物語』 大塚ひかり

プルースト『失われた時を求めて』 高遠弘美

アインシュタイン「相対性理論」 竹内薫

ルソー『社会契約論』 東浩紀

ニーチェ『ツァラトゥストラ』 竹田青嗣

ヒトラー『わが闘争』 佐藤卓己

カミュ『ペスト』 佐々木匠

『古事記』 三浦佑之

マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』 鴻巣友季子

アダム・スミス『国富論』 野原慎司

マルクス『資本論』 的場昭弘

おわりに

 

1985年、東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。日本学術振興会「育志賞」受賞。若者の生態を的確に描出し、クールに擁護した著書『絶望の国の幸福な若者たち』、世界の戦争博物館を巡り戦争と記憶の関係について考察した『誰も戦争を教えてくれなかった』(以上、講談社)で注目され、メディアで活躍

 

知性や理性で物事の善悪を見極め、大局的な視野でもって悪意を止めれる能力を身につけることを望みます。

過去の間違いや失敗を繰り返さないようにするため、その予兆を早く知るためには、池上さんのおっしゃっている通りだと思いました。

 

3P 歴史の分岐点に立って

私たちは、いまどこにいるのか。どこに向かおうとしているのか。それを知るには、どうしたらいいか。そのためには過去を知り、現代と照合すること、それによって、「歴史の予兆」を摑むことができるのではないか。

 

56P 保坂氏より

「もし日本がウクライナのように外国から侵攻された時、政府はどう対応すると思いますか」

1 アメリカ軍頼み。何から何までアメリカやってください。

2 憲法に則って専守防衛の範囲でやれることだけやって、ダメなら降伏する。憲法そのものを守る。

3 政府がクーデタ―を起こす。今の憲法で定まっているすべての権限、機能を止める。それで急いで新しい対応の仕方、軍をどうするか考えていく。憲法の権限を止めて新しい何でもできる政治的空間にしてしまう。

 

60P 保坂氏から

戦争はなぜあるのか → 種、食、空間の三つを求めるために戦争はある

1 種の本能 種が危険に陥った時には戦争になる

2 食べること 食べ物がなくなって食の危機に陥った時に戦争が起こる

3 空間 安心感こころが安らぐ空間がある。その空間を巡って戦争になる。

 

 <目次>

はじめに 歴史の分岐点に立って

序章 ウクライナの運命

第1章 日本の常識、非常識

第2章 時代転換の「芽」

第3章 格差という「原動力」

第4章 地球が悲鳴を上げている!

第5章 リーダーの器

第6章 自分の手で社会を変えられるか?

おわりに 次の変化を生む胎動期

 

池上彰

1950年、長野県生まれ。73年にNHK入局。報道記者、キャスターとして活躍。2005年に独立し、文筆活動、テレビ出演のほか多くの大学で教鞭をとる

 

保阪正康

1939年、北海道生まれ。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。4千人に及ぶ肉声を記録。第52回菊池寛賞受賞

人生100年時代と呼ばれている。

自分を知り、世の中で行動をして、師匠やメンターと偶然出会い自分の可能性の拡がりを感じていく。

新規ではなく、これまでのプロセスやその延長線上に転身力に対する理解へのヒントが隠されている。

それを知り活かして、新しい仕事に就いて慣れていくものかと思います。

 

転身力、自分自身を知って可能性を探る。

現在の自分を基本に置いて、そこから専門性を高めたり、今まで培ったスキルや経験を活かせる分野を広げながら、生涯現役を目指す形が理想的だろう。思うままに自己のキャリアを変えることはできないのである。

 

22P

若い頃の目標は昇進や昇給であるにしても、中高年以降では、今まで気がつかなかった自分を発見することが一つのテーマなのである。

 

42P 転身の3条件と行動

1 実行、行動できる(フィードバックを受ける)

2 自分を語ることができる。(自分自身を客観視する)

3 大義名分を持つ(主体的である)

43P 

この社会にはどのような仕事が存在していて、自分にとっての適職は何か、そのために自分は何ができるのかを、いくら頭で考えても答えは出ない。自分に合った仕事がどこかに転がっているのではないからである。むしろ、自分から行動することによって適職に近づいている例が圧倒的に多い。

45P

いろいろ考えて検討するよりも、とりあえずやってみるという素早い行動力と迅速な意思決定、そしてそこから課題をもらってまた行動するというサイクルを繰り返すのである。本当の意味での試行錯誤はこれである。

 

57P 

新しさを求めてむやみに広げるよりも、現在の抱えている課題を深く掘り下げた時に新しいものが発見できる。現在の自分の可能性を高めることが転身力だからである。

 

78P

道草を経験していない人は、目的だけを考えているきらいがある。別の経験をした余裕が、他の多くの道筋があることに気づかせてくれるのである。

 

125P 師匠とメンター

多くの転身者の話を聞いていると、思いもかけない出会いに導かれていることが多い。自分を変えようとする時に出会いが生まれている。組織の枠組みの中で、仕事本位で働いている人は、そうした偶然に巡り合わない。

127P メンターを呼びこむポイント

欠乏感、不足感、見極める直感、一途な気姿勢・気持ち

 

134P 転身の一つのポイントは、自分の目標となる人やそこに到達する方法をすでに実践している人のシャワーを浴びることである。

転身するために最も早く確実な方法は、転身先への歩みを実践している人と一緒に時間を過ごすことだろう。自分もこの人みたいになりたいと思える人に近づくことで新たなステップへのヒントを見つけるのだ。

 

185P

日本史学者の磯田道史さんは、仕事や芸事では、それをしていること自体楽しい。それをさせてもらっていることが有難いと思っている人間はすごいものを作り上げるのだと語っていた。

 

192P

いずれにしても、転身後の彼らを見ると、面白さや幸福は自分の内部から湧いてくるものであって、外部に存在するものではないことがよく分かる。またそれは個々人の心の奥底にある動機と強く結びついているが、順調に仕事をしている時には自覚していない人が多い。自分が好きだったのはこういうことだったのだ、と中年以降に改めて気づく場合は少なくないのである。

 

 <目次>

プロローグ 自身の可能性を探る

第1章 なぜ転身力なのか―「新たな自分」を発見する

第2章 転身の3条件―行動、語り、大義名分

第3章 プロセスが大切―新旧のアイデンティティ

第4章 顧客を見極める―自分の土俵で勝負

第5章 師匠を探せ―出会わないと変われない

第6章 人間万事塞翁が馬―挫折、不遇はチャンス

第7章 「好き」を極めてこそ―子どもの無邪気さ

あとがき

参考文献

人名索引

 

1954年(昭和29年)、神戸市に生まれる。京都大学法学部卒業。生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。勤務と並行して、「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年、定年退職。2018年から4年間、神戸松蔭女子学院大学教授を務めた。

 

「逃亡くそたわけ」から十数年後のおはなし。

なごやんと花ちゃんは、それぞれ家庭を築いていた。

子どもがいてお互いに名古屋や福岡とも縁のない富山県に住んでいたのだ。

偶然、富山県氷見市の「ひみ番屋街」でばったりとこの二人が会ってしまうなんて。

なんて運命的で素敵な人生なんでしょうか。

 

言いたかったのは、いずれにしてもまじめでまともな生き方なのかな。

248P

アウトドアでしかありえんことやけど、朝ごはんは焼きそばやった。おかげで残った食材が見事に片付いた。

「うちの家族って、みんな真面目だよね」

皿を洗い、ごみをまとめ、荷物を片付けながら佳音が言う。

「真面目にしてるのが結局楽なんだよ。面白いこと言わなくちゃとか、気が利いてなかったなとか、そういうことを取っ払って集中できるから」

アキオちゃんが答えた。真面目だから真面目にしているのではなく、楽だから真面目にしているのだという。

「真面目って、まともってことだよね?」

「大体そうやね」

そもそもあたしという人間は決してまともではない。でもまっとうに生きたいとは思っている。それってなんだろう。

まともとまっとうはどう違うのだろう。

まっとうと、苦労がないことは違う。

(中略)

暑いときも寒いときも、体が苦しいときも頭がおかしいときも、その気持ちをきちんと感じる。不安も恐れも受け止めるしかない。楽しかったら笑い、美味しかったらちゃんと喜ぶ。

 

これはよくあるかもしれない。

相手の気持ちになって、励ましているつもり。

でも、そうではない人もいるということだな。

112P

元気なときは想像力が不足しがちだ。落ち込んでいる人に向かって「出口のないトンネルはない」とか「明けない夜はない」などと言ったりする人もある。あるよ。出口のないトンネルはブラックホール。明けない夜は宇宙。比べるまでもなくそちらの方が圧倒的に古くて大きい。そしておそらくは必然だ。

 

親孝行したい時に親は……。

母は一人だ。

ほんと当たり前のことなのだが、日頃はそれに気がつかない。

なにか病気などの変化がないとわからないかもしれない。

とてもありがたい存在なのだ。

130P

汗を拭くために手をとめたとき、ふと気づいたのは、母はあたしにとってたった一人の母だったという、ものすごく当たり前のことだった。大人になろうが、結婚して子供を産もうが、母は一人しかいない。一度しか地球に接近しない彗星のようにたった一人なのだ。

 

 

色を求めている季節の表現が煌びやかで素敵です。

207P

季節はあたしたちの目を変える。

立秋を過ぎればなんだか気持ちも落ち着いてきて、今まで見向きもしなかったアースカラーやワインカラーに惹かれるようになった。クリスマスやお正月には赤やゴールドと白黒の強いコントラストがよかったのに、冬の終わりにはベビーピンクやパステルブルーを目が欲しがるようになる。セーターやマフラーを欲しいのではなくて、色を求めるのだ。

春になれば淡いグリーンや白が欲しくなる。黒を重く感じ、紺色の方がスマートだと感じる。初夏は鮮やかな青と黄色。そして八月はスイカの皮みたいな濃い緑と黒。もちろん人によって感覚は違うから群青色とオレンジが夏の色という人も、ネオンカラーこそ夏という人もいるだろう。

 

1966年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーに入社し、2001年まで営業職として福岡、名古屋、群馬、埼玉に勤務する。2003年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞、2004年「袋小路の男」で川端康成文学賞、2005年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年「沖で待つ」で芥川賞、2016年『薄情』で谷崎潤一郎賞を受賞

どんなに注意しても、どれほどたくさん知識を備えても、失敗を完全に防ぐことはできません。

なぜ失敗したのか、その分析やそれを糧にする方法を身につけ、失敗を怖れることなく果敢にチャレンジできるようになろう!

 

この本で論じる「失敗」の意味です。

78P そもそも失敗とは

・人間が関わって行われた行為が最初に定めた目的を達成することができないこと。

・人間がある一つの行為を行ったとき、望ましくないことや予期しなかった結果が生じること。

 

大きな失敗後に使える方策です。

24P 

大失敗したときは、必要最低限の処理や対応をすませたら、きれいごとなどかなぐり捨てて、とにかくうつ状態にならないように一目散に逃げましょう。

私が勧める有効な(逃げる)方法は、「他人のせいにすること」「愚痴を言うこと」「気晴らしをする」ことです。

 

例えば、歴史は、失敗の宝庫であり、活用できるチャンスが詰まっています。

自分が起こした失敗ではないけれども、その失敗を仮想失敗体験(他山の石)として学ぶのです。

他人事ではなく自分事として置き換えて失敗の原因を追究するのです。

自分の頭でしっかりと考えて次の行動に反映していくことが肝心です。

50P 失敗を他人事ではなく自分事としてとらえる

ちゃんと自分の頭で考えるようになれば、大失敗する可能性を低くすることができるのです。

どうすれば、自分の頭でちゃんと考えて、大きな失敗をできるだけ避けられるようになるのでしょうか。

答えは「失敗を“他人事”ではなく、“自分事”としてとらえること」だと私は考えます。

 

外や他人から情報をたくさん仕入れてもよいのだけど、最後には自分の頭でしっかりと考えて自ら判断するのです。

いろいろな場面で選択する際に、うまく応用できる普遍的な対応だと思います。

216P

危機的状況をあたかも他人事のように考えて、溢れる情報を鵜呑みにしてしまうのは愚かで危険な行為です。社会の状況をきちんと自分事としてとらえて、正しい情報だけを慎重に選び、必要な情報は自ら進んで求めなければなりません。

そんなとき、何より重要なのは「危機的状況(失敗)がなぜ起こったのか、これからどう対応すべきか、自分の頭でちゃんと考えて、的確な対策をとること」です。

 

 <目次>

はじめに 失敗に厳しい時代を生き抜くために 失敗学から派生した新たな「創造学」

第1章 取り返しのつかない失敗を乗り越える(追いつめてくる自分自身から逃げろ!、失敗から逃げ切れば必ず復活できる)

第2章 自分の頭でちゃんと考える(他人事化の幣害、東電福島原発事故から見えてくるもの ほか)

第3章 失敗と上手に付き合う(「失敗」を定義する、失敗で体験的知識を身につける ほか)

第4章 創造的思考で新たな価値を生み出す(新たな価値あるものを生む「創造的思考」、「思いつきノート」で創造的思考を鍛える ほか)

第5章 クリエイティブな生き方に挑む(創造的思考は「おもしろそう!」から始まる、挑戦への敬意が世界を変える)

おわりに

 

1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。’02年にNPO法人「失敗学会」を、’07年に「危険学プロジェクト」を立ち上げる