【No1160】あきらめません! 垣谷美雨 講談社(2022/05) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

あきらめません。成功するまでは!

東京生まれの郁子が主人公。

夫の退職を機に夫の実家がある山陰地方の田舎に移住するのも悪くないと憧れを抱きつつ都会のマンションを売って背水の陣で移住してしまった。

しかしそこには、女はうちにいて家事や家族の介護をするものだというような、頭が古い男が牛耳る閉鎖的な考えで成り立っている狭い社会が待っていたのだ。

快活で正義感が強い郁子は、ほんと呆れはててしまった。

銀髪の女性議員、市川ミサオの後押しもあったが、自分たちの住み良い暮らしにするために、市議会議員に立候補して郁子は政治の道へと進んでいくのだった。

 

日本の一部には、閉鎖的地域社会があり男尊女卑の意識が残っている。

それを変えるためには、まずは「隗より始めよ」

自分から行動に移さないといけない。

『一人では何もできないが、一人でも始めなければならない』

自分ひとりだけでなく、最初は一人では不可能でも志を共にする仲間ができたらさらにうまく転がり始める。

イベントが成功した時のことを思い出せば、簡単にイメージすることができる。

正当に頑張っていたら、影日向関係なく自分を見てくれている人や応援してくれる人がきっと出てくる。

自分の熱い思いに共感してくれる仲間がいれば、成功した時にもっと喜びを分かち合える。

周りの人をたくさん巻き込んで、だんだんと成長していく、主人公の郁子を見ていると、うらやましかった。自分もワクワクドキドキしてきた。(僕も頑張らないと)

市議会議員や市長から、次は県議会へと、明るい未来を予感させる終わり方だった。

 

 

2005年『竜巻ガール』で第27回小説推理新人賞を受賞し、小説家デビュー。『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『うちの父が運転をやめません』など著作多数。『老後の資金がありません』が2022年に映画化され話題に。近著に『もう別れてもいいですか』がある。