いじめを受けたことや聴力を失ったことなどの数々のさまざまな試練を乗り越えてきたピアニスト、フジコヘミングさんの金言集。
人生に迷い苦しんでいる人たちに向けて、くよくよしない力を養うヒントを温かく優しく語りかけてくるものであった。
分からない人には分からないし、分かってもらわなくてもよいという姿勢。
道を極めた人のことばに、至る所に共感する箇所が多かった。
76P
辛いことに耐えた経験は、無駄にはならない。色々な苦労が人生を豊かにする。
色々な仕事を経験するのも、その後の人生に彩を与える。
84P
自分とは違う世界や人生観、価値観があることを本は教えてくれる。いろんな真実を知れば心も広くなる。本を読むことで、まるで自分に起こったことのように疑似体験できる。
96P
人生、どうなるかなんてわからない。誰からも評価されなくても自分が信じた未知への希望は決して捨てない。希望を持ち続けていれば、理解してくれる人が現れ、道が開ける。
122P
失敗したってかまわない。チャンスが巡ってきたら、勇気を出して自分を表現しなさい。その行動があなたを変えるはず。チャンスを逃さないためには、なりたい自分に向かって進み続けること。
144P
人間はいくつになっても、素晴らしいことがたくさんできる。今より前に進むことを考えていれば、心は歳を取らない。今できることを精一杯やる。今できなくても希望を持つ。
146P
人生はうまくいかないのがあたりまえ。どん底であがいていてもあきらめなければ、突然、夢が叶うときがやってくる。興奮が巡ってきたのは偶然ではなく、夢を持って持ち続けたから。
158P
素晴らしいと思うことはひとそれぞれ自分の人生を重ね合わせて共感できれば、力になる。伝えたいことが分かる人には分かる。分からない人には分からない。
<目次>
プロローグ
1 愛しなさい!幸せが待っている(相手に何かしてもらうのではなく、愛情を注ぐ存在がいれば自分の不幸なんてたいしたことないと思えてくる、挫折のない人生なんてない「もうダメだ」と思っても、絶対に立ち直れる日が来る、悲劇が起こっている現実を見ると、一人で幸せに酔うことはできない。人の幸せについても考えていかなければいけない ほか)
2 大切な出会い、感謝する心(自分の夢のために努力して、きちんと準備をしていればチャンスは必ず訪れる、人生には必ず大切な出会いがある。迷い、悩んだときは自分を育ててくれた先生のことを思い出してみて、辛いことに耐えた経験は、無駄にはならない。いろいろな苦労が人生を豊かにする ほか)
3 夢と自分らしさを捨てないで(くだらない偏見に負けてはだめ。人は人、私は私。夢や希望を持っていれば強くなれるし、必ず壁を乗り越えられる、失敗したってかまわない。チャンスが巡って来たら勇気を出して自分を表現しなさい。その行動があなたを変えるはず、滅入っていても何も解決しない。そういうときは「自分の中の小さな幸せ」に目を向けることよ ほか)
文庫版に寄せて
イングリット・フジコ・ゲオルギー・ヘミング。(Ingrid Fuzjko Georgii‐Hemming)スウェーデン人の父と日本人の母のもと、ベルリンに生まれる。5歳でピアノを始め、10歳でレオニード・クロイツァーに師事。東京藝術大学卒業後、29歳でベルリン音楽学校に留学、ウィーンではパウル・バドゥーラ=スコダに師事。レナード・バーンスタインやブルーノ・マデルナに才能を認められるが、聴力を失うアクシデントに遭遇。日本に帰国後の1999年、NHK『フジコ―あるピアニストの軌跡』で大反響を呼び、デビューCD『奇蹟のカンパネラ』が200万枚を超える大ヒットに。2001年にはニューヨーク・カーネギーホールでコンサートを開催。以降、世界で演奏活動を続けている。2012年、自主レーベル「ダギーレーベル」設立。動物や被災者のための寄付、チャリティーコンサートなど、数々の支援活動も続けている。










