【No1227】作家刑事毒島の嘲笑 中山七里 幻冬舎(2022/07) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

刑事技能指導員の毒島真理(ぶすじままさと)と作家の毒島真理(ぶすじましんり)。

刑事と作家の二足の草鞋を履く不思議な存在の男が主人公。

過去から今までの仕事の持って行き方が不味いのか同僚たちには大層毛嫌いされている。

しかし作家として文芸界では名前が売れていて人気がある。

 

職務において、冴えわたる舌鋒で思想に毒された犯罪者に対して鋭い心理戦を仕掛けるところ、

可能な限り感情を排して徹頭徹尾論理的に何気なく相手を瀬戸際に追い込んで落としてしまうところ等々、読んでいてスカッと気味に面白いキャラだと思う。

 

終りまで読んでいて犯人を特定できていなかった。

どんでんがえしの帝王中山七里氏に、まさかの展開でまたやられてしまった。

 

保守系の刊行物で有名な出版社の改新社に何者かが火を放った。

警視庁公安一課の淡海奨務は、左翼集団の犯行とみて捜査を開始する。

そこで出会ったのは事件に興味を示した作家兼業の名物刑事の毒島真理。

虫も殺さぬような風貌とは裏腹に、毒島は容赦ない毒舌で犯罪者をこきおろす。

淡海はその様子にたじろぎつつも行動を共にすることとなった。

間もなくネットに公開された「急進革マル派」を名乗る過激派の声明が。

果たして事件はテロの予兆なのか?

 

 <目次>

一 大いなる

二 祭のあと

三 されど私の人生

四 英雄

五 落陽

 

1961年岐阜県生まれ。花園大学文学部国文学科卒。2009年『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年に1月デビュー。同作は映画化もされベストセラーに