生前の著作から選び直され、やさしい言葉で再編集された一冊。悩んだり迷ったりする読者の心に、そっと染みこんでいく温かさがあります。
斎藤茂太さんの言葉には、時を経ても色あせない普遍的な力があります。何度も読み返し、自分の中で「使える言葉」として育てていきたいと思わせてくれます。短いエピソードが添えられており、それぞれの格言の意味が自然と理解しやすくなっているのも特徴です。読み終えるころには、心がじんわりと温まります。
● 心に残った言葉
38P 頑張ってもいいが、頑張りすぎてはいけない。
悪循環から抜け出す基本は、無理をせず、頑張りすぎないこと。
気長に構え、性急な対応を避け、時を待つことが大切だと説いています。
50P 精神的な疲れを取るための休み方
神経の疲れは、睡眠や栄養だけでは解消できない。
そんなときこそ、体を動かす趣味に打ち込むのがいちばん良い休息になる。
71P 悪口は「ブーメラン」言えば自分に返ってくる
「悪口は青銅に書かれ、恩恵は砂に書かれる」
人間関係を壊したくなければ、どんな状況でも悪口を言わないこと。
一度壊れた関係を修復するには、時間も労力も必要になる。
172P 「とりあえずの幸せ」「ささやかな喜び」を積み重ねる
「今」を大切にすることで、「明日」が開けていく。
一日一日の小さな充実感や満足感の積み重ねこそが、未来をひらく大きな鍵になる。
● 目次より
はじめにかえて いつかは必ずいい日がやってくる
第1章 いい人生の作り方
(結論は誰にもわからない。プロセスが楽しいのが人生、「大丈夫。きっと何とかなる」と信じて生きる ほか)
第2章 人間関係 ほどよい距離の見つけ方
(人づきあいは「つかず、はなれず」がちょうどいい、ライバル意識が自分を向上させる ほか)
第3章 感情の上手な整理整頓
(捨てておきたい3つの「シー」、腹が立ったことは日記に書く ほか)
第4章 後半生の楽しみ方
(笑顔にはその人の歩んできた人生があらわれる、物事を面白く見れば世の中は面白くなる ほか)
● 著者紹介
斎藤茂太さん
精神科医。斎藤病院元名誉院長。1916年東京生まれ。歌人・斎藤茂吉の長男。
慶應義塾大学医学部で精神医学を専攻し、1955年より斎藤病院に勤務。
日本精神科病院協会名誉会長、アルコール健康医学協会会長、日本旅行作家協会会長などを歴任。2006年逝去。著作は200冊を超える









