要約
バブル世代、ゆとり世代、団塊ジュニアなど、異なる世代の視点を理解し合い、学び合うことで新たな気づきが得られる。世代間の価値観を尊重し、柔軟に取り入れながら共通の目的に向かって進むことが、よりよい職場やコミュニティを築く鍵となる。各世代の強みや経験を活かし協力できる環境が整えば、大きな成果を生み出し、互いに成長できる関係が築かれる。
Z世代とは
• アメリカ流の呼び方で、X世代・Y世代に続く世代。
• 1996年~2012年生まれ。次の世代はα世代。
• 現在13~29歳。消費者としては世帯形成や子育てなどライフステージが分岐する時期。
• 職場では若手社員として現場の最前線を担う。
Z世代の特徴
コミュニケーションスタイル
• 異なる考え方を許容する。
• 仲間に理解されれば十分で、外部には強く自己主張しない。
消費者として
• コスパ・タイパを重視。
• ただし「推し」には惜しみなく時間とお金を使う。
• 推しがないことは「格好悪い」と捉える傾向。
就労者として
• 就労価値観は他世代と大きくは変わらない。
• プライベート重視はさとり世代にも共通。
• 会社の発展より自分のキャリアや専門性を重視する姿勢は昔から存在しており、Z世代特有ではなくコミュニケーションの違いが目立たせている。
Z世代がバブル世代などに求めること
• 努力の「量」で評価するのはやめてほしい。
• 効率化には「頑張り」ではなく仕組みやツールなど物理的な対策を。
• 失敗談を共有する際は、共感だけでなく「どう乗り越えたか」まで伝えてほしい。
• 学歴・経歴重視、年功序列、性別役割分担など古い慣習が今の時代に合っているかを共に考えてほしい。
本書のまとめ
Z世代に限らず、多様な人々とストレスなくコミュニケーションし、意欲を持って共に何かを成し遂げるために必要なこと
1. 「まったく違うものが見えるかもしれない」との前提に立ち、相手の価値観に沿って物事を見てみる。
2. 「言わなくてもわかるよね」から脱却し、言葉にして伝える。
3. 「言ってもわからない」と世代で切り捨てず、意思疎通を諦めない。
目次
はじめに
序章 コミュニケーションのすれ違いを可視化する
第1章 Z世代の「普通」を知る
第2章 話してみたら見えてきたZ世代の本音
第3章 Z世代から見た上の世代
第4章 こんな風に声をかけてほしい
終章 最後にお伝えしておきたいこと
おわりに
著者紹介
松下東子さん
野村総合研究所コンサルティング事業本部マーケティング戦略コンサルティング部シニアプリンシパル。1996年東京大学大学院修了後、野村総合研究所入社。消費者動向の研究を一貫して行い、マーケティング戦略立案、広告効果測定、ブランド戦略、需要予測などを支援。「生活者1万人アンケート調査」(1997年~)を担当。
梅畑友理菜さん
野村総合研究所コンサルティング事業本部マーケティング戦略コンサルティング部シニアコンサルタント。早稲田大学法学部卒業後、イタリア・ミラノのファッションスクール Istituto Marangoni に留学しラグジュアリーブランドのマーケティングを学ぶ。2020年入社後、化粧品・ラグジュアリーブランド・金融機関のマーケティング戦略に従事。生活者データを活用したコンサルティングや社内新規事業のマーケティング支援にも携わる。
【No1933】Z世代コミュニケーション大全 松下東子 梅畑友理菜 東洋経済新報社(2025/07)
