kokko | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

子どものころを振り返ると、両親からよく言われていたのは「人様に迷惑を掛けてはいけない」という言葉でした。友人からの何気ないひと言でも、胸に深く刺さり、長く残ってしまうことがあります。もしそれがトゲではなく、鋭いナイフのように抜けないものだったら……そう想像すると、少し怖さを覚えます。

 

多くの本は一度読んで終わりですが、この本のように何度も読み返す価値のあるものには、数千冊に一冊出会えるかどうかです。じわじわと心が温まるように書かれていて、読み返すたびにその意味が深まっていきます。

 

悩みを晴らすためには、一度だけでなく二度、三度と同じ箇所を繰り返し読むことが大切です。手垢がつくほど読み返すうちに、自分の心に刺さった言葉のトゲに気づき、その抜き方を学び、再び刺さらないようにしてくれる「有難う」といった魔法の言葉を体に染み込ませることができます。やがて、その言葉がトゲそのものを溶かしてくれるのだと思うのです。

4P 「(悪い言葉の)トゲの存在に気づいてもらい、そのトゲを抜くお手伝いをしながら、人生のお守りとなる“言葉”を渡し続ける。私はいま、そんな毎日を過ごしています。」

 

 

「和顔愛語」

本の中であふれ出てくる秋田緑さんによる人型のイラストも、内容に寄り添いながら表情の変化を描いていて、とてもかわいらしいですね。

 

 

心に響いた言葉たち

135P「大丈夫、心配するな、なんとかなる」

生きているといろいろなことがありますが、これまでなんとかやってきましたし、これからもきっとなんとかなります。悩みすぎないことが大切です。シンプルな言葉ですが、悩みに直接届いて救われる人がいると感じました。

143P 心の距離をとるためのコツ

グチや悪口には乗らないと“決意”する

ネガティブな発言には反応しない

相手を否定も批判もせず、聞き流すように心を外側へ素通りさせる。ネガティブな言葉はネガティブを呼びます。文句を言えば言うほど、文句を言いたくなる状況がやってきます。「イライラ」と口にすることで、さらにイライラを招いてしまうので注意が必要です。

 

出版記念イベントに参加して

先週、kokkoさんの出版記念講演会に参加しました。新刊に書かれている言葉を選んで語られていたため、内容がより深く伝わってきました。

 

自分の人生という物語を、どう演じていきたいのか。

相手を変えることはできませんが、自分は自分で変えることができます。人は言葉によって形づくられるものだからこそ、発する言葉を大切にしなければならない。悪い言葉は人を悪くし、良い言葉は人を良くする。人生は、使う言葉の方向へと動いていくのです。

 

世の中には呪いのような言葉、毒やトゲのような言葉があふれています。それらは心や体に突き刺さり、痛みを残すこともあるでしょう。けれども、チャップリンの「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇である」や、シェークスピアの「この世は舞台、人はみな役者」といった名言を積み重ねていけば、心の層を厚くすることができます。そうすれば、トゲを抜く前に少しずつ溶かしていけるのではないでしょうか。

良いことも悪いことも、いまの自分を形づくるために必要な要素です。大切なのは「気づく」こと。そして気づいたら、自分を変えていけばよいのだと感じました。

 

そのときはまだ読み終えていませんでしたが、講演会に参加してこのような感想を持ちました。

世の中には心にトゲが刺さったまま苦しんでいる人がたくさんいます。

そんなときに、kokkoさんのように「お助け寺」のように寄り添ってくれる存在が必要です。

この本を手に取ることで、トゲに気づき、変わるきっかけとなることを切に願っています。

 

 

<目次(抜粋)>

プロローグ 言葉のトゲを言葉で抜く

本書の使い方

第1部 心に刺さったままの“言葉のトゲ”に気づく(「ちゃんとしなさい!」→ちゃんとってなに?手を抜いたって大丈夫。「人に迷惑をかけるな」→人に迷惑はかけて当たり前。ありがとう。助かりました。「泣くな!」→泣いてもいいよ。「ほめられて調子に乗るな」→ありがとうございます!うれしいです。「うそ~って言うな」→人に対しての失礼な言葉に気づける自分えらい! ほか)

第2部 自分に“いい言葉”をかけて、自分の人生を生きる(自分に“いい言葉”をかけるとは?がんばっている私えらい、負けるが勝ち、大丈夫、心配するな、なんとかなる、「正しい」よりも「楽しい」を選ぼう ほか)

エピローグ “言葉”のごちそう

あとがき

【参考図書】自分の中の“小さい子ども”を育てるのにもオススメの本たち

 

著者紹介

kokkoさん

ハート・カウンセラー。東京生まれ。2010年よりメンタルセラピストとして活動開始。1000人以上の言葉に耳を傾ける中で「親の言葉の呪い」に苦しむ人が多いことに気づく。自身も親の言葉に縛られた経験から、2015年『親毒 なぜこんなに生きづらいのか』(コスモ21)を出版。現在は個人カウンセリングのほか、女性が幸せに生きるための講座やイベントを開催。さらに「オンラインkokkoくらぶ」を主宰し、人生を良い方向へ動かすための言葉を伝えている。モットーは「言葉でしあわせな生き方を伝える」。

 

 

【No1992】心に刺さったままの言葉のトゲをじょうずに抜く本 kokko 青春出版社(2025/09)