風間公親 | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

風間公親を演じる木村拓哉さんの姿が、思わず脳裏にちらついた。
相手の表情や態度から真実を読み取る、その感覚はまるで奇跡のようだ。
第六感が研ぎ澄まされているのではないかと思うほどの凄み。
会話を遠くから聞いていたかのように、核心をすでに掴んでいる。
心を見抜かれ、射抜かれている――風間教官には、嘘は通じない。
観察眼と洞察力の圧倒的な力を、改めて思い知らされた。
短編ごとのエピソードには、十崎逮捕を果たした風間道場の教え子たちが登場する。
風間の対応は、厳しさの中に確かなやさしさが滲んでいた。
同期の郷村秀初と岩国禾刀が描く「会意のトンネル」、
警察学校の総代争い、揺れるこころ追掛冬和子の「金盞花の迷い」
これらは特に練り上げられた秀逸なストーリーだと感じた。

<目次>
•     プロローグ
•     会意のトンネル
•     不作為の鏡
•     遺恨の経路
•     黒白の極性
•     犯意の影法師
•     金盞花の迷い
•     エピローグ

長岡弘樹(1969年山形県生まれ、筑波大学卒)
2003年「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞を受賞しデビュー。
2008年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。
2013年刊行の『教場』は週刊文春「2013年ミステリーベスト10国内部門」で第1位に輝き、翌年本屋大賞にもノミネートされた。