朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -30ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

平安時代に活躍した僧侶の源信が書いた極楽へ行くための手引書『往生要集』の中に記された等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、焦熱地獄、阿鼻地獄など八つの地獄と、罪問間樹、死出の山、奪衣婆、三途の川。閻魔大王などの冥界の十王の裁きなどの死出の旅路の道行、すべての生き物は生まれ変わり死後に次の世へ転生するという、地獄道、餓鬼道、畜生道の三悪道と修羅道、人道、天道(有頂天がある)の三善道の六道輪廻の内容を解説していた。

 

例えば、冤罪事件での真犯人について思うこと。

この世で判明せずうまく誤魔化せても、後生ではそうならない。

現世でたとえ法律的には悪くならなくても、閻魔大王はちゃんとお見通し。

あの世にある地獄できちんと罰を受けるんだということがわかった。

自分はこの世では世のため人のために真っ当に生きていくんだという戒めや心意気が必要だと思う。

 

 <目次>

冥界のキャラクター図鑑

閻魔大王、冥界の十王、亡者と獄卒、地獄に住む者たち、(番外編)餓鬼

第1章 往生要集に綴られた八大地獄

第2章 死出の旅路と六道輪廻

第3章 神話・説話・絵図に見る日本の地獄模様

第4章 地獄から脱した仏の世界 極楽浄土

第5章 地獄と並び恐れられた妖怪・幽霊・怨霊

あとがき

索引

 

【No1720】地獄の解剖図鑑 地獄と極楽を一冊で巡る旅 大角 修 エクスナレッジ(2024/09)

 

「60代以上の人生を楽しく充実させて生きよう」という考えのもと、統計データなどを用いてシニア生活をサポートしていこうという内容だった。

人生100年時代のうち60歳以上の人生については、損得がありなしにもかかわらず、趣味、旅行、お金の観点などから行動経済学でもって色々と前のめりで提案しアドバイスをしていた本だった。

 

ピークエンドの法則とピア効果の発想が面白い。趣味や社会活動、お仕事などで、これらを活用して行動することとしたい。

 

43P「ピークエンドの法則」

出来事を成功に導くためにはピークとエンドに力を入れることが良いということがわかる。行動経済学に出来事のピークとエンドの時の印象でその成否の評価が決まるという考え方がある。物事の結果が自分にとって成功だと思われる条件の一つ。物事を行っている最中に大きな喜びを得られる。最後に心に印象として残る感動を得られる。このようにピークとエンドが盛り上がることを指す。

43P 仲間やライバルを持とう「ピア効果」

仲間やライバルがいなければ張り合いもなく、やる気もなくなる。目標達成に協力しあいながら、またほかの人に負けないように頑張ってきたはずだ。

ボランティア活動、社会活動、企業など、自分と同じ関心を持つ人たちといっしょにいると自分も頑張れるようになるというものである。

「集団に属する人たちがお互いに切磋琢磨しあい、その人たちのより一層レベルアップにつながる」「仲間などを持つことにより相互に影響を受け、お互いにより高い意識を持てるようになる」

 

 <目次>

はじめに 

序章

第一章 新発想

第二章 意識

第三章 活動

第四章 旅行

第五章 お金

第六章 生活

第七章 不便化の苦境

第八章 役割

エピローグ

付録 統計調査資料出所

参考文献

 

【No1719】シニアライフのこれからを拓く 実年齢60歳が社会的年齢40歳の時代を生きる 水野勝之 土居拓務 五絃舎(2024/08)

老年期での収入のウエイトでは公的年金がとても大きいと思います。

年金のことはよく知らないし分からないという声があります。

社会保険・公的年金についての不安やわからないことがあれば社会保険労務士に訊ねるのが一番良いと思います。

またお近くにある年金事務所もアポイントを取って行けば丁寧に教えてくれます。

さらに1階建てと呼ばれる基本の国民年金や2階建ての厚生年金、3階建ての確定拠出型年金などの年金に興味がある方、詳細を知りたい方、手っ取り早く理解するために年金の申請受け取り方を含め年金の基本や仕組みがわかる本を手に取って読まれたらと思います。豊富な図解による各種いろはの説明があったのでわかりやすかったです。

 

はじめの部分には、このような内容が書かれてありました。

公的年金は、終身年金なので亡くなるまでずっと支給される。公的年金は社会全体で支える賦課方式。働いている世代・現役世代が支払った保険料を高齢者など働いていない世代の年金給付に充てている世代間扶養のような形となっている。この保険料だけで年金給付はされていない。国庫負担もあり、一定の積立金を保有しその運用収入を活用している

 

虎の子の退職金と公的年金や私的年金をいただき、その上に現役ほどではない働き方のスモールビジネスで稼いで、健康に留意しながら面白く楽しく生きていきたいとぼくは考えています。

 

 

 

 <目次>

トピックがわかる!

財政検証の実態

財政検証がわかる!

この本を読む方へ

第1章 年金と財政検証 私たちの年金はどうなる?

第2章 公的年金の基本 国民年金と厚生年金について

第3章 知って得する保険料免除制度

第4章 老齢基礎年金・老齢厚生年金

第5章 老後の生活の要となる老齢年金

第6章 年金の離婚分割とは

第7章 障害年金の貰い方

第8章 遺族年金の貰い方

第9章 公的年金以外の備え これからの資産形成方法

巻末資料

索引

 

 

貫場恵子さん

ぬきば労務コンサルティング株式会社代表取締役。ぬきば社労士事務所代表。社会保険労務士。キャリアコンサルタント。三田市商工会理事。帝塚山大学法学部講師。資格の学校TAC社労士講座講師。企業の労務管理のコンサルティング、社員研修を数多く手掛ける

 

 

【No1718】最新公的年金の基本と仕組みがよ〜くわかる本 受け取りも手続きもこれ1冊で安心!(図解入門ビジネス)貫場恵子 秀和システム(2024/10)

京都の道を辿ること、それは歴史をひもとくのに似ている。

 

195P 本書は、私が京都に暮らす中で、感じ、経験した京都の街の魅力を、ありのままに書き綴ったものである。私なりの解釈が入っている部分もあるので、同じようには感じられない方もあるかもしれない。でも、それも京都の街歩きの楽しさの一つ。本書をかばんの中にぽいっと入れて、京都の街を散歩してくださる方が増えるといいなぁと思う。

 

62P 新 今出川通

ヨーロッパで長い間生活をして感じたことのひとつに、日本人ほど他国の文化に寛容な国民はいないのではないかということである。

(中略)

ラーメンやカレーだって、もともとは外国から来たものだけれど、今では立派な日本食。他者と共存し、認め合いながら生きていくという、先人たちから自然と受け継がれてきた日本人のDNAはすごいと改めて思う。

伝統と革新は表裏一体。京都という街は、保守的なように見えて、常に新しいものに向き合い、それを取り入れることに貪欲に挑戦してきた。守るだけでは残らない。それが、京都に今も伝統が生き続ける理由であり、またパン屋さんが多い理由でもあるのだろう。

京都のパン屋通りを歩いていると、京都の歴史がまた違って見えてくる。

 

京都は、千本通、北大路通、寺町通、四条通、河原町通など、たしかに「道」からものがたりが成り立っている。

京都は修学旅行で訪れた街であり多感な学生時代に過ごした第二の故郷。嵐山、太秦映画村、北野天満宮、御所、二条城、清水寺、八坂神社等々有名な観光地は足を踏み入れたこともあり、東西南北の地理感がある。

彬子女王殿下が暮らしを通じて見聞きされたこと、感じたことを京都の通りや名所に絡めて綴られたエッセイ集。住んでいたときには感じられなかった、よく知らなかった多くの道とそれにかかわる歴史・文化が彼女の素直な感性を伝えていた。親しい友人に語りかけるようなやわらかくあたたかく文のなかには洗練された知的な魅力が満ち溢れていた。彼女にとても好感がもてた。全般的に懐かしくてこころに染み入った。

ぼくは散歩好き。歩きながら景色を楽しみ四季を肌で感じるのだ。

また数十年ぶりに京都に訪れたくなった。

彬子女王殿下の本を片手に京都の道を感じ取りたい。

 

 <目次>

はじめに 

京都市街中心部の地図

京都市郊外の地図(愛宕、高雄、清滝、嵐山・嵯峨野)

始 起点の道(きてんのみち)

常 寺町通(てらまちどおり)

薫 哲学の道(てつがくのみち)

混 六角通(ろっかくどおり)

夏 新町通(しんまちどおり)

盆 お地蔵さまの道(おじぞうさまのみち)

護 下立売通(しもだちうりどおり)

新 今出川通(いまでがわどおり)

紅 周山街道(しゅうざんかいどう)

灯 四条通(しじょうどおり)

飛 河原町通(かわらまちどおり)

雪 丸太町通(まるたまちどおり)

別 高辻通(たかつじどおり)

洛 北大路通(きたおおじどおり)

在 御池通(おいけどおり)

薬 二条通(にじょうどおり)

山 愛宕神社の参道(あたごじんじゃのさんどう)

迎 松原通(まつばらどおり)

仏 正面通(しょうめんどおり)

橋 三条通(さんじょうどおり)

彩 堀川通(ほりかわどおり)

市 錦小路通(にしきこうじどおり)

街 千本通(せんぼんどおり)

鬼 白川通(しらかわどおり)

警 下鴨本通(しもがもほんどおり)

蛸 蛸薬師通(たこやくしどおり)

英 マートン・ストリート

おわりに

新装版おわりに

 

彬子女王殿下

1981年、寛仁親王殿下の第一女子として生まれる。学習院大学を卒業後、オックスフォード大学で在外の日本美術コレクションの調査・研究にあたり、女性皇族として初めて博士号を取得した。京都産業大学日本文化研究所特別教授、國學院大學特別招聘教授などを兼任。2012年、子どもたちに日本文化を伝える団体「心游舎」を創設し、全国で活動している。

 

レビー小体型認知症からくる幻覚や幻聴への戸惑い。

先般、村井理子さんが記された『全員悪人』を読んだことを思い出した。それは実体験を踏まえて書かれたのかと合点がいった。

 

仕事や子育てをしながらも義父母の介護に奔走する村井さん。病院の送迎からケアマネとの介護計画、夫や自分と全く話が噛み合わない義父母たち。

これはまったく他人事ではなく自分事として共感したり、先々の参考となる事例だと考えながら読ませてもらった。細々と記録し伝えてくれることに感謝したい。

 

例えば、認知症や脳梗塞を発症した後期高齢者の親を介護している家族はこの国にはたくさんおられると思う。彼らにエールを送る意味でも村井さんの体験談は元気を与えてくれるものだ。

また、今後将来介護をしなければならならない人たちへの心がけになるものとして十分役立つ内容だったと思う。

 

252P

それでも私が介護を続ける理由は、自分のなかではとても明確だ。私はすべてを見届けたいと考えている。義理の両親に対する愛情から湧き出る気持ちというよりは、誰かの人生を最後までしっかりと見届けた先にあるものが何かを確かめたい、という使命感と好奇心が入り交じった勘定だ。介護に対するモチベーションは人それぞれであっていいはずだから、そこに創作意欲が絡んでいたとしても、どうか見逃してほしい。

(中略)

五十代夫婦による、後期高齢者介護の現実。私たちのようにもがいている人は、全国に大勢いるはずだ。

私の義理の両親の介護に向かわせるエネルギーはすべて、このように全てを記すことから生み出されている。この作業を続けられなくなったときは、私の介護への意欲が失われる時だ。そうならないように、この先もしっかりと二人の行く末を見守り、書き記していきたいと考えている。

 

 

 <目次>

プロローグ それは瓶ビールから始まった

第1章 異変(2016~19年)(悪い予感、税込みと税抜き、どちらになさいますか? ほか)

第2章 遊びじゃねえんだよ―介護は体力勝負!(2020~21年)(義父、ふたたび倒れる、大混乱―義母の運転免許返納 ほか)

第3章 ドタバタ介護奮闘記(2022年)(二人の人生なんだから、少しずつ、でも確実に変わりゆく日々 ほか)

第4章 もう無理かもしれない(2023年)(私って意地悪かな、本当の親子と義理の両親 ほか)

エピローグ 介護の覚悟

 

村井理子さん

翻訳家、エッセイスト。1970年、静岡県生まれ。滋賀県の琵琶湖畔に夫と双子の息子と暮らす。著書に、村井さんちの生活、兄の終い、全員悪人、家族などがある。

現代は大衆迎合的な姿となっているのかどうか。

賞味期限が切れたものは、廃棄されることが多い。

民主主義が進んでいくなかで危険性のあるひとつの面があろうかと思う。

 

14P 民主主義には賞味期限があるという現実 民主主義と独裁制は矛盾しない、相性がよくなる場合がある。

古代ギリシャの例より、僭主政→寡頭政→民主政→衆愚政(ポピュリズム、大衆迎合主義)→王政、独裁政へ。

現在は衆愚政となってきている。衆愚政に傾いたとき、国民の不満は、強い権力、権威、カリスマ性を求める方向へ進みます。

アメリカのトランプ人気、ヨーロッパでの極右政党の躍進といった現象を見ても、このことが理解できます。

こうした現象を言い表すならば、民主主義の賞味期限が切れつつあるということです。

それが本書で一番訴えたいことの一つです。

 

 

 <目次>

序章 私たちの民主主義、その限界に気づいているか?(そもそも、民主主義って何だろう?民主主義には賞味期限がある、という現実 ほか)

第1章 民主主義を蝕むものとは何か?(自由と平等をつなぐ「友愛」、民主主義に政党は必要なのか? ほか)

第2章 経済は民主主義を救えるか?(古典的自由主義と新自由主義は何が違う?新自由主義が生み出す「格差」の罠 ほか)

第3章 民主主義はグローバリゼーションと共存できるか?(「生産する国」と「消費する国」グローバリゼーションって結局どういうこと? ほか)

第4章 ITは民主主義をどう変えるか?(インターネット投票がもたらす危険とは?民主主義を分断しかねない「情報過多」 ほか)

引用・参考文献・ウェブサイト一覧

「民主主義の危機」を理解するための10冊の推薦図書 佐藤優選

「民主主義の危機」あとがき

 

佐藤優さん

1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月、執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞。大宅壮一ノンフィクション賞受賞

 

【No1715】民主主義の危機(学び直しの時間) 忍び寄るポピュリズムと強権主義 佐藤 優 Gakken(2024/10)

 

表紙に描かれた雷のような奇抜で色とりどりの美しい犬の絵に惹かれる。

 

番犬のローデシアン・リッジバックの「虎」。

一歩間違えば本能をむき出して攻撃して人を大怪我を負わせてしまうような危険性のある怖い猛獣だった。まどかといるときには可愛らしくおとなしく従順だった。

アフリカと推測される治安の悪い異国。鉄格子を嵌めた家の中だけが安心してゆったり過ごせる異空間。まどかは父の赴任先の海外で幼いころいっしょに「虎」と暮らしていた。

彼女は大人になっても「虎」のことを引きずっていて忘れることができない。

78P

犬の躰の、みっしりとした感触が手に残っていた。こんがり焼けたパンのような明るい茶色の毛皮。ひさびさに触れた犬の体温と匂いに懐かしさを覚えた。全身で伝えてくる愛となんの曇りもない信頼のまなざし。犬が人に向ける愛情は、他の生き物では代えがたい。その切なさが息を苦しくさせる。

 

まどかが帰国にあたり「虎」を日本に一緒に連れて行けずに別れる結果となったのを後悔しているのがよくわかる。

いまだに夢の中に出てくる、心の傷はなかなか払拭できない、満たされない気持ちがいっぱい伝わってきた。

113P

ただ、一度だけ、「姉ちゃん、生き物を大事にするのはどうしてかわかる?」と訊いてきたことがあった。私はなにも答えなかった。

「答えが返ってこないからだよ。幸せかと尋ねても人間以外の生き物は答えない。だから、日々最善を尽くす。幸せにできているだろうかと常に自分に問うしかない。それができないと永遠に悔いが残るんだ」

そう和は言った。罪滅ぼしをしないのかと問われている気分になった。

 

その一方で、まどかは彼氏から子供が出来たら結婚しようと言われつつ陰でこっそりピルを飲んでいた。幼少期の犬の出産でよくない記憶が残っていればそうトラウマになるのだろうか。

おわりに、穏やかに優しく理解してくれる彼氏と別れず婚約ができたのはよかった。

 

千早 茜さん

1979年生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で09年に泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で直木賞を受賞

この本のテーマです。

1 自分が探している情報を明確にする。情報収集の計画と情報の特定方法

2 探したい情報を入手する。情報源の種類と使い分け、効率的な抽出方法

3 情報を整理し、アウトプットにつなげる。収集した情報整理とアウトプット方法の実際

 

各章ごとのまとめや図解、ポイントの説明があり、図書館の司書講習で習う内容までの専門的すぎない内容であるため読みやすくてわかりやすいものでした。

司書資格で学んだ国会図書館利用など一部その部分を含んでおり、知らないことやわからないことを調べるための基本的で重要な部分をすべて網羅して十分説明がなされている良本です。

 

4P

この本では、情報収集の基礎スキルや情報リテラシーについて、筆者が実際に大学図書館で話していることをお伝えします。

情報収集の計画を立てることから始め、資料の種類と収集の方法、図書館の使い方など、情報収集と情報リテラシ―に関する基礎的なスキルを網羅的に学んでいただくことができます。

 

時間は有限です。仮説を決めてから情報収集は参考になります。

26P 仮の結論(仮説)を決める

アウトプットに必要な情報を割り出してから情報収集に着手する。

明治大学の齋藤孝氏は、「調べ物をするときはアウトプットを前提にすることが大切」と述べています。「膨大な資料を調べてから論文を書く方法」から、「論文の骨子を決めておき必要な資料を集める方法」に切り替えた結果、1年で6本の論文を発表できるようになったそうです。

情報収集はアウトプットを前提とし、必要な情報を逆算して収集することが有効です。

アウトプットを意識しないと、使わない情報まで集めてしまい、時間を無駄にしてしまいます。

 

 

玉石混交の中から選べる目を養うのは簡単ではありません。

正確性ならば公立図書館で選定された図書のなかからまずは収集します。

80P インターネットで情報を収集する

インターネットのコンテンツは、本や雑誌、新聞などと違い編集や校正・校閲を経ずに発信されることもあるため、情報の質は玉石混交です。正しい情報・有用な情報もありますが、誤った情報・悪意のある情報もあります。

発信者(執筆者)や発信元(公開しているサイト)が信用できるか、内容に誤りがないか、などに注意を払う必要があります。

どんなサイトを選ぶか?

・官公庁及び官公庁に準じる団体のサイト

・企業の公式サイト

・大学のサイト

・研究所(シンクタンク)のサイト

 

調べる人の姿勢が問われているものだと理解しました。

268P 引用された情報は、出来る限り一次情報(オリジナルの情報)まで遡って確認する。情報が切り取られたり、伝えた人の解釈が加わっていたりします。元のオリジナルの情報とは違った情報として伝わることがあるので、出典の情報から情報を確認します。

事実を調査するときには、複数の情報源をチェックする。

統計データを見るときは、全数調査か標本調査課に注意する。など

 

 

 <目次>

はじめに AIもインターネットもあるのに、なぜ情報がすぐに見つからないのか?

第1章 情報収集をする前に(情報収集の3つの要素、情報収集の計画を立てる ほか)

第2章 情報の集め方(情報源の種類と特性、どんな情報を集めるかを調べる ほか)

第3章 図書館を使いこなす(情報収集の場としての図書館、図書館の使い方の基本 ほか)

第4章 情報を吟味する(得られた情報がすべて正しいとは限らない、情報の信頼性の見極め方(基本編) ほか)

第5章 情報のまとめ方(情報は使える形でストックする、引用元と参考文献リストを明示する)

おわりに 

 

 

中崎倫子さん

昭和女子大学図書館司書、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員、NewsPicksトピックスオーナー

 

 

【No1713】大学図書館司書が教えるAI時代の調べ方の教科書 中崎倫子 中央経済グループパブリッシング(2024/08)

スマホ1台さえ持っていれば、電車や飛行機などを使ってどこにでも行けるし、モノも買えるし食事もできる。相手との連絡もすぐに取ることができるなどとても便利な時代。

西暦2000年のころのIT革命からみると、DX、デジタル化がものすごく格段に進んでいます。スマホやタブレットなどのデジタルデバイスの進化でそれを使った毎日の生活が豊かになってきていることを肌で感じています。

 

団塊の世代が後期高齢者となるときには高齢者比率が際立って目立ってきますし、あわせてデジタルを活用していく後期高齢者が増えていきます。

人生100年時代を見据えて、少子高齢社会で高齢者数やその比率が増えることを悪いと考えるのではなく、それが勝機、チャンスなんだと捉える思考が良い。また、デジタルを使う高齢者ほど、幸せとなり健康的で使えるお金もあるんだという調査結果には納得がいくものでした。

 

1P 2025年は問題ではなく好機だ。

75歳以上、五人に一人が後期高齢者となる。

史上最高、世界最大級の後期高齢者マーケットが誕生する。

高齢者とデジタルの関係について、調査結果を基に考察して、その結果ら高齢者マーケティング攻略の答えを導きだした。

 

43P 令和のシニアマーケは大きく7世代(約5年から10年ごと刻む)

昭和一桁時代、戦後焼け跡時代、キネマ時代、団塊の時代、しらけ時代(昭和25年から35年、ポパイ、JJ世代)、新人類世代、バブル世代の7つ

76P 

高齢者マーケティングでは、高齢者をひとくくりにせず、世代論に基づき、各世代の特徴やトレンド、考え方、価値観などを踏まえたうえで施策を考えることが重要である。

 

115P デジタルの壁の向こう側に市場があり幸福があり

PCやスマホなどデジタルを個人保有し、日常的に使うデジタル高齢者であるほど、人付き合いが多く、頻繁に外出し、生活満足度が高いという結果が出た。また、デジタル高齢者であるほど、健康で、可処分所得も大きくなる傾向がみられた。デジタル高齢者であるほど、お金、健康、退屈、孤独という4大ペインを悩みつつも克服できている。

 

275P デジタルの壁こそが、健康や可処分所得、幸せか否かを隔てる重要なファクターであると分かったことがこの本で一番伝えたい発見だと考えています。

 

 

 <目次>

はじめに 2025年は問題ではなく好機

第1章 アクティブシニア信仰はなぜ崩壊したのか

第2章 高齢者世代論 タモリはキネマ、たけしは団塊、さんまはしらけ

第3章 高齢者調査から見えたのは“デジタルの壁”

第4章 高齢者は「8パターン」アプローチ法決定版

第5章 デジタル高齢者マーケティング実践編

第6章 “特別対談”「80歳の壁」から見た、シニアにおける「デジタルの壁」の重要性(和田秀樹×原田曜平)

おわりに

 

 

原田曜平さん

マーケティングアナリスト。芝浦工業大学デザイン工学部教授。1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年に退職し、マーケティングアナリストとして活動。芝浦工業大学デザイン工学部教授、信州大学特任教授、レイヤーズ・コンサルティング顧問を務める。03年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。19年1月より渡辺プロダクションに所属し、フジテレビ「新・週刊フジテレビ批評」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」、NHK「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」などに出演

 

【No1712】「シニア」でくくるな!“壁”は年齢ではなくデジタル 原田曜平 日経BP(2024/10)

 

戦争をしないように、過去の歴史からなにか大事なことを学ばないのかと。

たとえ歴史を学んでいても、宗教、民族、領土など簡単に理解できない難しい問題があるのだ。

 

イスラエルの国是は「われわれは全世界に同情されながら滅亡するよりも、全世界を敵に回してでも戦い生き残る」。

ガザのハマスの内在的論理はどうなのか。またロシアやウクライナはどうなのか。

それぞれにはそれぞれに至った理由や大義があるものだろう。

ある一方だけの偏ったニュースや情報から物事の良し悪しを判断する危うさを知った。

 

19P

オルテガ・イ・ガセット「大衆は政治家を評価する際、誰かの意見を参考に賛成か反対かを述べる」

ジグムント・フロイト「人間から攻撃的性格を取り除くことなどできない」

アルベルト・アインシュタイン「教養のない人より知識人のほうが、致命的な行動に走りやすい」

 

 <目次>

序章 なぜ人間は戦争をやめられないのか?(戦争を煽るのは大衆ではなく知識人、戦争は外交で回避できるのか? ほ)

第1章 ロシア・ウクライナ紛争の行方(ロシアの内在的論理とは何か?ウクライナ側の内在的論理 ほか)

第2章 ガザ戦争にひそむ殉教と報復の論理(パレスチナ問題のそもそもの発端とは?イスラエルの内在的論理 ほか)

第3章 東アジアの有事の可能性を読む(アジアのパワーバランスの行方、台湾有事にアメリカはどう動くか? ほか)

第4章 戦争と平和―日本の国防と未来(自由・平等・平和をめぐる寓話、相互主義がギリギリの平和を保つ? ほか)

引用・参考文献・ウェブサイト一覧

「戦争と有事」を理解するための10冊の推薦図書 佐藤優選

「戦争と有事」あとがき

 

佐藤優さん

1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月、執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞。大宅壮一ノンフィクション賞受賞

 

【No1711】戦争と有事(学び直しの時間)ウクライナ戦争、ガザ戦争、台湾危機の深層 佐藤 優 Gakken(2024/10)