かつてのように同じような業務をただしていればよいという世の中の風潮ではない。転職する際にも、またデジタルなど会社内の事業の転換等でも新しい知識やスキルが必要となってきている。
リスキリングの目的は、失業なき成長産業への労働移動だという。
また、リスキリングの意味とは、「新しいことを学び、新しいスキルを身につけて実践し、新しい業務や職業に就くこと」
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「これからも必要とされる働き方」ができるかどうかは、今からどのようなアクションを取るかによって大きく変化します。将来の選択肢を増やし、長く働き続けるためには、リスキリングが大きなカギを持ちます。
今までの生き方、考え方、時間の使い方に大きな変化が生じ、残りの人生に後悔のないものにしたい。
AIに取って変わられないような人材になるため、リスキリングを通じて「学際的なスキル」が必要だ。
◎149P AI時代に人間の雇用を維持するには
異なる専門分野にまたがる分野の垣根を超えた学際的スキルが必要だ。この学際的スキルとは、「複雑な問題を解決し、新たな洞察を生み出し、イノベーションを起こすために、2つ以上の異なる分野の知識を統合し、応用する技術のこと」
自身がこれまで所属してきた組織の業種、職種などを通じて得てきた知識、経験、スキルをベースに、リスキリングを通じて新しいスキルを足していく、場合によっては掛け合わせていくことが必要となってくるということです。
私たちは、事務作業として自動化できない領域、すなわち未だ解決に至っていない社会課題そのものを明確化する、新たな解決策を模索し構築するといった仕事を担っていく必要があります。
「問いを立てる力」を強化する必要があり、未解決の課題を解決していくために複数の視点や経験から培われるスキルを持つことが一層重要になっていくということです。
60歳以降も働き続けることが当たり前になる中、注目を集めるリスキリング。
AIによる自動化、DX人材の不足、70歳までの延長雇用など、激変する労働市場にあって、長く働き続けるには何をどう変えていけばいいのか。実情をふまえた対処法を解説している。
<目次>
はじめに
第1章 定年4.0時代のリスキリング(現実味を増す「定年4.0」の世界、AIリストラに備えよ!)
第2章 リスキリングで労働寿命を長くする(定年4.0の時代に労働移動を実現する、リスキリングにどう取り組むか、AI時代に求められる「学際的スキル」)
第3章 リスキリングを開始・継続するために(定年後に向けて40代から始める「5つの投資」、「スキルと学び」に投資し、IDスキルの形成を目指す、「健康」に投資し、労働寿命を延ばす ほか)
おわりに
後藤宗明さん
1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。富士銀行(現・みずほ銀行)を経て、米国で起業。帰国後、米国のフィンテック企業の日本法人代表などを務めたのち、2021年に一般社団法人ジャパン・リスキング・イニシアチブを設立し、代表理事に就任。現在は、リスキリングプラットフォームを提供する米国企業「SkyHive Technologies」の日本代表も務める
【No1695】中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる 後藤宗明 朝日新聞出版(2024/08)









