
この本のテーマです。
1 自分が探している情報を明確にする。情報収集の計画と情報の特定方法
2 探したい情報を入手する。情報源の種類と使い分け、効率的な抽出方法
3 情報を整理し、アウトプットにつなげる。収集した情報整理とアウトプット方法の実際
各章ごとのまとめや図解、ポイントの説明があり、図書館の司書講習で習う内容までの専門的すぎない内容であるため読みやすくてわかりやすいものでした。
司書資格で学んだ国会図書館利用など一部その部分を含んでおり、知らないことやわからないことを調べるための基本的で重要な部分をすべて網羅して十分説明がなされている良本です。
4P
この本では、情報収集の基礎スキルや情報リテラシーについて、筆者が実際に大学図書館で話していることをお伝えします。
情報収集の計画を立てることから始め、資料の種類と収集の方法、図書館の使い方など、情報収集と情報リテラシ―に関する基礎的なスキルを網羅的に学んでいただくことができます。
時間は有限です。仮説を決めてから情報収集は参考になります。
26P 仮の結論(仮説)を決める
アウトプットに必要な情報を割り出してから情報収集に着手する。
明治大学の齋藤孝氏は、「調べ物をするときはアウトプットを前提にすることが大切」と述べています。「膨大な資料を調べてから論文を書く方法」から、「論文の骨子を決めておき必要な資料を集める方法」に切り替えた結果、1年で6本の論文を発表できるようになったそうです。
情報収集はアウトプットを前提とし、必要な情報を逆算して収集することが有効です。
アウトプットを意識しないと、使わない情報まで集めてしまい、時間を無駄にしてしまいます。
玉石混交の中から選べる目を養うのは簡単ではありません。
正確性ならば公立図書館で選定された図書のなかからまずは収集します。
80P インターネットで情報を収集する
インターネットのコンテンツは、本や雑誌、新聞などと違い編集や校正・校閲を経ずに発信されることもあるため、情報の質は玉石混交です。正しい情報・有用な情報もありますが、誤った情報・悪意のある情報もあります。
発信者(執筆者)や発信元(公開しているサイト)が信用できるか、内容に誤りがないか、などに注意を払う必要があります。
どんなサイトを選ぶか?
・官公庁及び官公庁に準じる団体のサイト
・企業の公式サイト
・大学のサイト
・研究所(シンクタンク)のサイト
調べる人の姿勢が問われているものだと理解しました。
268P 引用された情報は、出来る限り一次情報(オリジナルの情報)まで遡って確認する。情報が切り取られたり、伝えた人の解釈が加わっていたりします。元のオリジナルの情報とは違った情報として伝わることがあるので、出典の情報から情報を確認します。
事実を調査するときには、複数の情報源をチェックする。
統計データを見るときは、全数調査か標本調査課に注意する。など
<目次>
はじめに AIもインターネットもあるのに、なぜ情報がすぐに見つからないのか?
第1章 情報収集をする前に(情報収集の3つの要素、情報収集の計画を立てる ほか)
第2章 情報の集め方(情報源の種類と特性、どんな情報を集めるかを調べる ほか)
第3章 図書館を使いこなす(情報収集の場としての図書館、図書館の使い方の基本 ほか)
第4章 情報を吟味する(得られた情報がすべて正しいとは限らない、情報の信頼性の見極め方(基本編) ほか)
第5章 情報のまとめ方(情報は使える形でストックする、引用元と参考文献リストを明示する)
おわりに
中崎倫子さん
昭和女子大学図書館司書、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員、NewsPicksトピックスオーナー
【No1713】大学図書館司書が教えるAI時代の調べ方の教科書 中崎倫子 中央経済グループパブリッシング(2024/08)