室井滋さんは、年齢を重なるごとに画面に写る存在感・凄みのようなものが増してきている女優さんだと思っています。
この本からは、特にご出身の富山をとても愛していることが伝ってきました。地元で文学の聖地・富山県立高志の国文学館の館長をされています。
公道を歩けばエピソードに当たるくらいに豊富な話題があふれ出てきました。彼女との出来事がすべてエッセイのネタになってしまうところが最強でした。
北陸新幹線のなかで毛を剃ってる人とかキャミソールだけではだけて寝てる人!?
また、富山の“吉永小百合”鍋田恭子アナウンサーや朝乃山、立川志の輔、野際陽子さんとの出来事、富山の実家でのおはなしや富山女性が寝不足世界一等々のいろいろな面白いネタや楽しい話題がここには満載でした、
すぐに読み終わるのがとても惜しかったです。
次作を読めるのを楽しみにしています。
202P フケタカナリスト
脇と脛に無駄毛が生えてこなくなった、流行歌を覚える気がしなくなった。気が付くと昔話をしている、背中に手が届かない。ボタン完敗、ファスナー微妙、発酵物に異常なこだわりを持つ。
<目次>
はじめに
第1章 一生モノ、持ってますか?(嘆きのおパンツ様、刺激的な夜のタクシー ほか)
第2章 女優じゃあダメですか?(あのオーディションをもう一度、夏のビール祭り ほか)
第3章 オバサンスイッチON(ひょっとして君、最後の1本?私のとっておきの入眠方法 ほか)
第4章 出会いも別れも幾歳月(懐かしのあの電車、“父のお弁当”の味 ほか)
おわりに
室井滋さん
富山県生まれ。女優。早稲田大学在学中に1981年『風の歌を聴け』でデビュー。映画『居酒屋ゆうれい』『のど自慢』などで多くの映画賞を受賞。2012年日本喜劇人大賞特別賞、15年松尾芸能賞テレビ部門優秀賞を受賞。2023年4月より富山県立高志の国文学館館長に就任
