朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -16ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

道鏡事件における称徳天皇のように、誹謗中傷が歴史書を見ていくと古来ずっと行なわれてきたことが分かった。真偽の由は分からないにしても、これでもかこれでもかと金槌で叩くようにして貶めるような酷い行為であろうかと。

日本人のDNAに刻まれているかのようで悍ましい。

現代におけるSNS上、よってたかって炎上させていく行為は、それらに通ずる内容であった。

7P

SNSを舞台とした現代特有と思われがちな現象も、実は昔からあったことがわかるのだ。

その底にあるのは人間の「悪意」である。

相手の性別や年齢、地位や生死、世間の空気から判断し、「この人は攻撃してもいい相手だ」と見極めた上で、誹謗中傷を展開し、溜飲を下げるという、人間の欲望がある。

そんな人間の悪意と欲望に基づく営みを古典文学や歴史の中で見ていく。

日本人は悪意とどう付き合ってきたのか。それを利用し、どう生かしてきたのか。人はなぜ悪意を人にぶつけるのか。それによって何を得ているのかなどを探っていきたい。

 

 

 <目次>

はじめに 昔からあった匿名掲示板的誹謗中傷

1 悪意極まれば人間扱いしない―容貌描写と悪意

2 悪意をうたう古代歌謡

3 古代の大罪、呪詛

4 嘘の告発と悪意

5 公正であるはずの歴史書に秘められた悪意

6 言霊が信じられていた古代なればの罰としての改名

7 弱者へ向けられる悪意、強者へ向けられる悪意

8「悪霊」化の瞬間

9 女性蔑視と悪意

10 中世の大罪・悪口

11 近世の悪口祭と、古代の大祓

12「普通の人」がよそ者へ向ける悪意

13 悪意を利用した支配

14 家族の中の悪意――日本版シンデレラ『落窪物語』の場合

15 七代祟る――一定の家筋への悪意

16 まじないとわらべ歌の悪意

17 悪意をぶつけられた歴史上の人物

おわりに 正義に見せかけた悪意の怖さと、悪意の自覚の大切さ

 

 

大塚ひかりさん

古典エッセイスト。1961年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻を卒業

 

農業の現状と課題から、農が大切などいろいろな意見を聞いて良いことも悪いことも想定していかなければいけない。

コメの価格高騰の影響もあり、食料問題に注目している。日本全体の食料自給率が諸外国と比較しなくてもとても低いことや、自国だけでは食べ物を決して賄えていないことは以前から気になっていたところだ。

247P「農は国の本なり」

いざというときに国民の命を守るのを「国防」というなら、「農業・農村を守り、食料を守ること」こそが一番の国防だ。

農林水産業は、国民の命、環境・資源、地域、国土・国境を守る安全保障の柱、国民国家存立のかなめである。

 

諸外国での戦争、食料の大量買い付け、世界的な異常気象による不作の状況下、もしもの有事での当事者を想定すると、例えば、穀物生産国が自国を優先としたら、お金の多寡の問題ではなくなる。海外から食料をたやすく輸入できるのかどうか!生きていくためには食べていかなければいけない。飢餓からの負の連鎖が起こる!?基本的に当たり前にできることができなくなる。どうなるのかと考えると……。

240P

「いつでもお金を出せば安く輸入できる」時代が終わった今こそ、国民の食料は国内でまかなうはずなのに、食料自給率の向上が不可欠で、投入すべき安全保障コストの最優先課題のはずなのに、食料自給率向上に予算を掛けるのは非効率だ、輸入すればよい、という論理は、危機認識力と国民の命を守る視点の欠如だ。

 

 <目次>

はじめに

第一章 今、何が求められているのか

第二章 なぜ、自給率を重視せず「有事立法」なのか

第三章 今だけ、金だけ、自分だけの農業がもたらすもの

第四章 腰砕けの価格転嫁誘導策

第五章 多様な農業経営体からの後退

第六章 牛は水道の蛇口ではない

第七章 田んぼ「潰し」に七五〇億円

第八章 種をいかに守っていくか

第九章 農を守ることこそ真の国防

緊急レポート 令和の米騒動(コメ不足は猛暑のせいではない!~農家を苦しめる政策が根本原因、「オレンジ・牛肉ショック」の深層~貿易自由化と消費者選択)

おわりに 

 

 

鈴木宣弘さん

東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授・名誉教授。1958年生まれ。三重県志摩市出身。東京大学農学部卒。農林水産省に15年ほど勤務した後、学界へ転じる。九州大学農学部助教授、九州大学大学院農学研究院教授などを経て、2006年9月から東京大学教授、2024年から現職。1998年~2010年夏期はコーネル大学客員助教授、教授

この物語を読んでも、スカッと!はしません。

「復讐を預かる」成海慶介は、ただ成り行きを見守っているだけのように見えるが、別途仕掛けていて突然すばやく行動を起こす。また相手からの依頼を受けるだけでなく、お客様に殊勝な心掛けで諭すような言葉を発する人物であった。

121P

「遅かれ早かれ、あんなオケはすぐに飽きられる。でも、そんなことは関係ない。本当に大切なのは、あなたはどんな音楽家になりたいのか、どんな人生を送りたいのか、ということだ。本当に望んでいることが何なのか、もう一度考えるのです」

 

83P

美菜代はその札を見て、胸が痛むのを感じた。けれど、成海は全く意に介さず、口笛でも吹きそうなぐらい気軽に、それを数えた。

「確かに百万円ありますね」

「よろしくお願いします」

乙恵は丁寧にお辞儀をした。成海はにっこりと笑った。

「あなたの復讐はもう成し遂げられたも同然です」

 

復讐されるような人間は、ほっておいても不幸になる。

そんな人物は不幸にならずとも心からの幸せは掴めないものだ。

85P

「だから、この間説明しただろ。何もしなくても、神様が復讐してくださるんだよ。『復讐するは我にあり』」

「また、そんなこと言ってえ。神様が復讐してくださるなんて、あるわけないじゃないですか。私たちが動かなかったら誰がやるんですか」

「だから、何もしないの。復讐なんてしない方が依頼人の幸せにつながるんだから」

 

自分が傷ついて悲しくなって後悔する気持ちになる、ブーメランのように自分に返ってくる。依頼人の幸せにつながらないので、思っていても復讐をしないほうがよいのだ。

309P

「それでも復讐はするな。おれはそれしか言えない」

成海はぽつんと言った。

自分と自分の周りの人間を汚す。必ず、後悔する

「所長に、復讐するは我にあり。って言葉を教えたのって、誰なんですか」

「……小学校時代の校長だよ。ミッション系の学校だったから」

「そうだったんですか……」

美菜代の心の中に、小学生の成海がマリア像を見上げている絵が思い浮かんだ。

「復讐しなくてよかった、と思える日が必ず来る。いまはそれだけしか言えない」

 

 

 <目次>

第一話 サルに負けた女

第二話 オーケストラの女

第三話 なんて素敵な遺産争い

第四話 盗まれた原稿

第五話 神戸美菜代の復讐

解説 島田亜希子

 

原田ひ香さん

1970年、神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞、07年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞

会議で自分の意見を簡潔にまとめて発表する、専門用語をかみ砕いて説明する、課題を分析して仕事を進める手順を検討するなど、仕事ができる人は、言語化がうまくできる人だ。

自分の思いをちゃんと相手にうまく伝えることができればそれに越したことはない。

言語化とは「自分の思いを言葉を用いて第三者へ分かりやすく伝えること」です。

最初にこの意義や概念に触れたのち、具体的な言語化への活用術などを説明しています。

言語化の向上によって、個々の理解や交流を深めて社会全体の豊かさに寄与することを伝えていました。

 

11P

言語化力とは思いやりの表現でもあり、その力が強い人は他者への配慮や共感を言葉で伝えることができます。高い言語化力は良好な人間関係を築く礎となり、自分とその周囲に幸せをもたらします。日々の会話や文章での適切な言葉選びが、豊かなコミュニティを形成するのです。

 

 

 <目次>

はじめに 

序章 世界は言葉でできている

第1章 言語化の本質

第2章 言語化力を高める基本的習慣

第3章 心を揺さぶる言語化力

第4章 人を動かす言語化テクニック

第5章 言語化の先にあるもの

おわりに

参考文献

 

 

齋藤孝さん

明治大学文学部教授。1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス 新潮学芸賞受賞)など多数

ハムラビ法典「目に目を、歯には歯を」

やられたらそのままやり返していたならば、この世の中の秩序が成り立たない。犯罪には対応する法で裁かれるべきものなのだ。憎しみの連鎖を断ち切るには、「愛」や「慈悲」のようなこころが必要だろうか。諸外国で行われている紛争を見ているとついついそう思ってしまった。

 

真に罪を償うとはなにか?

少女殺しで少年院に送られた少年Aがいた。刑期を終えて少年院退所後、殺された少女の母親に殺される事件が発生する。事件の裏に復讐を誓った母親に少年Aの居所を密告した少年院仲間の少年Bの存在が明らかとなってくる。

 

ベールに包まれた事件の真相を解明するため、刈谷苑子という記者が手記をまとめ記述している体裁がはじめから続いていた。この記者がこの事件を基に執筆したい動機がなにかがまずは気にかかるところだった。

 

被害者、加害者の家族の視点でそれぞれ考えてみると、どちらの立場なのかで判断が違うし行動も変わってくるのだろう。

復讐したい気持ちがあっても実際にそうするのかしないのか。

それぞれの罪に対する認識の違いがあることでハムラビ法典のような事件が起きてしまう可能性があるのだ。

じくじくとした患部の傷がうずくようで痛はがゆくもどかしい思いが植え付けられる内容だった。

 

 

222P

「小学校のとき、習いませんでしたか。自分がされたくないことは、人にしちゃだめだって。殺されたくないなら、殺しちゃだめですよ。殺したのなら、殺されてもいいってことではないですか。目には目を。歯には歯を、死に死をもって償ってもらおうと思ったんです。私が言いたいのはそれだけです」

 

 

 <目次>

序章 墓地

第一章 N少年院ミドリ班の三人

第二章 六人の暮らし

第三章 派閥

第四章 裁き

第五章 復讐と贖罪

 

 

新川帆立さん

1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身。宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業、同法科大学院修了後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー

 

相手の行動を制限する言い方・スピーチロックの言葉の上位3つです。

ちょっと待って!動かないで!早くして!

 

そのほかの事例は、「何度言ったらわかるのか!ぐずぐずするな、立ち上がらないで、同じこと何度も言わせないで、いい加減にして、さっき言ったでしょ、こっちに来るな、触るな……」

 

これらを悪気なく無意識に相手の気持ちを考えずに気軽に言ってしまっていることがあるのではないかと。

 

相手から反発がなく、望ましい行動にスムーズに導く伝え方のコツは、スピーチロック防止を意識して言葉を選んで相手に発することです。

 

2P スピーチロックは、「相手の行動を制限する言い方」。つまり言葉の選び方、伝え方によって、相手の行動を制限し、心理的にも負荷をかける「言葉の拘束」をしてしまう可能性です。逆に言えば、スピーチロック防止を意識した言葉選び、伝え方ができれば、相手からの反発がなく、相手の行動を制限することもなく、望ましい行動に導くことができます。

(「DJポリス」の事例の紹介あり)

採用、研修、人事評価策定などの人材育成から見えてきたことは、「人は言葉選び、伝え方次第で、相手の受け止め方や行動を変えさせ、自分の印象も操作できる」ということです。言葉は、道具もお金もいりません。

 

 

相手の気持ちに寄り添って丁寧な言葉を遣って話すことや敬語を使っていくことは、これからすぐにも対応ができるものだと思いました。

114P スピーチロックの言葉を言い換えるコツ

敬語を使う、理由を追加する、結果予知を想定する、行動を誘因する、感情的な言葉を後回しにする。あいまいな言葉を使わない、ポジティブな言葉を使う 等々。

 

 

 

 <目次>

はじめに

第1章 相手の行動を制限する「スピーチロック」とは?(言葉による拘束「スピーチロック」とは?スリーロック(3つの拘束)とは? ほか)

第2章 「スピーチロック」と「ヒューマンエラー」の深い関係(ヒューマンエラーとスピーチロックはどのように関係しているのか?「スピーチロック」は「ヒューマンエラー」を誘発する)

第3章 スピーチロックを引き起こす言葉と対処法(相手を精神的に傷つけ、行動を抑制してしまう言葉、スピーチロック防止の一番の対処法「言ってはいけない言葉」を排除 ほか)

第4章 シチュエーション別「言葉」の言い換え(時代とともに言葉の使い方も変わる、ジェネレーションギャップを埋めるスピーチロック防止法 ほか)

第5章 「非言語表現」を最大限活用する(言語表現と非言語表現の割合、非言語表現は7種類 ほか)

 

 

大野晴己さん

株式会社はあもにい代表取締役。採用育成サポート協議会理事長。豊橋創造大学客員教授。静岡大学大学院工学研究科修了(MOT技術経営)。パフォーマンス心理士

坂東眞理子さんの品格シリーズにこれが一つ加わりました。

祖父母としての役目・役割です。

娘や息子とは違ったある程度の距離感を持って、孫と親しく接する秘訣が書かれてあるのかな。

転ばぬ先の杖として、いつか役に立つことがあろうかとの思いで読み終えました。

次の世代には、祖父母の背中をそっと見せる。

語りでは恩着せがましくせずに、自分の生き方や知恵をさりげなく授けるようにして。

孫と向き合う上で大事なのは、「釣った魚を与えるより、魚の釣り方を教えること」です。孫に残すべきはお金や物ではなく、「無形資産」です。自分たちの「生き方」や、「生活の知恵」を授けましょう。人間として何が大事か、心を込めて伝えるのです。

201P

祖父母は長い人生を生きて初めてわかったこと、気がついたこと、人生を生きて行く上で不可欠な知恵を伝えることができます。さらに人間として欠かせない基本的な倫理やマナーを教えることによって、孫をまともな大人になるのを助けることができます。それが結果として、社会の次の世代の資質を向上させ、新しい文化を開いていけるのではないかと期待しています。

 

不易と流行。令和の孫育てに昭和の常識は通用しないとは言いながら、時代が変遷しても変わらない普遍性があります。また新しく変化していくことにも合わせていく器量が必要です。

25P

不易と流行を見分けることは、生きていく上で不可欠です。いつの時代でも人間として大事にしなしなければならない普遍的なことと、その時々で流行し目新しく魅力的に見えることとを見分ける重要性を伝えるのも、祖父の役目です。

 

いままでもこれからも、課題に取り組む態度と知的好奇心が大切かと。

93P AI時代に必要な能力 

大事なのは、課題を見つける能力です。変だなとか面白い、かわいそうだなと豊かな感情を持ち、困ってる人に自分ごととして共感し、ほかの人が直面している課題を解決するにはどうしようと考える人が必要とされるはずです。

そのために孫がなぜと質問したら丁寧に答え、自分でも答えがわからなかったらどうしてだろう、こうかな、ああかなと考える時間を持つことです。これは忙しい親には期待できない役割です。余計なことを考えないで勉強しなさいという教育方針のもとで子供が成長すると、AI時代には通用しない単純人間になってしまいます。

必要なのは、スキルや知識ではありません。課題に取り組む態度や知的好奇心など、心の持ち方です。

 

 

 

<目次>

はじめに 

第1章 祖父母の心得(孫の存在を全面的に肯定する、祖父母は伝えることを諦めない ほか)

第2章 孫に伝えるべきもの(仕事と人生を語る、子どもに我慢を教える ほか)

第3章 年齢別・孫との向き合い方(乳児期(0~1歳)の孫との向き合い方、幼児期(2~5歳)の孫との向き合い方 ほか)

第4章 祖父母の「終活」―次世代に残すべきもの(老いてゆく自分を見せる、死にゆく前にできること ほか)

おわりに 

 

 

 

坂東眞理子さん

1946年生まれ。東京大学卒業後、総理府(現内閣府)に入府。埼玉県副知事・ブリスベン総領事・内閣府初代男女共同参画局長などを歴任。2004年から昭和女子大学教授。学長、理事長などを経て、2016年から総長を務める

「話し上手は聞き上手」と聞いてからが久しい。

しっかりと聞く大切さを感じとることができる。

コミュニケーション力が高い人は「聞き上手」。

コミュニケーションや人間関係をさらに楽しくよいものにしてくれる心がけを。

「聞く力」から「聴ける力」へ。

聞くことと、聞けているは違う。

著者が。「産業カウンセラー」であり「認定心理士」なのはとても頷ける内容だった。

3P 

話し手がどれだけ濃く話すかは、聞き手次第なのです。

聞き手のあり方が、話し手の話し方を変えると言えます。

話し手が気持ちよく楽しく話せるのは、話し手のスキルが高いからというより、相手がとてもよい聞き手であるからなのです。

 

印象に残ったフレーズを引用します。

 

共感と同感の違い

50P 共感はあくまで“理解すること”であり、“同感すること”ではない。

共感は、相手と同じ場所立つことではなく、相手の横に立つこと。

相手の横から相手が見ているものを一緒に見て、相手の気持ちを受け止めることだ。

 

アドバイスするのではなく、答えを相手から引き出す。一緒にそれを考える。

185P 大事なのは、相手が悩んだり困っていたときにすぐに解決策を提示するのではなく、「相手がどうしたいのか、どうなったらいいのか」に合わせて一緒に考えることだ。

 

 

「YES  AND」を使って相手から教えてもらう。

222P 「聞くことは教えてもらうこと」

「あなたの考えをもっと聞かせて、それについてもっと知りたい、どうしてそんな風に思ったのか教えて、その辺をもう少し詳しく聞きたい」

人の話を聞く時は、「自分ならではの考え方や想い」を教えてもらうという気持ちでいる。

 

 

 <目次>

はじめに

第1章 聞き方の基本

第2章 相手が心を開くリアクション

第3章 距離が縮まる聞き方

第4章 話の盛り上げ方

第5章 仕事・人間関係がうまくいく秘訣

第6章 もっと話を引き出す聞き方

第7章 聞き上手の考え方

おわりに

 

 

山本衣奈子さん

E‐ComWorks株式会社代表。産業カウンセラー、認定心理士、伝わる表現アドバイザー。高校時代から演劇に没頭し、大学在学中にロンドン大学に演劇留学。演劇を通して、人間心理や会話を通じたコミュニケーションのあり方に深い興味を抱くようになる。卒業後はサービス業から接客、受付、営業、秘書、クレーム応対等の業務にて30社以上に勤務。発信力を認められてプレゼンテーションの中心役を担ったり、傾聴力を買われてクレーム応対の前線を担当したりといった経験を重ね、様々な現場で身につけた伝える力と聞く力を駆使し、「もっと分かり合えるコミュニケーション」方法を確立。2010年に独立し、講師として全国に伝え続けている。講演や研修だけでなく、カウンセラーや相談役として人の話を聴き相手の心に寄り添う活動も数多く行っている。その傾聴力は各業界でも高く評価され、著名人やスポーツ選手との対談も多数担当、指名で依頼されるMC

 

 

【No1829】うまく「聞ける人」と「聞けていない人」の習慣 人間関係がラクになる原理原則 山本衣奈子 明日香出版社(2025/01)

経済理論として根拠となる図表をたくさん使ってわかりやすく説明がなされていました。

久しぶりにマクロ経済学らしく講義を受けた感がありました。

 

森永卓郎さんは、財務省をザイム真理教と言っていましたが、これが財務省の本当の姿なのか。

7P

財務省は「スキあらば増税したい」人たちの集まりで、本心からは財政再建や経済成長のことなど考えていない。

増税で予算が膨らむことで各省庁に予算を増やす恩恵を与え、見返りとして天下りを認めさせる。

我々の血税を利用して自らの権力を強化し、結果として国民の利益を損ない、日本の未来を奪うようなことを平気な顔をしてやっている。

 

3P「財務省の中では『髙橋洋一を3度殺しても、殺し足りない』と言われている」

え?殺すということは、「社会的に抹殺する、復活できないほど貶められる」と。

理由は?

財務省OBの髙橋氏は、財務省の一番痛いところを突いているという。

自らの権益を何が何でも守りたい財務省にとっては、「隠し通したいことを白日の下しさらす」とんでもない裏切者だからだ。

 

日本には、国債の借金に見合う十分な資産があるという!

271P 倹約をよしとすると借金は悪

莫大な借金があることそのものではなく、借金を返せるだけの資産がなかったことだ。

つまり、借金に見合うだけの資産がある限り、実はどれほど借金が積み重なってもかまわないと言っても過言ではない。

国債にもいえる。

マスコミも財務省も、なぜか「日本政府が国債をこんなに発行している」「また増えた」と騒いでいるが、これは企業や個人の借金の額だけを見て騒いでいるようなものだ。だが、当然ながら国は負債もあれば資産もある。国債発行だけを見て問題視するのは、経済プロであれば決してしない、一面的な見方なのである。

 

国債の金利はそう簡単に上がっていない。

単純な話として今の時点では国債の発行は心配ないものなのか。髙橋さんの説に分があると感じてしまいましたが。

277P 国債発行残高はGDP200%を心配しなくていい理由

もし国債が多く発行されすぎていると民間金融機関が判断したら国債は買われなくなり、そうなれば国債の金利がどんどん上がる。需要と供給の関係で、買いたい人が少ない場合は、買い手より有利な状況をつけなくてはいけないからだ。

でも、国債の金利は低いまま取引されている。言い換えれば、これは民間金融機関が国債をまだまだ欲しがっているということだ。つまり、国債は発行されすぎではないのである。

金利は上昇しないという現状を見れば、現時点での国債発行残高には何も問題ないということがすぐにわかるのだ。

借金というのは、必ず誰かの資産になる。国債は政府の借金だが、貸している民間金融機関にとっては資産である。民間金融機関は国債という資産を買って、利子収入を得ているのである。

今ほど低金利では利ザヤで儲けるというほど大きな額はならない。しかし、わずかでも収入を生む資産であることには違いない。

しかも、国債は金融市場の「コメ」だ。だから金融機関は、金利が低くても国債を買い続ける。借金とはどこまで行っても、借りる側と貸す側の二者関係の話だ。買し手が喜んで貸している間は金利が低いままだが、「なんだか危ないからもう貸したくない」という貸し手が増えれば金利が上がる。

国債の金利が低いまま取引されているから、「発行され過ぎ」というロジックが成り立たない。やはり単純な話なのである。

 

 

これって本当なのか?

ウソなのか?

世間で言われていることをただ言っているのか。

一般の常識を伝えているのか。

バズレばいいのか。

面白おかしく言っているのか……等々。

 

最終的には、賛成、反対、中庸などのいろいろな人の意見を聞いたうえで、各自で物事を判断していければよいのではないか思います。

 

 <目次>

はじめに

1章 大義名分にゴマかされるな!財務省のエゴとは?

2章 財務省の口車に乗らないために知っておきたい経済の基礎知識

3章 日本をわざと経済成長させない財務省

4章 親玉「財務省」子分「日銀」―その本当の関係とは?

5章 「金利」からも見えてくる!財務省の大好きな増税は「意味不明」で「愚かな策」

6章 何が何でも増税したい!「財務省のウソ」

7章 「円安で儲かる」は世界の常識。でも財務省は動かない

8章 「国債がまた増えた!」と騒ぐウラにある財務省の思惑とは?

 

 

髙橋洋一さん

1955年東京都生まれ。都立小石川高校(現・都立小石川中等教育学校)を経て、東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、総務大臣補佐官、内閣参事官(総理補佐官補)等を歴任。戦後日本における経済の最重要問題といわれる、「不良債権処理」の陣頭指揮をとり、不良債権償却の「大魔王」のあだ名を頂戴した。小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍。現在嘉悦大学経営経済学部教授、株式会社政策工房代表取締役会長

 

読んでいて、「そうそう」「わかる」等々つぶやきたくなるほど、ぼくにとっての共感や同感をする内容が多かったエッセイ集でした。

読んでいる人の心に対して上手にことばを伝えていた感覚が残りました。

常日頃から相手にどうしたらうまく伝えることができるかをよくよく考えて実際に行動に移しているからだと感じました。

 

 

ひとそれぞれで面白い。他人とは同じ景色を見ていても、似通っていてもそれぞれ微妙に思いや見ている箇所が違います。違う意見があることを認識していくと気持ちが楽になります。自分は変えることができても相手は変えることができません。相手を否定しないし自分と同じ考えになるよう説得をしない姿勢です。

219P 「意見の違い」を上手に伝えるための戦略

嫌われてもいいなんて思わないけれど、全員から好かれるなんてそもそも無理、ならばせめて、自分だけは自分のことをいいと思えるようでありたい。他人に言動を合わせて自己嫌悪に陥るより、その方がすっと健全だと思ってき生きて来た気がします。

そんな人間にとって、他人と自分が違うこと、同じ意見でないことなんて当たり前で、違う前にしても、「なるほど、そんな風に考えてる人もいるんだ、面白いな」と思うだけで。相手や自分を否定する必要なんてなく、まずはその違いを受け入れて、相手がそう考える至った経緯を聞いたり、新たな視点を得た自分に少し変化が生じるを楽しんだりします。

 

 <目次>

はじめに 

1章 自分を上手に伝えたい(「はじめまして」を印象づけるシンプルな方法、「人見知りで」は言わないのがマナー ほか)

2章 家族への思いを上手に伝えたい(家族への伝え方は「今」と「直接」にこだわらない、子どものころほめられてうれしかった経験が育む力 ほか)

3章 SNSの世界で上手に伝えたい(まずは肌の合うSNSとマイルールを決める、「いいね」を分析すると自分の強みが見えてくる ほか)

4章 悩みや意見を上手に伝えたい(断り方に人の器や誠実さが表れる、批判的なコメントをチャンスに変える対応とは ほか)

おわりに 

 

小川奈緒さん

エッセイスト。1972年生まれ、千葉県出身。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業後、出版社勤務を経て、2001年よりフリーランスに。ファッション誌のエディター&ライターとして活動したのち、現在は著作やnoteをメインに執筆を行っている。また、音声プラットフォームVoicyで「家が好きになるラジオ」のパーソナリティーを務めるほか、イベントやワークショップ、講演など幅広く活動中