会議で自分の意見を簡潔にまとめて発表する、専門用語をかみ砕いて説明する、課題を分析して仕事を進める手順を検討するなど、仕事ができる人は、言語化がうまくできる人だ。
自分の思いをちゃんと相手にうまく伝えることができればそれに越したことはない。
言語化とは「自分の思いを言葉を用いて第三者へ分かりやすく伝えること」です。
最初にこの意義や概念に触れたのち、具体的な言語化への活用術などを説明しています。
言語化の向上によって、個々の理解や交流を深めて社会全体の豊かさに寄与することを伝えていました。
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言語化力とは思いやりの表現でもあり、その力が強い人は他者への配慮や共感を言葉で伝えることができます。高い言語化力は良好な人間関係を築く礎となり、自分とその周囲に幸せをもたらします。日々の会話や文章での適切な言葉選びが、豊かなコミュニティを形成するのです。
<目次>
はじめに
序章 世界は言葉でできている
第1章 言語化の本質
第2章 言語化力を高める基本的習慣
第3章 心を揺さぶる言語化力
第4章 人を動かす言語化テクニック
第5章 言語化の先にあるもの
おわりに
参考文献
齋藤孝さん
明治大学文学部教授。1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス 新潮学芸賞受賞)など多数
