朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -104ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

「この物語は事実に基づいて書かれています」

168P

地域包括支援センターの職員の男子が、私にこう言った。

認知症はね、大好きな人を攻撃してしまう病なんですよ。すべて病がさせることなのです。

この言葉が今の私を動かしている。村井理子

 

認知症になった80代の女性の視点で描かれている。

当事者の不安と恐怖がダイレクトに伝わってきていろいろな感情が押し寄せられた。

強く感じたのは当事者たちの悲しみだった。

ただ記憶が薄れていくだけならどれほどよいだろうかと思う。

認知症の本人はもちろん、彼女を支える家族やケアマネジャー、介護士など、だれもがなにも悪い事をしていないのに「全員悪人」だと思わせる妄想を抱く。

本人の考えはしっかりとして昔のままのつもりでいるから人と話も噛み合わない。

途中にしっかりと頭をうごかしているかのようなところがある、いわゆるまだらのようだった。

脳梗塞で倒れて体に後遺症が残る夫が外でも家でも浮気をしているかのように猜疑心が高まったり、愛してやまなかった息子や息子の嫁などの家族をも憎んでしまったりと。ほんとうにやり切れない思いになった。

超高齢社会の状況下、これは対岸の火事ではまったくない。

いずれ来る他人事ではない現実を感じてしまい切なかった。

支援者側の視点で認知症を学ぶことはあったが、今回、当事者側の視点は、初めての新鮮な体験だった。

 

 <目次>

プロローグ―陽春

第1章 あなたは悪人―翌年の爽秋

第2章 パパゴンは悪人―師走

第3章 白衣の女は悪人―新春

第4章 お父さんは悪人―晩冬

第5章 水道ポリスは悪人―早春

第6章 魚屋は悪人―初夏

第7章 私は悪人―盛夏

第8章 全員悪人―メモ

エピローグ―晩夏

あとがき

 

翻訳家/エッセイスト。1970年静岡県生まれ。琵琶湖のほとりで暮らしながら、雑誌、ウェブ、新聞などに寄稿。著書・訳書多数あり。

現代に役立つヒントを得るため、日本の歴史をより深く理解することができるように、

ベストセラーやロングセラーとされた本を通じて、日本の近現代を読み解き、真の教養を身につけようというのが本書の目的だ。

 

知の巨人、佐藤優さんの教養本です。

明治期から現代までのベストセラーを42冊取りあげています。

ぼくは、ベストセラーは、本屋さんやネットで本を選ぶときの参考にしています。

ベストセラーは、それぞれの時代の流行を反映しています。

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」など題名が聞いたことがあったり、「応仁の乱」など今まで読んだことがある本があったので親しみやすいかと思います。

「こころ」などこれまでの一般的な捉え方より、もう一歩深く書物を理解しようという姿勢が垣間見られました。

 

佐藤さんは、月間300から500冊読まれています。

超を超えるくらいの超読書家です。

読書する人の中でも、コンマ数パーセントのトップクラスの域に達するのではないでしょうか。

 

読んでいく前に読むに値しない本を排除することが重要であり、速読するものと熟読する本を分けておられます。熟読する場合には、3回は読まれるとのことです。

これらのベストセラーは、佐藤さんがこのような姿勢で臨まれたのだと思いました。

 

 <目次>

はじめに ベストセラーはなぜ「役に立つ」か?

第1部 真の教養が身につく本(応仁の乱、バカの壁、失敗の本質 ほか)

第2部 生きる知恵が身につく本(学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話、置かれた場所で咲きなさい、夢をかなえるゾウ ほか)

第3部 物語の大きな力(コンビニ人間、色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年、蹴りたい背中 ほか)

 

1960年東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省で主任分析官として活躍。2005年に発表した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞

「素敵な人は、素敵なめがねをかけている」

めがねを通して、楽しい、面白い、ワクワク・ドキドキ感などを感じている。

ぼくにとっては、めがねは決して肌離せない道具、相棒、親友だ。

齢を重なる前から体の一部となって久しい。

 

めがねは、たくさん持っている。

仕事、運転、読書、休日、スポーツなどの「視生活」時。

必要に応じて度数の違いも含めTPOで使い分けているつもり。

 

126P

「めがねっておもしろい!」

なぜ、こんなに興味深いのか。

それはめがねの装い方や選び方にその人の好みや生活のスタイル、ひいては人生観までが透けて見えるからだと思います。

「素敵なお宅の方は素敵なめがねをかけている」

その人「らしさ」が素敵に映るのです。

 

年ごろを迎えた大人世代の「めがねを楽しむ」装いと選び方のヒント集。「大人めがね」ライフを楽しむ人たちの愛用メガネ、個性的なめがね店、めがねの選び方の基本、めがねがポイントのコーディネートなどを紹介します。【解説より引用】

 

 <目次>

はじめに

1 「大人めがね」を買いに。

2 めがねとおしゃれ。

3 めがねとともに、これからも。

4 個性いろいろ、めがね店。

5 めがね選び、基本のいろは。

6 めがねを楽しむ、ある日の装い。

おわりに

 

「衣食足りて礼節を知る」

 

37P

礼節ある言動とは、つまり相手を丁重に扱う言動ということだが、必ず心から相手を尊重する気持ちがないとうまくはいかない。ただ互いを尊重し、良識を守るようにする。

 

互いに尊重し礼節を持ち敬意を表すべきは、至極当たり前のことです。

無礼な行いは身を滅ぼし、集団にも悪影響を与えます。

だから礼儀正しく生きるのが最適だと。

 

無礼な人や言動は、組織に大きな損害をもたらします。

礼儀正しくあるためには、

「与える人になる」

「成果を共有する」

「褒め上手な人になる」

「フィードバック上手になる」

「意義を共有する」など。

 

礼節を高める三原則は、

「笑顔を絶やさない」

「相手を尊重する」

「人の話に耳を傾ける」

 

日々の運動・睡眠・食事とマインドフルネスは、礼節を保つことに役に立つと思います。

 

 <目次>

はじめに 礼節は最強の武器になる

第1部 なぜ礼節ある人は得をするのか(無礼な人が増えた根本理由、無礼な人がもたらす5つの費用、礼節がもたらす5つのメリット、無礼は無礼を生み、礼節は礼節を生む)

第2部 あなたの礼節を高めるメソッド(あなたの礼節をチェックしよう、礼節ある人が守る3つの原則、無意識の偏見を取り除こう、ワンランク上の礼節を身に付けるための5つの心得、礼節あるメールの作法を身に付ける)

第3部 礼節ある会社になる4つのステップ(礼節ある人を見極める採用システムを作る、礼節を高めるコーチングを取り入れる、誤った評価システムを改善する、無礼な社員とどう向き合うか)

第4部 無礼な人に狙われた場合の対処法(無礼な人から身を守る方法)

おわりに あなたはどういう人間になりたいか

謝辞

 

クリスティーン・ポラス

ジョージタウン大学マクドノー・スクール・オブ・ビジネス准教授。活気ある職場を作ることを目的とし、講演やコンサルティング活動を行う。ノースカロライナ大学チャペルヒル校ケナン=フラグラー・ビジネス・スクールにて博士号取得。博士号を取得する以前は、スポーツ・マネジメントとマーケティングを行う大手企業IMGに勤務

夏目大

1966年大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。大手メーカーにSEとして勤務した後、翻訳家になる。

 

【No.956】Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である クリスティーン・ポラス 東洋経済新報社(2019/07)

睦月から師走までの季節をひと月ごとに素敵なご縁が繋がっていきます。

一つひとつの物語は短くても、そのなかにはぐっとくる、じーんとこころ温まる、がんばろうという気持ちになる、背中をそっと押してくれる言葉がさりげなく散りばめられています。

ぼくはこんな風にほっこりする雰囲気が好きだな。

 

前後関係がわかればなおさらよいのですが。

段落のなかの一文を切り取っても伝わるものは伝わると思います。

言葉には不思議な力があります。

言葉に内在する霊力としての言霊が。

 

“ノリの良さと運の良さは比例する”

 

14P

「人でも物でも、一度でも出会ったらご縁があったってことだ。縁っていうのはさ、種みたいなもんなんだだよ。小さくても地味でも、育っていくとあでやかな花が咲いたりうまい実がなったりするんだ。種のときは想像もつかないような」

 

38P

「思い出って、流れ流れゆく時間を留めておくピンのようなものかもしれませんね。だけど留める場所は人それぞれだから、ピンの位置がちょっとずれちゃったりもするんですよ」

 

45P

そこに「ある」と知ってもらうこと。

それがいかに大切か、私は身に沁みて実感した。いくら一生懸命に良いものを作っても、きづかれなければ「ない」のと同じなのだ。

 

59P

「卒業って、次のステージに行っておしまいじゃなくて、ここまでがんばってきたことをたどって自分で自分を認めたり、支えてくれた人たちにあらためて感謝したりの節目ってことでもあるんだわ」

 

73P

「自分が一番大事だって感じることをちゃんと大事にできたんだから、それでいいんだよ。佐知は、思ったようにしていい。これからもすっと」

 

118P

時代はめまぐるしく移り変わる。

あったものが消え、なかったものが現れる。

そんな流れに身を置きながら、私は信じたいと思った。ずっと大切にしたいものは、形を変えて伝わり続けていくということを、存在し続けるということを。

 

178P

マスターは「それはよかった」と笑みを浮かべ、コーヒーを一口飲んだ。

「俺は思うんだけど、望み通り想定したままのことを手に入れたとしても、それだけじゃ夢が叶ったとは言えないんだよ。そんなふうに、どんどん自分の予想を超えた展開になって、それをちゃんとモノにしていくっていうのが、本当に夢を実現するってことなんじゃないかな」

 

213P

「縁って、実はとても脆弱なものだと思うんです。どちらかが一度でもぞんざいな扱いをしたら、あっけなくちぎれてしまうぐらいに、ひとつひとつ交わす言葉や、わずかでも顔を合わせる時間や、相手へのそのつどの思いやりや……丹精込めて手をかけて、続いていくものなんですよ」

 

<目次>
月曜日の抹茶カフェ(睦月・東京)

手紙を書くよ(如月・東京)

春先のツバメ(弥生・東京)

天窓から降る雨(卯月・東京)

拍子木を鳴らして(皐月・京都)

夏越の祓(水無月・京都)

おじさんと短冊(文月・京都)

抜け巻き探し(葉月・京都)

デルタの松の樹の下で(長月・京都)

カンガルーが待ってる(神無月・京都)

まぼろしのカマキリ(霜月・東京)

吉日(師走・東京)

 

1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。第28回パレットノベル大賞(小学館)佳作受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』(宝島社)が第1回宮崎本大賞を受賞。同作と2作目『猫のお告げは樹の下で』(宝島社)が未来屋小説大賞入賞。『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)が2021年本屋大賞で2位獲得

英国ブライトンで暮らす日本人女性コラムニストによるエッセイの続編。

元底辺中学校に通う息子の視線を主にして、元銀行員で現在大型ダンプの運転手をしているアイルランド系英国人配偶者との3人家族の葛藤する生活が描かれている。

 

「でも、ライフって、そんなものでしょ。後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、その繰り返しが続いていくことじゃないの?」

成長している彼女の息子の言葉が印象的だった。

 

ブレグジット、移民、LGBTQ、選挙など。

先日1を読んだばかりだったので、引き続き彼らのおかれている状況がわかっていたから、文化的な差異や感傷を綴った日々を楽しく面白く読むことができた。

 

イギリスの社会問題を息子の成長と息子が通う中学校生活や隣家の住人、学校の先生、周辺住民等を通してわかりやすく描写している。

今までイギリスに住んだことがないけれども、イギリス社会は、日本に比べ思考や人種等の多様性に富んでいて、貧富の格差が結構大きいことが感じとられた。

 

203P

「『なんで君みたいな、いい小学校に行った子がここに来てるんだ』って教室で言う子がいると、ああ僕は大きな間違いを犯しちゃったのかなと思うし、音楽部でバンドの練習をしているときとかは、カトリックの学校じゃこれはできなかったなと思う。どっちが正しかったのかはわからないよ。僕の身に起きることは毎日変わるし、僕の気持ちも毎日変わる」

「……」

「でも、ライフって、そんなものでしょ。後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、その繰り返しが続いていくことじゃないの?」

人生、という日本語に訳したくないぐらい、13歳の息子が「ライフ」なんて言うのは時期尚早過ぎるのだったが、こういう言葉が出てくるぐらい、きっといま、私の知らないところで息子の「ライフ」はいろいろ動いているんだろうなと思った。

 

彼女の息子にまた会えるのを楽しみにしていた。

ぼくは、成長している彼に気づかされながら、そうだそうだとうなづいていた。

また会えるといいなと思った。

 

 <目次>

第1章 うしろめたさのリサイクル学

第2章 A Change is Gonna Come~変化はやってくる

第3章 ノンバイナリーって何のこと?

第4章 授けられ、委ねられたもの

第5章 ここだけじゃない世界

第6章 再び、母ちゃんの国にて

第7章 グッド・ラックの季節

第8章 君たちは社会を信じられるか

第9章 「大選挙」の冬がやってきた

第10章 ゆくディケイド、くるディケイド

第11章 ネバ―エンディング・ストーリー

 

1965年福岡市生まれ。ライター・コラムニスト。96年から英国ブライトン在住。「子どもたちの階級闘争」で新潮ドキュメント賞を受賞。ほかの著書に「他者の靴を履く」など。

 

【No.954】ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2 The Real British Secondary School Days ブレイディみかこ 新潮社(2021/09)

先人たちの思いを分かち合い今日を生きる糧にしたい。

津田梅子、紫式部、北条政子、日野富子、細川ガラシャ、野村望東尼、篤姫、荻野吟子、光明皇后、前田まつ、楠本イネ等々……。

なでしこたちの生きざまを現代に生きる私たちに対するエールもしくはラブレターという形に変えエピソードを交えてわかりやすく紹介しています。

 

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ 細川ガラシャ

 

吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき 源義経の愛妾・静御前

 

惜しむまじな 君と民との ためならば 身は武蔵野の 露と消ゆとも 皇女・和宮

 

これらの句や歌からも、女性たちのしなやかな強さと覚悟が伝わりました。

慈愛、内助の功、良妻賢母、大和魂、利他の心、陰と陽、生きざまなどをこころで深く感じとりました。

 

日本人として生まれてきてよかったと。

私たち日本人のDNAには、過去から現代へ、そして未来へと、脈々と受け継がれている崇高な精神があります。

博多の歴女白駒妃登美さんから日本の歴史を学んでいる時、神社仏閣を訪れたとき、剣道などの武道をしているとき、和服を着ているとき、地域の祭りに参加しているとき、正座など礼儀作法を実践している時などには、そう感じる瞬間があります。

ぼくにとって「自分の中にある日本人の民族性を感じるとき」と気づきました。

 

歴史上で単純に埋もれさせてはいけない人物やその逸話があります。

知っている歴史のなかでもわかっていない実話もあります。

日本人として知るべき事実もあります。

それを分かりやすく解き明かして伝えてくれるのが白駒妃登美さんです。

日本人に生まれたことに誇りを持てる歴史や文化の素晴らしさを伝えておられる白駒妃登美さんを応援していきたい。

 

令和3年10月24日(日) 

絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』

白駒妃登美さん出版記念講演会(午前・午後 2回講演)

https://reiwa.tomilife.info/

https://www.facebook.com/events/148533840826251/

 

 <目次>

はじめに

第1章 思いやり

第2章 心を決める

第3章 しなやかに、たくましく

第4章 貫く

第5章 支える

第6章 育む

第7章 前を向いて歩く

第8章 特別対談―なでしこの歴史は“輝き”のリレー 清水克衛×白駒妃登美

 

1964年、埼玉県生まれ、福岡県在住。慶應義塾大学経済学部卒業後、大手航空会社の国際線客室乗務員として勤務。2012年、株式会社ことほぎを設立、講演活動を本格的に開始する。講演では「こんな歴史の先生に出会いたかった」「日本人に生まれてよかった」と涙する参加者が続出。著書に『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』(共著)『愛されたい!なら日本史に聞こう』(共に小社刊)など多数。本書刊行と同じ2021年7月に初の絵本「ちよにやちよに」も上梓、活躍の場をますます広げている。

 

【No.953】しなやかにたくましく生きた なでしこたちの日本史 白駒妃登美 祥伝社(2021/07)

 

過去も現代も、紙の本を読む重要性は高い。

書籍や新聞などを読破して人間性や教養を高めていきたい。

情報を素早くキャッチし消化して栄養を取り入れて前向きな日々の行動に活かしていきたい。

心に響いた言葉を忘れないため、短時間で速く読める速読のスキルを身につけたい。

 

部分を正確に読むには、焦点読み、かたまり読みでなくてはならない。新聞を速読するには、見出し読みが最適だ。全体の意味をポイントを押さえて速くつかむことに関しては、文脈読みが独壇場だろう。

 

焦点読みやかたまり読み、見出し読みなどの知恵を使って速く読む3つの基礎的技術からは、改めて読書の楽しさを再確認することができた。また、文脈読みや拾い読みなどの速読の上級技術からは、なにか一つでもよいところを取り入れてその内容を理解して実践に移していきたい。

 

 <目次>

まえがき 

序章 最強の速読理論を教えよう

第1部 中川流速読の技術・基礎篇(焦点読みの方法、かたまり読みの方法、見出し読みの方法)

第2部 中川流速読の技術・上級篇(文脈読みの方法、拾い読みの方法、一行読みの方法)

第3部 中川流速読の技術・応用篇(仕事読みの方法)

 

1943年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。トヨタ自動車入社。在職10年後退職、独立。経営評論家

 

【No.952】誰でも簡単に20倍速くなる鬼速読 中川昌彦 KKロングセラーズ(2021/10)

「男と違って、女のワルには、できないことがない」

裏社会を仕切ってきた影山博人の死後に、その後を継いだ義理の娘、莉菜という人物の栄枯盛衰を垣間見た。

そこには、釧路という街の経済を取り仕切る何者をも恐れない肚が座った女の覚悟があった。

決して表舞台には上がらない、裏家業で生きることを決めた強い意志があった。

 

運転手兼ボディガードの弥伊知と妹の支靜加。松浦酒店の女将とその息子・武博。

莉菜と酒屋の女将と莉菜の母親まち子などの人生を絡めながら、女たちの間をうまく搔い潜り漂い利用しながら、赤絨毯を踏むまでに出世していく武博がいた。

 

桜木紫乃さんの作品を楽しみにしている。

今回も裏切られることはなかった。

62P

「お前はヒロトそっくりだから」

もめ事の処理に感情をまぶして逃げないことへの褒め言葉なのか、それともあまりの非情さに母親として呆れているということなのか。どちらでもいい。莉菜が父から学んだのは「やるときはやるべきことをやる」だった。「や」の文字は「殺」になることもあるし、「演」にもなる。そこに一切の情を挟まずにいれば、傷も血も最小限で済むのだ。

 

 <目次>

最愛  

TABOO

来客  

乾燥果実

はじまりの月

あだうち

泡の糸

結局  

テイクファイブ

祈り島

 

1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第八二回オール讀物新人賞を受賞。07年、同作を収録した『氷平線』で単行本デビュー。13年『ラブレス』で第一九回島清恋愛文学賞、同年『ホテルローヤル』で第一四九回直木賞、20年『家族じまい』で第一五回中央公論文芸賞を受賞

百田さんのエッジのきいたコメントが面白いのだが気分はそんなによくならない。

胸があまりスカッとまではしない。

アホ丸出しと呼ばれるような人たちのオンパレードでとても軽い読み物だ。

立場や地位、役職などを利用した阿保、あほ、アホ。と思う自分がほんとうはアホじゃないかと思うくらいに阿保がいっぱい。

日本人の社会常識や倫理観に抵抗するあほな事件を中心にして集めた本だ。

ほんとにアホかと突っ込んでいたら、天に唾するように自分に返ってくるんじゃないかと危惧された。

自分の修養の助けとなる他人の誤った言行として

、もしかしたら他山の石にしたらよいのではないかという内容がたくさんあったと思う。

 

 <目次>

まえがき

第1章 アホちゃうか!

第2章 欲望の迷宮

第3章 犯罪者の奇想

第4章 アホ丸出し!

第5章 どっちが悪いのか

第6章 非常識の国

第7章 笑ってはいけない!

あとがき

 

1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。『海賊とよばれた男』(第十回本屋大賞受賞)など著書多数