現代社会では、のらりくらりと時代に合わせていける柔軟性が必要なのです。
250P
適応障害もうつ病もかかる時は誰でもかかるものですから、精神科医の診察を受けるのはまったく恥ずかしいことではありません。
適応障害とは、
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世の中が変わっていく時期には、自分が生まれ育ったり、教育を受けたり、経験してきたことと違う形で世の中が進んでいくため、これに適応することが困難になります。
適応障害とはその文字のごとく、自分の既成概念と世の中の現状とのギャップに「適応」していくことに「障害」が生じた病気と言っていいものです。
適応障害になりやすい人は、なりやすい思考パターンがあります。
「敵を知り己を知り戦えば……」
なりやすい思考パターンに当てはまらないかどうかと考えてみる。
なりたくなければそうならなければよいのだから。
グレーがあり。イエスかノーか白黒つけようとする「二分割思考」
合格点を取ればよい。100点でなければ0点と同じで意味がない「完璧主義」
他にもたくさんのやり方生き方がある。こうでなければならない、すべきである、しなければならないという考え「かくあるべし思考」
いつも、みんな、絶対にと、広く一般化してしまう「過度な一般化」
仕事上のミスのような自分の都合の悪いことは過大に捉え、逆によくできていることを過小に考える「拡大視・縮小視」
自分とは関係があるとは言えない出来事までもすべて自分に関係があるものとして考えてしまう「自己関連付け」
勝ち組、負け組などわかりやすいラベルを張って物事を判断する「レッテル貼り」
「あいつは内心で私のことを馬鹿にしている」など勝手に相手の心を決めつけてしまう「読心」
落ち込んでいるときは「何をやってもうまくいかない」など、その時の自分の感情に基づいて現実を判断してしまう「情緒的理由付け」
精神的に病気にならないためにすることや考えること、和田さんからの提言です。
「適当にやっていたって何とかなるさ」のタレント高田純次さんのように生きることがひとつのヒントになるでしょう。
和田さんの著書を逆読みしてみました。
257P
物事を決めつけずに、何事に対しても、「そうかもしれない」「いや違うのではないか」とさまざまな方向から考える思考の癖をつけることです。
234P
何事においても「こうしなければいけない」と思い悩むよりも、「できないものはできない」と割り切って、得意分野を伸ばせばいいのです。
読書をする際にも「全文読まなければいけない」とは思わず、目次を一通り眺めて面白そうな見出しのところだけ読めばいい。そのくらいの開き直りがないことには、世の中がいきづらくなるばかりです。
230P 「それもそうだな」受け入れてみる
200P
精神科医として適応障害のリスクがある人に言いたいのは、「やりたくないことはやらなければいい」ということです。
「適当論」という本を出版したタレントの高田純次さんは精神科医から見ると“あんな風にいきたらいい”という見本のような人だ。
196P
適応障害にならないためには「この道だけでなくほかの道もあるじゃないか」「もっと楽な道はないのか」と考えることが大切です。
188P
受験も仕事も満点主義(完全主義)ではなく、合格点主義で物事を考えれば精神の負担やストレスが少なくなります。「失敗してもいい」「やってみなければわからない」
183P
適応障害やこれに類する神経症は「頑張りすぎなくてもいいのだ」「まあいいか」などと思えるようになる、ある種の開き直りや悟りによって治ることが多い病気です。
82P 「~すべからず」よりも「~すべし」
本人も周囲も気づきにくく、うつ病と診断されることが多い適応障害。
新型コロナで社会環境が激変するなか、患者の増加が予想されるこの病の兆候、対処法、治療法、接し方を精神科医が解説する。
精神医療現場の現状も伝える。(本の解説より)
<目次>
はじめに
第一章 適応障害とはどんな病気か?
第二章 こんな人は適応障害に要注意
第三章 「適応障害」大国・ニッポン
第四章 精神医療現場が崩壊している
第五章 ストレスを弱めるために
第六章 脳にいい生活習慣
精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長。1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科医師などを経て、国際医療福祉大学心理学科教授。受験アドバイザーとしても著名で、27歳のときに執筆しタ『受験は要領』がベストセラーとなり、緑鐵受験指導ゼミナールを創業。また、映画監督としても活躍しており、2008年に公開された『受験のシンデレラ』はモナコ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞
著書に「70歳が老化の分かれ道」など多数。









