【No.964】権力は腐敗する 前川喜平 毎日新聞出版(2021/09) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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元文部科学省事務次官の前川さんが安倍・菅政権の実態や課題などを私見を交えて赤裸々に述べていた内容だった。

歴史から学ぶべきだと思う。

時代や背景が違っても、ある普遍性はまったく変わらないのではないか。

同じ過ちを繰り返さないようにしたいものだ。

現代にも通じる警告を発している名言だと思う。

3P

「権力は腐敗する傾向を持ち、絶対的な権力は絶対的に腐敗する」

イギリスの思想家・歴史家ジョン・アクトンの言葉。

 

森友・加計問題ほか多くの不祥事が発覚してきたにもかかわらず、検証する間もないほどに次々と出てきたので、国民が次々に振り回されている間に前の不祥事が忘れ去られて逃げきってしまったように思われる。

我々は、ぜひ本を読んで学んだうえで賢明な主権者となるべきだと思った。

241-242P

図書館は、本を読んで学ぶところだ。

図書館は人類が蓄積してきた知の宝庫である。テレビ、ラジオ、ネット情報。映画、芝居、講演会など、あらゆるところに学びは存在する。

学ぶことによって国民は賢明な主権者となる。

賢明な主権者は賢明な政府を持つことができる。

賢明な政府は国民のために仕事をする。

学ばない国民は政府によって騙される。

愚かな国民は愚かな政府しか持つことはできない。

愚かな政府は腐敗し、暴走する。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 安倍晋三氏による国政私物化―加計学園問題

第2章 私物化の継承と暗躍する官邸官僚

第3章 安倍・菅政権における政と官

第4章 人災だった全国一斉休校

第5章 奪われ続ける自由

第6章 主権者を育てる

おわりに 

 

1955年奈良県御所市生まれ。東京大学法学部卒業。1979年、文部省(現・文部科学省)入省。宮城県教育委員会行政課長、ユネスコ常駐代表部一等書記官、文部大臣秘書官などを経て、2012年官房長、2013年初等中等教育局長、2014年文部科学審議官、2016年文部科学事務次官に就任。2017年1月、退官。現在、自主夜間中学のスタッフとして活動するほか、講演や執筆も行う

著書に「面従腹背」など。