【No.961】N 道尾秀介 集英社(2021/10) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

すべての始まりは何だったのか。

結末はいったいどこにあるのか。

表紙を捲ると冒頭に【本書の読み方】が書いてある。

まずは、このルールを摑まないといけない。

こんな小説は初めて。

途中、章ごと上下逆転して印刷されている。

「全六章。読む順番で、世界が変わる。

あなた自身がつくる720通りの物語。」

どの章から読み始めても、どこかで何かしら繋がっている不思議な連作短編集。

読む章の順番を変え、何回も読み返してみると感慨深くなるかもしれない。

 

「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。

「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。

定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。

殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。

ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。

殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。

 

 <目次>

名のない毒液と花

落ちない魔球と鳥

笑わない少女の死

飛べない雄蜂の嘘

消えない硝子の星

眠らない刑事と犬

 

 

1975年東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞を、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞を、同年『光媒の花』で山本周五郎賞を、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『鏡の花』『いけない』『雷神』など多数。