朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -102ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

世の中には玉石混淆的にたくさんの情報が蔓延しています。

その中で得られた情報が正しいかどうか、そうでないかどうかを見極め取捨選択する能力、リテラシーが求められているものと思っています。

 

お金、資産運用、仕事、転職・独立・IT、住まい、法律、セキュリティ、医療、病気、介護、防災など様々な分野の13の専門家が監修した情報をまとめてあります。

 

この本のなかで紹介している内容はもちろん玉石混交です。

選ぶか参考にするかそうでないかの最終的な判断は、各自ですべきものという主旨が書かれてあります。

 

ぼくが心に留めたい内容の一部です。

 

39P 入るべき保険は最大3種類

1 扶養家族がいる場合には、掛け捨ての生命保険

2 持ち家の場合は、火災保険

3 自家用車がある人は、自動車保険(対人対物無制限)

  

122P 営業の本質は、お客さんが求める仕事をしているか、そのためのコミュニケーションをとっているか、次も頼みたくなる仕事をきちんと行っているか。

 

128P 仕事や知識のレベルを高めようとするとき

自分よりもさらに専門性の高い人、自分とは異なる分野で活躍をしている人と付き合っていく、お手伝いからでも第一線の人と付き合うのが一番。

 

144P ネットで得られる無料の情報は無料相応の価値しかない。

質の高い情報を収集したい場合は有料を検討。多角的で視野が広い、客観的、深い知識レベルでの発信などが条件となる。

 

362P 介護はマネジメント

1 プロジェクトリーダーを決める

2 本人の年金、蓄えなどの状況を知る

3 どういう状態になったら施設に介護を選ぶか決めておく

4 基本方針は、自分の親のことは自分が見る

5 最期のときの延命治療の希望を聞く

 

 <目次>

はじめに 

第1章 お金/投資・貯蓄・保険のリテラシー

第2章 仕事/転職・独立のリテラシー

第3章 IT/情報収集とデバイスのリテラシー

第4章 住まい/家・土地選びのリテラシー

第5章 法律/トラブル対処のリテラシー

第6章 セキュリティ/被害予防のリテラシー

第7章 医療/病気と治療のリテラシー

第8章 介護/親と自分の老後のリテラシー

第9章 防災/災害対策のリテラシー

防災グッズ早見表

監修者一覧

天然痘を克服してきた歴史から、他国でのパンデミックの結果や約2年ほどの間で自国で対応した事例から学べるのは幸いなことです。

 

「木を見て森を見ず」ではいけない。もっと森社会全体を観てほしい。

専門家の意見を尊重すると言いながら、決めたことに責任を取らない、他に転嫁しているような風潮が最近よく見受けられます。

全体を俯瞰して判断ができる体制があればという印象を持ちます。

 

あなたは何の専門家ですか?

当然ながらその専門領域の知識経験は人並み以上に理解をされている専門家。

その意見は尊重すべきです。

それだけでよいのでしょうか。専門領域以外は素人並みではいけないのでは。

 

池上彰さんや斎藤孝さん、出口治明のように教養がある方で、人の痛みが分かる人間力があればもっとよいのでは。

 

以下、藤井 聡さんを「藤井」、木村盛世さんを「木村」として発言を取りあげました。

121P 藤井

メディアでの発言や言論をする時には専門家としてでなく、あくまで専門知識を幾分持った常識をベースとした「言論人」として話すことを心がけています。

 

コロナに関する本はたくさん出ています。

どれが正しいか間違いかは断言できません。

情報に惑わされないためにも多くの情報を知っておいた方がよいと思います。

最終的には自分で判断します。

メディアによる情報を鵜呑みにせず、正確な情報を知り客観的に分析して受け止めたい。

236P 木村

最も大切なことは、国が信頼できる情報を国民に積極的に提供し、国民の新型コロナウイルスに対する不安を払しょくすることです。

正しい情報を持たない国は羅針盤を持たない船のようです。

 

元厚労省医系技官と元内閣官房参与の対談から引用する箇所が多いことをお許しください。

一部を切り取るので真意が正確に伝わりにくくなるかもしれません。

御本人の主張を伝えるには、その言説を引用するしかないと思うのです。

5P 藤井

事実、我が国は、コロナ対策について「だけ」は過剰との言える程の注意が向けられ、様々な対策が続けられている一方、「自粛」をはじめとしたコロナ対策のために広がった失業や倒産、うつ病、そして数千人とも言われる自殺者の増加に対する対策には、さして大きな注意が向けられず、「コロナ禍」による社会的、経済的被害は、拡大の一途を辿ったのでした。さらには、とりわけ「自粛」だけが過剰とも言える注目を集め、その合理性や有効性などを度外視して、コロナ感染者数が増えれば、「とにかく皆で自粛すれば良い」という論調が世論を支配しました。その結果、コロナ対策として絶対的に必要な、「コロナ対応病床の拡充」や「水際対策」、さらには「高齢者保護」等の基本中の基本とも言うべき対策がお座なりにされ、かえってコロナの感染症被害を拡大するという不条理な帰結をもたらしたのです。

 

18P 木村

この新型コロナウイルスは、新しい風邪のウイルスであることが分かってきました。コロナウイルスはRNAウイルスの一種で、RNAウイルスは変異しやすいという特徴があります。なぜ変異するかといえば、ウイルス自身が広がりやすくする、すなわち、自分たちのテリトリーを広げるために変異していきます。

当然、感染力は、変異前より強くなります。しかし、現在までの知見では、変異株の感染力は変異前より強くなるものの、致死性が高い、というエビデンスは得られていません。それなのに一年経ってもまだ恐怖を煽っている。

 

30P 藤井

本来、科学者に求められているのは正確な言説であって、「高齢者は気をつけよう。でも若者は、これまでのデータを見る限り基本的には普通の生活を送ってよい」といった、木村先生のような物言いをすべきです。

 

37P 木村

繰り返しになりますが、マスメディアは、この新型コロナウイルスがバイオテロのような脅威でないこと、欧米と比して、極めて低い感染者数であり、死亡者数は、季節性インフルエンザを大きく超えるような感染症ではないことは理解してきたと思います。

 

89P 藤井

医師や感染症学の専門家らがイメージだけで言説を吐き、それをメディアがそのまま報じることで、恐怖感が増幅している現状は、看過すべきでない。

今は感染症との闘いを通り越して、「自粛」によって弱体化した日本経済そのものの息の根が止めるかどうかという瀬戸際のところまで来ています。「自粛」による人との交流の減少や、仕事を失ったことによる自殺者も増えている。

それなのにいまだ日本社会、日本政府は国民に「自粛」を強いて、旅行にも、会食も大学での対面の授業の機会まで奪っている。この現状は極めて非合理的、非理性的で野蛮とすら言いうる状況だと思います。

 

154P 藤井

私が内閣官房に6年いて、唯一学んだことは、「政府中枢の官僚にこの国を本気で何とかしたいという情熱をもって仕事している人はほとんどいない」という厳然たる事実です。これはホントに残念ですが、断言できる話です。

 

214P

入国禁止、人の移動制限の徹底は、重症化に対応する医療体制を整えるまで(効果的な薬剤やワクチン開発を含む)の時間稼ぎであって、特効薬ではないことを理解する必要があります。すなれば、新たな感染症がやってきた場合に備えて、国内の医療体制を充実させる、また、ワクチンなどの開発に積極的に取り組む、という根本的、近代的な対策を強化すべきだと思います。日本は、いまだに感染症対策に対して、水際対策、感染症封じ込め、といった前時代的な、精神論的政策に重きを置く傾向があります。

繰り返しなりますが、人の流れを強制的に止めることは永久には難しいし、それによって感染症をゼロにすることは極めて難しい、ということを為政者は正しく理解することが重要です。

 

228P 木村

新型コロナウイルスをゼロにすればすべてが解決し、人々が幸せになるという幻想は極めて危険だと思います。人の動きを止め続ければ、新型コロナウイルス感染症はゼロに近づいていくかもしれませんが、その代償として、人の幸福、社会活動をすべて犠牲にしなければならない状況を生んでしまいます。

 

 <目次>

はじめに 「ゼロコロナという病」とは何か 藤井聡

第1章 コロナ虚言・妄言・暴言

第2章 コロナ死か、自粛死か

第3章 上から目線と専門バカ

第4章 『シン・ゴジラ』の世界

第5章 コロナでばれた日本

第6章 死を受け入れられない日本人

おわりに 羅針盤を持たない船 藤井盛世

 

藤井聡

1968年生まれ。京都大学大学院工学研究科教授(都市社会工学専攻)。京都大学工学部卒、同大学院修了後、同大学助教授、イエテボリ大学心理学科研究員、東京工業大学助教授、教授等を経て、2009年より現職。また、11年より京都大学レジリエンス実践ユニット長、12年より18年まで安倍内閣・内閣官房参与(防災減災ニューディール担当)、18年よりカールスタッド大学客員教授、ならびに『表現者クライテリオン』編集長。文部科学大臣表彰、日本学術振興会賞等、受賞多数。専門は公共政策論

 

木村盛世

医師、作家。筑波大学医学群卒業。米ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了。同大学でデルタオメガスカラーシップを受賞。米国CDC(疾病予防管理センター)プロジェクトコーディネーター、財団法人結核予防会、厚生労働省医系技官を経て、パブリックヘルス協議会理事長。

 

学生時代から、時間旅行と宇宙に思いを馳せると、わくわく、ドキドキしてきます。

想像力の世界に科学的視点を加えた本。

SF作品で取り上げられている、例えばタイムトラベルなどの可能性を、科学的に、好意的に解釈するとどうなるかを論じられた本です。

 

もし仮にタイムトラベルができるとするならば、

47P

1 歴史になんら影響を与えない、わずかな改変しかできない

2 大きな改変ができるならば、それは並行世界が自然に存在する世界となる

ということを、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの事例を使ってわかりやすく説明しています。

 

タイムトラベル、宇宙人との交流、ブラックホールなど、映画の展開に合わせて解説してくれます。

ここで紹介されている映画を観てから、読んでいくと臨場感あって面白いかもしれません。

 

SF作品には、

バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ

デジャヴ

TENET

ターミネーター シリーズ

HEROES(テレビシリーズ)

ゼロ・グラビティ

ファースト・マン

オデッセイ

インターステラー

スター・ウォーズ

メッセージ

V(テレビシリーズ)などが引用されています。

 

213P

単なる娯楽作品としてSF作品を楽しむことはもちろん、一定の科学知識を持って、あらためてその作品を見返すと、あなたなりの新しい解釈や発見につながるはずです。多角的に作品を楽しむための一つのツールとして、こういった科学的視点を持ってSF作品を眺めてみれば、きっと深い味わいが、あなたを待っているはずです。

 

<目次>

はじめに 

第1部 「時間」を巡る(タイムトラベルの可能性と限界―『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、過去に戻った捜査官に自由意志はあるのか―『デジャヴ』、「逆行」という新しいタイムトラベル―『TENET』、殺人マシンは5次元世界を旅してきたか―『ターミネーター』シリーズ、限りなく時が止まった世界を体感するには?―『HEROES』)

第2部 「宇宙」を巡る(宇宙に投げ出されたときの最後の移動手段―『ゼロ・グラビティ』、“ファミコン”で目指した月面着陸―『ファースト・マン』、火星で植物を栽培するもう1つの理由―『オデッセイ』、論文にもなったブラックホールのリアルな姿―『インターステラー』、星間飛行に必須のアプリケーション―『スター・ウォーズ』シリーズ、宇宙人と交流するならマスクを忘れずに―『メッセージ』、「宇宙人の視力」と「恒星」の密接な関係―『V』)

おわりに

 

1980年東京生まれ。早稲田大学理工学部物理学科卒業。早稲田大学大学院博士課程修了、理学博士。東京大学大学院理学系研究科ビッグバンセンター特任研究員、京都大学基礎物理学研究所PD学振特別研究員を経て、2013年より英国ケンブリッジ大学応用数学・理論物理学科理論宇宙論センターに所属し、所長を務めるスティーヴン・ホーキング博士に師事。現在、筑波大学計算科学研究センター研究員を務める。専門は宇宙論。近年は機械学習を用いた医学物理学の研究にも取り組んでいる。

知らないことを知るって楽しい。

健康保険や厚生年金保険などの社会保険料や雇用保険や労災保険などの労働保険料、介護保険料等が毎月の給与から引かれています。

なぜ毎月、給料から天引きされているのか。

 

その理由は、読んでいるとだんだんとわかってきます。

まずは、住民税や所得税などの税金のしくみや制度を知ることがそもそも論として大切だと思う。

税金や社会制度の仕組みについて、給与明細を入り口にしてやさしく噛み砕いた説明があります。

8P

給与明細を手がかりに、普段なかなか意識をしない「お金のしくみや制度」について考えてみるというのがこの本の目的です。

 

年末調整って何。給料と給与は別物なの?!社会保険料ってなに?!サラリーマンの必要経費とは?!出産には健康保険が使えないのか!住民税は後払い!源泉所得税って?

基礎を知って応用に反映するために、何度も同じことを確認する。

分かっているようで分かっていない税金もあります。

会社員のための知っておくべき基本的なお金の本でした。

 

 <目次>

プロローグ

はじめに

1 「支給」について(そもそもお金ってなんだろう、「基本給」ってなんだろう、「手当」ってなんだろう)

2 「控除」について(そもそも社会保険ってなんだろう、「健康保険」ってなんだろう、「厚生年金」ってなんだろう、「介護保険」ってなんだろう、「雇用保険」ってなんだろう、「労災保険」ってなんだろう ほか)

索引

 

東京都出身。東京都立大学経済学部卒業。卒業後、大原簿記学校税理士講座で所得税法の講師を6年間務める。平成16年に税理士試験合格後、平成19年2月に高橋創税理士事務所を開設し独立開業。税理士業のかたわら、新宿ゴールデン街のバー『無銘喫茶』のオーナー、YouTube『2丁目税理士チャンネル』、ネットショップ『経費擬獣図鑑』の運営なども行う。

「鬼滅の刃」は、現代の日本人の心を揺さぶるほど人気があるアニメだ。

この人気には、ちゃんとした理由があるものと。

炭治郎などキャラの目の焦点の描き方や禰豆子など男女の描き分けが、一般的な漫画とは違っている。

本当のところ何を考えているのかあまり明確ではないところをはっきりとしている。

怒っているようで泣いている。悲しんでいるようで笑っているように。

このような表情が斬新的で重層的に見えてきた。

 

トラウマ、こころの傷、他人の感情に感応・同調できないサイコパス、境界性人格障害、反社会的人格障害、過剰対応、解離的防衛、躁的防衛など、鬼滅に出演しているキャラクターたちの性格は多種多彩だ。

精神医学、精神病理学、心理学的に、精神科医がうまく精神を分析している。

 

生殺与奪の権については、我々日本人全員に向けた大きなメッセージだった。

28P「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」

物語冒頭、鬼に変えられた禰豆子を鬼殺隊の水柱・冨岡義勇が殺そうとしたとき、土下座して禰豆子に命乞いをする竈門炭治郎少年に対し、冨岡は激しい口調で言い放ちました。

「生殺与奪の権」とは何でしょうか。それは、生きること、死ぬこと、もっと踏み込めば、殺されるのか、殺すのかということ。それを決めるのは他人ではなく、自分であるということです。その権を、他人に委ねるな。自分が握って、それを離してはいけない。そういう強いメッセージを、作品の冒頭と言ってもいいところにドン、と掲げている。それが「鬼滅の刃」であり、その作品が歴史的な大ヒットとなった事実を軽く見てはいけないと僕は思います。

 

36P 「鬼」は人間の「未熟性」の象徴である。(幼稚性もあり)

 

太陽とうつした病を克服するため。

135P

かつて鬼舞辻の血によって「鬼」となりました。

それによって彼らはそれこそ魔物的な力を得ました。しかし同時に、永遠に太陽の下に出られず、かつて同胞であった人を喰らう運命に縛られることとなりました。

(中略)

「鬼」というのは、鬼舞辻が「うつした病」です。その病によって下弦の鬼たちは苦しんでいる。その鬼たちの潜在的な怒りが自分に向かってくることに、鬼舞辻は怯えていたのではないか?

女郎屋の女将が、女郎たちの苦しみや怒りがいつの日か自分自身に向かってくるのではないかと恐れるのと同じように、鬼舞辻もまた、自分が鬼にした者たちの怒りが、自分自身に向かってくることを恐れているように見えるのです。

 

168P 鬼滅の刃という物語は「透明性を帯びた慈悲」へと向かっていく。

 

<目次>

はじめに 

第1章 「鬼滅の刃」はどうして日本人の心を揺さぶるのか(「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」、鬼とは「生殺与奪の権を奪われた存在」である ほか)

第2章 鬼と鬼殺隊(「鬼」は人間の「未熟性」の象徴である、鬼たちが抱える「さびしさ」とは何か ほか)

第3章 「究極の悪役」としての鬼舞辻無惨(悪は幼児性を隠さなければいけない、トラウマを自己正当化しようとしたアナキン ほか)

第4章 「鬼滅の刃」が指し示す理想の世界(「記憶の継承」の重大な役割、物語を動かす「犠牲」としての杏寿郎 ほか)

第5章 「鬼滅の刃」を彩る魅力的なキャラクターたち(「焦点の合わない目」に映し出される世界、胡蝶しのぶとサイコパス ほか)

 

 

1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪精神医療センター)にて、精神科救急病棟を設立、責任者を経て1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでのコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活動中

 

ほんの少し口角を上げるだけで第一印象が大きく変わります。

「話しやすそう」「優しそう」「いい人そう」とポジティブに。

あなたは、どんな人になりたいですか。

出会ったとき、ほぼ一瞬にして相手の印象が決まると言われています。

できるならば、そのときの印象は善くありたい。

もし印象が悪いならば、挽回するための時間と機会が必要になるから。

そうならないために、所作、ふるまい、心がまえなど、スピーチ、プレゼン、交渉、出合い時などの実践例を意識して参考にして将来は自ら体得したい。

 

マツコ・デラックスさんのような「間の1秒」。

話し手にとってしっかりと話を聞いてくれたという安心感を与え信頼感につながる。

芦田愛菜さんのような「受けの1秒」。

「言葉の言い終わりで必ず口を閉じる」と、相手にきちんとした人や知的な人という印象を残すことになる。

ファシリテーターのような「攻めの1秒」。

プレゼンや会議で発言が一段落した時、参加している人の様子を見ながら、「ここまで大丈夫ですか?」「質問はありますか?」「何か疑問点はないですか?」と投げ問いかける。

 

12P

会場の一番奥を確認し第一声はそこを見て発する。反応の良い人を見つけてその人と要所要所でアイコンタクトを取る。ボール投げのイメージで聞き手に声を届ける

 

54P

冒頭のつかみで何を話すか、必ず手書きで原稿にまとめて事前に声で読み上げてポイントを頭に入れる。

 

59P

成功している人は、話す力より聞く力がある。自分話が3割、相手話が7割。うなづきとあいづちで共感を表現する。

 

91P

人は見た目は9割。姿勢をよくすると、第一印象の好感度がアップ、自然と自信が出てくる、まわりからも自信があるように見える。胸を張った姿勢をとると、脳内で勇気や自信ホルモン「テストステロン」が分泌される。

 

121P

雑談は助走のようなもの。意外な共通点が見つかり、親しみを感じるようになり、価値観が似ているなと思ったり、相手との距離が近づくきっかけとなる。

 

210P

断る時は、すぐにきっぱりと、明るく爽やかに、具体的な理由を伝えて断る。

 

 <目次>

Prologue すべては「1秒」で決まる

第1章 スピーチ・プレゼンの1秒―惹きつける・飽きさせない

第2章 ビジネス・交渉の1秒―信頼させる

第3章 出会いの1秒―好感を抱かせる

第4章 雑談の1秒―感じのよさを与える

第5章 関係を深める1秒―特別な人と思わせる

第6章 恋愛の1秒―気になる存在にさせる

第7章 オンラインの1秒-きちんと伝わる・場が盛り上がる

おわりに 

巻末付録 魚住式「心をつかむ1秒」の準備編―声・表情・話し方のLESSON

 

フリーアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶應義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中

 

【No.973】1秒で心をつかめ。一瞬で人を動かし、100%好かれる声・表情・話し方 魚住りえ SBクリエイティブ(2021/09)

闇の世界で生きてきた大物のバブル期の回想録・武勇伝だった。

危機管理会社・日本リスクコントロール社長の寺尾文孝さん。

彼は、高校を卒業後警視庁に入り機動隊で活躍する。元警視総監の参議院議員秦野章の私設秘書となりそこで得た人脈や経験を活かして危機管理会社を経営、暴力団組長から企業経営者、果ては芸能人に至るまでの数々のトラブル解決屋として活躍。

会社は電話番号非公開、ホームページも無い。

完全紹介制で年会費が二千万円だが多くの顧客を抱えているという。

 

参議院議員の秦野章さんとの出会いがこんなにも人物を大きくさせた。人によってこれほど変われるものなのかと感心する。

著者が議員の私設秘書となり、バブル期の闇の事件を次々と解決していった思い出、登場人物が実名で赤裸々に語られる。

「墓場まで持っていく秘密」に関して、本当の墓場までの秘密は決して語っていないと想像できた。

政界・警察・芸能界の守り神として、著者さんが活躍されていた物凄い遍歴の一部を披露していた箇所だった。

警察OBとして警察、検察や暴力団関係者との直接取引など、いずれにしても、いま現代の倫理感では計り知れない激しいお話ばかりだった。

 

メリーゴーランドのようないろんな出来事が起こる太い人生も面白そうだ。


彼のような人物に仕事を頼む必要がない、当たり前の幸せを感じられる普通の人生を歩んでいきたい。

 

 

349P

長年、この仕事をしていてつくづく考えることがある。日本社会で、本当の意味での「権力」を握っているのは誰か、ということだ。

テレビに映っている与党の政治家や、中央官庁のエリート官僚を「権力者」と考える人が多いかもしれないが、「見えない権力」も確かに存在している。その権力が向いている方向性に抗い、違う方向性で動こうとすると、たちまち押し潰されてしまう。だから、常に「見えない権力」の向いている方向にアンテナを張っておかなければならない。それが危機管理の要諦でもある。「見えない盾」となって顧客先を守ると言う意味を込めて、本書の書名を「闇の盾」とよんでいる。

 

 <目次>

プロローグ

第1章 渋谷ライフル銃事件

第2章 秦野章と田中角栄

第3章 トラブル・シューター

第4章 警察官僚の落とし穴

第5章 ドリーム観光攻防戦

第6章 バブル紳士たちの宴

第7章 裸一貫の再出発

第8章 日本リスクコントロール

第9章 墓場まで持っていく秘密

第10章 見えない権力

 

1941年、長野県佐久市出身。岩村田高校卒業後、1960年警視庁入庁。東京水上署、第一機動隊勤務を経て、1966年に退職。その後、元警視総監の秦野章参議院議員の私設秘書となる。1976年に株式会社エーデル・パレスを設立、伊豆狼煙崎などの開発に取り組むが、バブル崩壊で頓挫する。1999年、元警察庁中国管区警察局長の保良光彦氏とともに危機管理会社・日本リスクコントロールを設立

不思議な逆説の世界は面白い!

逆説、パラドックスとは、正しい、あるいは一見正しく見える前提から可笑しな結論が導きだされてしまうことです。

 

学生の頃、SFが好きで筒井康隆さんや眉村卓さんの本を読みました。

タイムパラドックス。もし過去や未来へ行き来することができるタイムトラベラーがあったなら。因果律(あらゆる現象には原因がある)により歴史は変えられるのか!?またパラレルワールドが生まれて、歴史はけっして変わらないのかどうか!?

また「テセウスの船」は?

元の船から一部、半分、すべて新しい木材にした船、それぞれの船は元のテセウスの同じ船と言えるのかどうか!?

自白か黙秘か二人の容疑者にとって一番得な選択(裏切るか協力するか)として囚人のジレンマ。ロケットで旅立つ兄と地球にいる弟との年齢の進み方の差異の双子のパラドックスなどは有名です。

前提や論理も正しいのにもかかわらず、相反する二つの結論が同時に導き出される「真のパラドックス」や無限階段などの前提や論理が間違っているために生じる「疑似パラドックス」などもあります。

 

古典的パラドックス、日常にひそむパラドックス、人間のパラドックス、論理のパラドックス、自己言及のパラドックス、数学と確率のパラドックス、宇宙と物理のパラドックスなど、その性質ごとに7つに分類したパラドックスがよくわかる楽しいパラドックスの図鑑です。

 

 <目次>

1 古典的パラドックス

2 日常にひそむパラドックス

3 人間のパラドックス

4 論理のパラドックス

5 自己言及のパラドックス

6 数学と確率のパラドックス

7 宇宙と物理のパラドックス

基本用語解説

索引

 

人生にはなにが起こるか分からないから。

「水谷隼は頑張っているじゃないか」と思ってもらえるように生きたいと。

「ビジュアルスノー」(視界砂嵐症候群)という未知の病名を明らかにした。

なぜ水谷さんは東京オリンピック試合時にサングラスをかけていたのか。

目の前でザーザー砂嵐が起きて、視界を容赦なく妨げていたからだった。

 

水谷さんにとって卓球のラケットは、貴金属や車よりもはるかに大切。鉄製の硬いケースに入れて大切に保管している。いつでもどこでも肌身離さず持ち歩いている。命の次に大事な仕事道具だからだ。

78P 仕事道具を雑に扱うな

試合が始まる前の段階ですでに勝負に負けている。

練習の前後に、自分のラケットを卓球台の下に平気で置く選手がいる。仕事道具をあんなふうに適当に扱っているから、試合でろくな結果を出せないのだ。こういう選手は試合が始まる前の段階で、すでに勝負に負けている。まったく話にならない。

このように私は、戦いが始まる前から慎重に神経質に仕事道具を管理してきた。「ここまでやるのか」と他人がビックリするほど盤石な準備をしなければ、本番で思ったとおりの結果を出せるわけがない。仕事道具を誰よりも大切に扱い、道具にイライラをぶつけず精神状態を整える。そして最後の最後に「願いはかならずかなう。かなえてみせるのだ」と瞑想し、最高の精神状態にまで高めるのだ。

(金メダルの獲得直後にもラケットはそっと丁寧に台上に置かれていた)

 

メダリストにはヒエラルキーがある。

銀と銅メダルの価値はあまり変わらないが、金メダルはヒエラルキーが圧倒的に高い。

水谷さんは、金メダリストだけが見られる不思議な景色を現在進行形で眺めているという。

172P 勝者にしかわからない景色がある

オリンピックのメダルを取ってから、階段を1段上がれた気がする。それまでは試合中に「負けたらどうしよう」と心がかき乱されることがあったのに、メダルを取ってからは全然心が乱れない。最初から最後まで、ずっと平常心で戦えるようになった。卓球はメンタルがモノを言うスポーツだ。「私はオリンピックのメダリストだ」という厳然たる事実は、ピンチに陥ったときに限りない勇気を与えてくれる。

我が卓球人生に、一片の悔いなし。

 

水谷さんは、誰にも勝てる最強のメンタルを既に手に入れていた。

だから、オリンピックで金メダルが取れたのだと。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 頂点に立つために

第2章 勝利からの逆算法

第3章 お金が人間を自由にする

第4章 成果を摑む人間関係

第5章 茨の道を怖れない

第6章 環境の変化に立ち止まるな

第7章 ビジネスの悩み―「水谷流」なら、こう対処する

おわりに 

 

1989年6月9日、静岡県磐田市生まれ。両親の影響で5歳から卓球をはじめ、14歳のときにドイツに単身留学、以後、ブンデスリーガ、中国・超級リーグ、ロシア・プレミアリーグに参戦した。北京、ロンドン、リオ、東京と4大会連続でオリンピックに出場。リオ大会では男子団体銀メダル、シングルス銅メダルを獲得。東京大会の混合ダブルスで日本卓球史上初の金メダル、男子団体も銅メダルを獲得した。

看護師の堤 素野子と二子玉川グレース病院にいて、ぼくは彼女の活躍する様子を少し遠くから眺めていたような感覚だった。

これが看護師のリアルなのかな。

病院では医師がヒエラルキーのトップにある。

看護師は大卒や専門卒、准看で給料が違っている。

看護師は、当直医からの言葉や態度のパワハラを受けたり、カスタマー・ハラスメント気味に患者や付き添い家族からの厳しい言動を受け精神的にもけっこう追いつけられている。

 

終末期の患者が入院する彼女の病棟は毎日が死と隣り合わせ。

「日勤-深夜勤-日勤-準夜勤-深夜勤-準夜勤-休日-日勤」?

患者数に見合っていない看護師の配置人数と患者との突発的に起きる諸問題。

短い睡眠時間で体を酷使し患者のために心身を尽くしても、感謝されるどころか逆に理不尽な物言いをされる始末。

こんなのでは看護師のなり手がいなくなるのではないかと危惧される。

感情労働という言葉を初めて知った。

肉体労働、頭脳労働に次ぐ第三の労働。その主たるものが看護師であり、患者側は、心のありようまで求めてくる。

 

看護師もひとりの人間だ。

普通ならばもう辞めてしまうか、精神的に参ってしまうような場面が多く存在した。

簡単に逃げ出さず、後輩たちもサポートしてその都度乗り越えていく素野子は、忍耐強い凄い女性だと思う。

彼女の目を通して過酷な看護の現場に光を当て、医療現場の現実や限界をリアルに描いている素晴らしい作品だった。

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体温、血圧、脈拍、呼吸、意識状態-。医師と看護師が常にヴァイタル・サインをチェックし、そのときどきに応じた医療と看護を施している。血管から入れた栄養剤は便や尿となって排除される。

そうやって活かされ続ける患者に対するとき、素野子は自分が精密な「機械」の見張りを命じられた番人であるかのような感覚にとらわれる。

けれど人の体は機械ではないから、最終的には壊れ、動きを止めてしまう。どれだけ家族が命の永遠を願い、自分たちが注意を払ったとしても。

いつからだろう。患者を看取った際に、「壊したのはお前だ」「止めたのはお前だ」と責められていると感じるようになったのは。

頭ではわかっている。自分が壊したわけではない。止めたのではない。死は、生き物の摂理なのだ、と。

でも家族の嘆く声や涙は、そう簡単に割り切らせてはくれない。

自分のケアは適切だったのか?

注意は十分に払われていたか?

手技に間違いはなかったか?

いつも心の奥底で問いかけ、日々の咎めから自由になることできない。

 

「感謝」

患者や患者の家族など他人から感謝されることで、看護師モチベーションアップに大きな貢献をすることができる。

誠心誠意一所懸命に心を込めてちゃんとやっていると、必ずだれかが見ているものだ。

誰も見ていないようで実は見られていると思いたい。

頑張っているそう思わないとやっていけない看護師さんの気持ちがよくわかる。

「初心忘るべからず」

継続しているといつか将来、生きがいを感じ気持ちが楽になる時期がきっとくるだろう。

若いうちは与えられた仕事を自分ができるようにやっていって、給料をいただいてなんとかして生きていくしか仕方がないのかなと。

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目の前を、白いセーラー服姿の女子高生が通り過ぎた。

初めて看護の現場に踏み出した戴帽式の日を思い出す。

憧れの白衣に身を包み、一本のロウソクを手にした。自分もこの小さな炎のように、病める人の光りになろうと決意した。

誰かに感謝されたくて、看護師の仕事を選んだ。「ありがとう」と言われるのがうれしかった。そして、感謝される瞬間が生きがいとなった。

あのころは、今の自分の気持ちなど想像もできなかった。患者の家族におびえ、追い詰められたような思いで患者の点滴を作る看護師になろうとは-。

 

 <目次>

プロローグ

第一章 日勤

第二章 日勤

第三章 日勤-深夜勤

第四章 準夜勤

第五章 休日

第六章 日勤-深夜勤-準夜勤-休日

第七章 日勤-深夜勤-日勤-準夜勤-深夜勤-準夜勤-休日-日勤

終章

 

1961年徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入し、卒業後、慶応大学病院老年内科などで勤務する。2016年『サイレント・ブレス』でデビュー