【No.970】打ち返す力 最強のメンタルを手に入れろ 水谷 隼 講談社 (2021/09) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

人生にはなにが起こるか分からないから。

「水谷隼は頑張っているじゃないか」と思ってもらえるように生きたいと。

「ビジュアルスノー」(視界砂嵐症候群)という未知の病名を明らかにした。

なぜ水谷さんは東京オリンピック試合時にサングラスをかけていたのか。

目の前でザーザー砂嵐が起きて、視界を容赦なく妨げていたからだった。

 

水谷さんにとって卓球のラケットは、貴金属や車よりもはるかに大切。鉄製の硬いケースに入れて大切に保管している。いつでもどこでも肌身離さず持ち歩いている。命の次に大事な仕事道具だからだ。

78P 仕事道具を雑に扱うな

試合が始まる前の段階ですでに勝負に負けている。

練習の前後に、自分のラケットを卓球台の下に平気で置く選手がいる。仕事道具をあんなふうに適当に扱っているから、試合でろくな結果を出せないのだ。こういう選手は試合が始まる前の段階で、すでに勝負に負けている。まったく話にならない。

このように私は、戦いが始まる前から慎重に神経質に仕事道具を管理してきた。「ここまでやるのか」と他人がビックリするほど盤石な準備をしなければ、本番で思ったとおりの結果を出せるわけがない。仕事道具を誰よりも大切に扱い、道具にイライラをぶつけず精神状態を整える。そして最後の最後に「願いはかならずかなう。かなえてみせるのだ」と瞑想し、最高の精神状態にまで高めるのだ。

(金メダルの獲得直後にもラケットはそっと丁寧に台上に置かれていた)

 

メダリストにはヒエラルキーがある。

銀と銅メダルの価値はあまり変わらないが、金メダルはヒエラルキーが圧倒的に高い。

水谷さんは、金メダリストだけが見られる不思議な景色を現在進行形で眺めているという。

172P 勝者にしかわからない景色がある

オリンピックのメダルを取ってから、階段を1段上がれた気がする。それまでは試合中に「負けたらどうしよう」と心がかき乱されることがあったのに、メダルを取ってからは全然心が乱れない。最初から最後まで、ずっと平常心で戦えるようになった。卓球はメンタルがモノを言うスポーツだ。「私はオリンピックのメダリストだ」という厳然たる事実は、ピンチに陥ったときに限りない勇気を与えてくれる。

我が卓球人生に、一片の悔いなし。

 

水谷さんは、誰にも勝てる最強のメンタルを既に手に入れていた。

だから、オリンピックで金メダルが取れたのだと。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 頂点に立つために

第2章 勝利からの逆算法

第3章 お金が人間を自由にする

第4章 成果を摑む人間関係

第5章 茨の道を怖れない

第6章 環境の変化に立ち止まるな

第7章 ビジネスの悩み―「水谷流」なら、こう対処する

おわりに 

 

1989年6月9日、静岡県磐田市生まれ。両親の影響で5歳から卓球をはじめ、14歳のときにドイツに単身留学、以後、ブンデスリーガ、中国・超級リーグ、ロシア・プレミアリーグに参戦した。北京、ロンドン、リオ、東京と4大会連続でオリンピックに出場。リオ大会では男子団体銀メダル、シングルス銅メダルを獲得。東京大会の混合ダブルスで日本卓球史上初の金メダル、男子団体も銅メダルを獲得した。