物理学者、SF映画にハマる 「時間」と「宇宙」を巡る考察 高水裕一 光文社(2021/10) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

学生時代から、時間旅行と宇宙に思いを馳せると、わくわく、ドキドキしてきます。

想像力の世界に科学的視点を加えた本。

SF作品で取り上げられている、例えばタイムトラベルなどの可能性を、科学的に、好意的に解釈するとどうなるかを論じられた本です。

 

もし仮にタイムトラベルができるとするならば、

47P

1 歴史になんら影響を与えない、わずかな改変しかできない

2 大きな改変ができるならば、それは並行世界が自然に存在する世界となる

ということを、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの事例を使ってわかりやすく説明しています。

 

タイムトラベル、宇宙人との交流、ブラックホールなど、映画の展開に合わせて解説してくれます。

ここで紹介されている映画を観てから、読んでいくと臨場感あって面白いかもしれません。

 

SF作品には、

バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ

デジャヴ

TENET

ターミネーター シリーズ

HEROES(テレビシリーズ)

ゼロ・グラビティ

ファースト・マン

オデッセイ

インターステラー

スター・ウォーズ

メッセージ

V(テレビシリーズ)などが引用されています。

 

213P

単なる娯楽作品としてSF作品を楽しむことはもちろん、一定の科学知識を持って、あらためてその作品を見返すと、あなたなりの新しい解釈や発見につながるはずです。多角的に作品を楽しむための一つのツールとして、こういった科学的視点を持ってSF作品を眺めてみれば、きっと深い味わいが、あなたを待っているはずです。

 

<目次>

はじめに 

第1部 「時間」を巡る(タイムトラベルの可能性と限界―『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、過去に戻った捜査官に自由意志はあるのか―『デジャヴ』、「逆行」という新しいタイムトラベル―『TENET』、殺人マシンは5次元世界を旅してきたか―『ターミネーター』シリーズ、限りなく時が止まった世界を体感するには?―『HEROES』)

第2部 「宇宙」を巡る(宇宙に投げ出されたときの最後の移動手段―『ゼロ・グラビティ』、“ファミコン”で目指した月面着陸―『ファースト・マン』、火星で植物を栽培するもう1つの理由―『オデッセイ』、論文にもなったブラックホールのリアルな姿―『インターステラー』、星間飛行に必須のアプリケーション―『スター・ウォーズ』シリーズ、宇宙人と交流するならマスクを忘れずに―『メッセージ』、「宇宙人の視力」と「恒星」の密接な関係―『V』)

おわりに

 

1980年東京生まれ。早稲田大学理工学部物理学科卒業。早稲田大学大学院博士課程修了、理学博士。東京大学大学院理学系研究科ビッグバンセンター特任研究員、京都大学基礎物理学研究所PD学振特別研究員を経て、2013年より英国ケンブリッジ大学応用数学・理論物理学科理論宇宙論センターに所属し、所長を務めるスティーヴン・ホーキング博士に師事。現在、筑波大学計算科学研究センター研究員を務める。専門は宇宙論。近年は機械学習を用いた医学物理学の研究にも取り組んでいる。