ストーリーは、好きな人は好きなのだろうが、
まぁ、置いておいて。
画づくりが最高に美しい。
小道具の配置も含めた画面デザイン、
色調のトーン、何気ないカットまで全てが、
計算された完璧な調和で構成されている。
ただボーッと見ているだけでうっとりするような綺麗な画と、
坂本龍一のしっとりした音楽。
それだけでも見て得したと思える贅沢さ。
体温低めの、かみ締めて味わうような大人向け映画。
こういうのも、いいね。
ストーリーは、好きな人は好きなのだろうが、
まぁ、置いておいて。
画づくりが最高に美しい。
小道具の配置も含めた画面デザイン、
色調のトーン、何気ないカットまで全てが、
計算された完璧な調和で構成されている。
ただボーッと見ているだけでうっとりするような綺麗な画と、
坂本龍一のしっとりした音楽。
それだけでも見て得したと思える贅沢さ。
体温低めの、かみ締めて味わうような大人向け映画。
こういうのも、いいね。
実話に基づく、アメリカ史上最悪のスパイ逮捕までのストーリー。
これがもし、事実ではなく「作られた」映画だったら、
物足りないことこの上ない。
だが、この前のチェ・ゲバラもそうだが、「実話に基づいた」という
文脈があるだけで、映画自体に格段の説得力が出る。
現在という時代の映像表現には、”リアリティ”というのが、
キーワードかもしれない・・・と、ふと思った。
去年のエントリにも書いたが、あまりにも知名度が低いので再びオススメ。
シナリオ、キャスティング、CG、どれも完成度が高く、イチオシのアメリカTVドラマ。
まずシナリオについては、キャラクターの性格がそれぞれ非常に個性的で、
なおかつリアリティがある。
そして、そのリアリティを体現する役者陣がこれまた素晴らしい。
もはや演技とは思えず、実在の人物にしか見えない。
で、戦闘シーンである。
宇宙空間の戦闘シーンはもちろんフルCGなんだが、
これを「手持ちっぽい」カメラワークで表現している。
ビーム発射→カメラ振る→命中→爆発と同時にズームアウト
みたいな一連の流れを手持ちカメラにすることで、
現場に自分がいるような臨場感(主観映像)を演出。
おそらく「クローバーフィールド」で多用されている、
CGを手持ちカメラの軌道に合わせるソフトウェアで制作しているのだろうが、
ここが雑に作られていたら、このコンテンツは成立しない。
現在シーズン1が終了。
次が楽しみなドラマは久しぶりだ。
三国志を知らないと『レッド・クリフ』を楽しめないように、
この映画も、キューバ革命についての予備知識がないと面白くない。
僕自身は、そんなに詳しいわけではないけれど、
昨年たまたま『コマンダンテ』を見て、生のフィデル・カストロに驚愕し、
それを機にカストロの生い立ちとか、ゲバラの旅についての本とかを
2~3冊読んでいた。
だから、わかるのだ。この映画の圧倒的なリアリティが。
事実、ソダーバーグ監督が語っているが、
映画として脚色したエピソードは一つも無く、
全て徹底したリサーチに基づいて組み立てたとのこと。
スクリーンに映っているのは、
カストロやゲバラと共に戦った者が見た画。
これは、娯楽映画ではない。
ドキュメンタリーフィルムだ。
コロンビアの片田舎に住む17歳の女の子が、
麻薬の運び屋となってニューヨークへ行くストーリー。
17歳ならではの強さや愚かさが描かれていて、ある意味でリアル。
ドラッグ関連の紹介が続いているのにはワケがあって、
地元のレンタル屋が「ドラッグ映画特集」として、
その手の映画ばかりを並べているから。
なかなかクールな企画をやるもんだ。
他にラインナップされているのは
「トレインスポッティング」
「ロックストック&2スモーキンバレルズ」
「ミッドナイトエクスプレス」
などなど。
こうして見ると、ドラッグを題材にした映画、意外と名作が多い。
人間の弱さや愚かさ、そして強さを表現しやすいのだろう。
ニューヨークの黒人居住区、麻薬売人のストーリー。
弱い者へと向かう社会の歪み。逃げ場もなく追い詰められる人々。
とても深く、重いテーマを扱っているにもかかわらず、
スタイリッシュな映画に仕上がっているのは、
使われている音楽が全編にわたりカッコイイから。
現場音だけとか、最小限の音楽だけだったら、
シリアス過ぎて、釈然としない後味の悪いものになっていただろう。
そこら辺のさじ加減が絶妙。さすが、スパイク・リー。
「アクセス数に比例して殺人が進行するサイト」というアイディアは
(もちろん映像企画として)面白いと思う。
好奇心でアクセスする顔の見えない第三者があっという間に増えていき、
それを止める手段がない、というのもリアリティがあって怖い。
ただ、そのエッジの効いたアイディアを無難にまとめてしまったな、という印象。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、ストーリーをロジックで組み立てて
いるのが透けてしまっていて、イマイチ感情移入できない。
やり方によっては「SAW」レベルにできたんじゃないかな~?
う~ん、もったいない。
ETV(3チャンネル)で21時~23時に放送していたこの番組。
逆襲というタイトルに恥じない、見応えのある2時間だった。
数々の『巨匠』と呼ばれる人たちの言葉はどれも深く、
示唆に富み、考えさせられるものばかり。
あれだけのアーカイブがあることだけでも、
「テレビ」というメディアの底力を見せつけられた気がする。
そして、その膨大なアーカイブの中から何をピックアップし、
どう編集し、誰に語らせるか。結果、視聴者に何を伝えるか。
「もし自分ならどう作るか」を考えると、この番組制作者たちの本気度がわかる。
これが放送終了後すぐにNHKオンデマンドで
見られるようになるとしたら、(現時点ではまだリストにないが)
「テレビ」もまだまだ、捨てたものではない。
アカデミー賞4冠のこの作品。
いや、さすが。素晴らしいです。
追う者も、追われる者も、決して自分のルールを曲げない。
誰に言われようと、何を言われようと、決して曲げることはない。
その結果、巻き添えをくらう周りの人々。
そして、何も止められない無力感に苛まれる主人公。
この映画は、見事に『アメリカの傲慢さと良心』を表現しているように思う。
とにかく画の美しさは必見。
あの広大なテキサスの平野。あの風景を日常に生きるということは、
「己の力だけを信じる」か、「己の無力さを諦観する」か、
両極端などちらかしか選択できないのかもしれない。
そういえば、ブッシュってテキサスだよな。
★☆☆☆☆
「ストーリーはともかく、CGはすごいっすよ」
映像関係の友人から言われ、大画面向きかなと思い映画館へ。
確かに仰るとおり。
CGの質感、実写とのなじみはクオリティ高い。
どうやってカメラの動きと合わせたんだろう?と思うカットも幾つか。
しかし・・・だ。
もはやCGでは驚かなくなっている自分がいた。
乱暴に言えば、もう、どんな映像でも作れるのだ。
「CGでここまで作った」のがもてはやされるのは一昔前。
質感があって当たり前。実写となじんでいて当たり前。
となると、重要なのは、「魅力的な物語かどうか」のただ一点。
この映画には、その一番大切な部分が欠けている。
Wikiによると、これはリメイク作品とのこと。
もしかしたら、CGというテクノロジーがない元の作品の方が
味わい深いかも。今度見てみよう。