一生使えるきれいな字と、誰に出しても恥ずかしくない手紙のマナーが身につく、青山一丁目ペン字筆ペン教室の川南富美恵(かわみなみふみえ)です。
依然として大雨の地域が多くなっています。
早く雨が止みますよう祈っております。
さて、週末の今日は、こんな本を手に取りました。
NHKの100分de名著ブックスの「清少納言 枕草子」です。
一度は読みたいと思いながら、読んでいない人が多い名著を100分で読み解くテレビ番組のテキスト。
このテレビは見ていないのですが、パラパラとめくって面白そうだったので読んでみました。
日本人なら誰もが知っている「春はあけぼの〜」の枕草子。
これって、日本初の女流エッセイということですよね!
平安時代といえば、約1000年前❗️👀
そんな時代に、女性の手でこのように書かれたエッセイって、世界を見てもないのではないでしょうか?
しかも、今読んでも、ちっとも古さを感じません。たとえば、、
「にくきもの いそぐ事あるをりに来て、長言するまらうど」=「癪にさわるもの。急いでいる時にやって来て、長話するお客」
他には、「寒い時に暖房器具を1人で独占している人」など、あるある!と、思わずうなずいてしまう、そんな鋭い観察力と、それを文章にする力が、清少納言にはあったのですね。
そして昔も今も、皆の関心事といえば、男女のあれやこれや😉ですが、清少納言も、もちろんこの話題をしっかり書いています(^^)
平安時代の貴族は通い婚。
男性は、夜に女性の家に行き、明け方に自分の家に帰る、という形態。
ここでも、清少納言の独自の感性が発揮されているというのです。
たとえば、普通の女性たちは「雨の夜に男性が通ってくれると嬉しい」と言います。悪天候の雨の夜に、わざわざ自分のところに来てくれるなんて、愛の証💕だと。
でも、清少納言は違うんです。
「毎日通ってくる男性ならともかく、大雨の夜にひょっこりやってくる男性は、雨宿りに寄っただけじゃないの?」という疑念が湧くというのです😅
さらに、「雨の夜にずぶぬれになって来た男に、大変だったよ、と恩着せがましくぶつぶつこぼされるのも腹が立つ」と言うんですね😅😅
いやー、枕草子ってこんなに面白い内容だったの⁈と、びっくりです。
他にも、恋愛について書かれた文がたくさんあるのですが、清少納言自身は、2度結婚しており、さらに、恋人もいたという「モテ女性」だったそうなんです。
自分の恋人は、すっごいおしゃれで知的でイケメンだ、なーんていう自慢も書いています(^^)
そうそう、清少納言は、「男はイケメンでなくっちゃ!」と断言しています😄
「説経の講師は、顔よき。講師の顔をつとまもらへたるこそ、その説くことのたふとさもおぼゆれ」=「説教してくれるお坊さんは、やっぱり顔がよくなくっちゃ。美男のお坊さんの顔をじっと見つめていてこそ、説教のありがたみもあるというものよ」と、大胆に言い切っているのです👀👀
すごくないですか??
思っていても、なかなか言い切れませんよね😄
そんな、歯に衣着せず、しかも、けっこう自慢たっぷりの文章を書く清少納言に、ライバル心をメラメラ燃やしていた🔥のが、同時代に活躍した、あの紫式部です。
「紫式部日記」にはこうあります。
「清少納言は、得意顔して偉そうにして、利口ぶって漢字などを書き散らしてるけど、よく見るとたいしたことないわ。彼女のように、人より特別に優れようと思い、そう振る舞ってる人っていうのは、行く末が悪いに決まっています」😨
すごい激昂ぶりで怖い。。
でも、これだけ悪口を言っていながら、「源氏物語」にも、清少納言の風景描写を巧みに取り込んでいるのだそうです。
憎たらしいけれど、その文章力は認めざるを得なかったということでしょうか。
清少納言の風景描写の何がすごいのか、著者の山口仲美さんは説いています。
たとえば、春を描くとしたら、、
春の印象的なものといえば桜、というのが普通で、その桜について歌を詠むのがそれまでの表現。
でも、清少納言は、そういう当たり前のことをしないのです。
「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」=「春は夜明け!だんだん白んでゆく山ぎわの空がほんのり明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのが、すごくステキ」
というように、夜明け、という目の付け所も斬新だし、さらにそれを時間の経過と共に語る=季節の美しさを時間の観点から切り取る、という、それまで誰もやったことのない表現方法を作り出したところがすごいというのです。
なるほど〜👏
とにかく、今まで知らなかったことや、面白い点がたくさん書かれていて、楽しく読むことができました。
もちろん、「枕草子」そのものも、きちんと読んでみようと思います。
さて、青山一丁目ペン字筆ペン教室では、通常のひらがなや漢字の練習のほかに、こうした古典の文章や、美しい日本語を題材として練習していただくこともできます。
美しい日本語は、読む以上に、書くとますますその素晴らしさを実感できます。
古典に触れる、心落ち着く時間にもなることでしょう。
毎日の生活の中に、心落ち着く手書き🖋の時間を作っていただければと思います。
この時期、出かけるのはちょっと、、と思われる方には、ご自宅で、青山一丁目ペン字筆ペン教室のレッスンと同じ内容が受けられる通信講座もございます。
教室にお越しになりたい方は、最新日程は下記の通りとなります。
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夏から秋へ。気持ちの落ち着く美文字レッスン。
8月・9月のレッスン日程は下記の通りです。
8月レッスン日程
17日(火)10:30-11:50/12:30-13:50
/14:00-15:20
18日(水)15:00-16:20
/16:30-17:50
/18:40-20:00
19日(木)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
20日(金)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
21日(土)9:30-10:50
/11:00-12:20
25日(水)15:00-16:20/16:30-17:50/18:40-20:00
26日(木)15:00-16:20/16:30-17:50/18:40-20:00
28日(土)10:30-11:50
/12:30-13:50
/14:00-15:20
/16:00-17:20
31日(火)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
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9月レッスン日程
1日(水)15:00-16:20/16:30-17:50/18:40-20:00
2日(木)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
4日(土)9:30-10:50/11:00-12:20
7日(火)10:30-11:50
10日(金)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
11日(土)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20/16:00-17:20
14日(火)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
15日(水)15:00-16:20/16:30-17:50/18:40-20:00
16日(木)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
18日(土)9:30-10:50/11:00-12:20
24日(金)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20/16:00-17:20
25日(土)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
28日(火)10:30-11:50/12:30-13:50/14:00-15:20
29日(水)15:00-16:20/16:30-17:50/18:40-20:00
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