親子の時間 雨の日のならではー梅雨前線
梅雨この時期、スーパーなどでも梅が売られています。まずは尾の時期の長雨についてお話されてはどうでしょう。日本の付近には空気のかたまりができます。梅雨や秋雨の時期にできる「オホーツク気団」また、夏にできる「小笠原気団」春から夏に季節が移り替わろうとするとき北の冷たく湿ったオホーツク海気団と、南の暖かく湿った小笠原気団が日本付近でぶつかります。この2つの性質のちがう空気のカタマリは、がんこなんです。空気のかたまりができあがったころは特に勢力に差がないのでなかなか押し合いがおさまりません。このタイミングでできる停滞前線が「梅雨前線」です。梅雨ということばは中国から梅雨は、中国から伝わったことばです。梅の実が熟すころの雨期であり、「梅」の字を使うようになったといわれています。日本に伝わったのは平安時代。そのときは「梅雨(ばいう)」として伝わったといいます。梅はバラ科の植物梅はバラ科の植物です。サクラ・モモ・リンゴ・イチゴなどが仲間です。入梅前に梅を食べるなと言われる理由「梅干しは万病の薬」といわれます。しかし、「入梅前の梅を食べるな」という言い伝えがあります。梅干しの材料になるウメの実は、未熟なうちは有毒です。食べると青酸中毒を起こしてしまうのです。ウメは鳥や動物に食べてもらい糞として離れた場所で排出してもらいたいと思っています。でも、種子が熟さないうちに食べられては困るので未熟な果実は毒性の物質で実を守っているのです。梅、可食部ってわたしたちが食べている部分は子房の外がわが成長したところです。子房の内側が成長した部分は、種子を包む硬い殻になっています。その硬い殻を割ると出てくるのは「仁(じん)」です。俗に「天神さま」と呼ばれています。そして、この「仁」が梅の本当の種子です。ウメは鳥や動物にこの種子を運んでもらい、できるだけ環境の良いところで発芽させたいと考えています。菅原道真と梅お子さんとのちょっとした時間にこんなお話はどうでしょうか。受験の神様といえば天神さまが有名です。梅干しの種子を割ると出てくるのは仁です。それは「天神さま」とよばれています。梅と天神さまのかかわりはとても深いです。天神さまといえば菅原道真です。受験前に天神様にお参りをされる生徒さんは多いですね。天神様にまつられている菅原道真さん努力家だったのに、いわれのない罪で福岡県大宰府に左遷されてしまいます。道真公は生前、ウメをたいへん愛でていたといわれています。菅原道真公が京都から大宰府へいわれのない罪で左遷されたとき自邸の梅の木に「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と歌で別れを告げました。道真公を慕った梅の木は、一夜にして大宰府まで飛んできたと伝えられます。太宰府天満宮の御本殿、向かって右手にあるのが御神木「飛梅」です。