処理について考える その２
学習を２種類の処理から考える学習には「処理」と呼べるものに近いものと「処理」とは呼べそうもないものの２種類があると考えています。日々忙しいママにとっては目先のことを片付けることにどうしても目がいってしまうと思いますがこの部分に、ちょっと時間をつかって工夫をしてみてはいかがでしょう。処理に近い学習とは深く感がなくてもいい学習ですね。考えなくても手が自然に動くような学習です。たとえば、漢字の練習や計算です。また、知識の暗記も含まれることがあります。前者は子どもたちにとってハードルが低いので、学習習慣を身につけたり、学習を始めるきっかけにするにはよいのですが処理しているだけになる可能性もあります。「練習したのに忘れたの？」「どうして計算ミスばかり…」なんてことになりかねません。こんなことなら、好きな外遊びや好きなことを時間を使わせてその中でいろんなことを体験させた方がよりよい「学び」になるのではないか、と思えることが多々あります。処理からは遠い学習とは考えることが必要な学習です。文字で学んだものや言葉を聞き取って理解しようとしたことはまだまだ体験の少ない子どもたちにとってすっとは理解しにくいものです。また、親の庇護のもと安全地帯にいますから何ごとにも「困っていない」のでしょうね。何とかなるさ、「面倒くさい」が先に立ちます。先生や親が一生懸命言葉で説明しようとしても頭に入ってこないのは子どもの理解力ではなく１ 「面倒くさい」と感じている２ 「怒られないように」と考えている３ （塾や家庭教師の授業では） 他のことに興味を持っていて 集中できない４ 体験が少ないがゆえに イメージが共有できないなどなど聞く態勢が整っていないことに原因があることがほとんどです。キーワードは「自分のこと」と「安心感」まず、前者も後者も「やる気がでるまで…」「自分からやりだすまで…」と言っているとあっという間に中学生、高校生になってしまいます。勉強したら…だからいい大学に入ったら…だからなんて言えない時代になりました。勉強より楽しいことが山ほど子どもたちを取り囲んでいます。できるだけ幼児期に「自分のこと」にできるよう工夫していただくことをお勧めします。また、後者の「処理から遠い学習」の場合は「安心感」を持って取り組めるようサポートすることをお勧めします。日本のすがた2023 (『日本国勢図会』のジュニア版)Amazon（アマゾン）1,275〜3,564円次回は、キーワード（「自分のこと」「安心感」）についてお伝えします。
