今回もお越しいただきありがとうございます。
2023年の中学受験が無事終了しました。また2月は各学年とも大きな試験なしの塾が多いので、ブログでは「○○中学出典関連」が続いてしまっています。
さて、2023年筑駒国語出典は岸田奈美さん著『ガラスのこころ』からでした。このエッセイは、岸田さんの弟さんのお話です。
著者である岸田さんのtwitterのご紹介です。
【はじめまして、おはこんばんちは】
— 岸田奈美|Nami Kishida (@namikishida) August 14, 2021
岸田奈美といいます。わりとめずらしい家族と、めずらしいトラブルと、めずらしい幸運に恵まれた人生を書くなどして生きています。今までに書いて、よく読まれた記事や本などはこちらからどうぞ!https://t.co/mUlkfXPnJm
この作品は、心情読み取りの練習にするのではなく、親子でのスローリーディングに活用いただきたい作品のひとつです。
作品の中にある、ひとつひとつの言葉をていねいに読み取りながら、親子で情景や登場人物の心情を考えてみます。特に登場人物の「弟さん」は思ったように言葉を発することができない。その気持ちについて話し合ってみてほしいです。また、その傍らで、弟の悔しさや無念さを目の当たりにしている姉(著者)の気持ちも、親子で考えてみてはいかがでしょうか。
そして、岸田さんは実際に問題を解いてみた。その感想がこちらです。
難関校の入試問題でわたしのエッセイが出題された件、「出題者の回答と、原作者の意図が違う場合は、どっちが正しいんですか?」という質問をもらって、たしかに…と興味がムクムクしたので、考えました。例えば今回の【問1】は、原作者であるわたしは無意識に書きました。noteに書く他の作品でも、
— 岸田奈美|Nami Kishida (@namikishida) February 3, 2023
2022年入試でも灘中2回目国語の出典に岸田さんの『海を隔てたバズッた母』が採用されました。今後、塾の教材などでも岸田さんの作品に出合うのでしょうね。