いただいた質問への回答です | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

※添削をご希望の方は、必ず「添削希望の方へ

お読みになった上で、お申し込みください。

作品の枚数もご記入願います。


文学賞突破マニュアル」をご希望の方も、タイトル

下の項目をお読みください。


今回は、いただいた質問への回答です。




正月明けで忙しかったところ、いただいた質問が

溜まっておりました。


順次返答させていただきますね。




Q:純文学の添削もできますか。


A:小説の書き方に関する基本は同じです。作品の

中で、人間のどのような部分をクローズアップさせ

るかでジャンル分けされるのです。


添削を依頼される方の8割までが純文学系の作品

ですね。


子竜も最初は基礎力向上のために文学を書いて

おりました。応募こそしなかったものの、20作品

以上は書きましたね。


さらには、官能も含めたオールジャンルも書いてみ

ました。それぞれに同じことを表現するにも違いが

あって、大変勉強になりました。


なので、どの分野でも添削のご依頼があれば可能

です。




Q:プロットで判断している添削サービスがありますが

添削前にプロットだけ見てもらえますか。


A:そのサービスを悪く言うつもりではありませんが、

プロットを先に拝見して受賞の可能性の高いものだ

け引き受けるというのは、ちょっと疑問に思うやり方

ですね。


なるほど受賞確率は高くなるでしょう。しかし、道筋

が見えずに困っている人を見捨てることになります。


子竜のところはほとんどボランティア料金です。


そんな時間があるのなら、自分の原稿を書くほうが

収入的には良いのですが、子竜が独学で苦労した分

だけ、困っている人に伝えてあげたいという気持ちの

ほうが強いのです。


かといって、子竜にも生活がありますから、最低限の

日当換算での料金はいただいております。


完全なプロットどおりに書いた作品のつまらなさも

経験上身に染みているところです。


書いているうちにプロットから逸脱したくなる欲求こそ

作家に求められる重要な資質だからです。その部分

こそが、読者に感動を与えたり作品が面白くなったり

するところですので、プロットとはあくまで目安でしか

ないと考えております。


実際にも、業界の新年会などで他の作者に質問しま

すと、厳密なプロットを事前に構成する人はほとんど

いませんし、そもそもプロットを作らない人さえいるほ

どです。


子竜も、どちらかといえばプロットが邪魔になってき

ています。書くことがただの作業になってしまうつまら

なさが、作品のつまらなさに直結することを経験上か

ら会得しているのがプロだといえますね。


新人の頃はたしかにプロットを提出してくださいと編集

員からいわれましたが、現在では自由に書いてください

といわれます。


また、プロットのみで判断するのは危険です。なぜ

なら、純文学の場合には、単純な日常的な部分に

こそ人間というものの真理が隠されていたりしますから、

プロットのみで判断できるはずはありませんね。


単純なストーリーを感動的なまでに書き上げる力量

や、これでもか、と湧いてくる読者への愛情など、文章

を拝見しないとわからない部分が多すぎるのです。


なので、プロットのみの判断をご希望でしたら、当該

サービスのほうをご利用くださいませ。



それと、もうひとつの質問ですが、現在調査中です。


子竜の講座を受講されていた当時は射水市と南砺市

にお住まいでしたが、二人ともご主人が転勤族でした

ので、応募当時の住所とは違っていましたね。残念な

がら応募当時住所も現在の住所もわかりません。


ただ、ウィキペディアで毎回の受賞者をあらためて調

べましたところ、やはりほぼ間違いありません。


同姓同名の可能性は完全には排除できませんが、

受講当時の力量からして、ほぼ同一人物だと考え

ております。


子竜の講座は原則1年限り(実質10回の三ヶ月弱)

の受講でして、2回受講したい人は、定員割れしたと

きのみ受け付けています。


なので、10年も経ちますと段々と音信不通となりまして、

氏名を公表したいのですが、ご本人たちの許可が得られ

ない状況です。


以前は何回かメールが来ていたのですが、当時のパソ

コンが壊れて新調してからは来ないので、メールアドレス

も消失しまして、子竜から連絡できない状況でもあります。


調査中なのは、現在の住所と連絡先ですが、当ブログ

を発見したなら、ぜひ連絡いただき、受賞を確認たいと

思っています。


ただ、2回受賞された人のうち、1回は別の地方賞でした。

お詫び申し上げます。


他に、富山文学賞(選者は芥川賞作家の木崎さと子)

の佳作に輝いた方も1名おられます。この女性の住所

は変わりないのですが、氏名の公表には応じてもらえ

ませんでした。




Q:風景描写のあとに心理描写を加えると情景描写

になってしまうのでしょうか。


A:そうです、とも、そうでないとも言えますね。全体的

にどちらが強いかということでもありますし、総合的に

情景描写と称することもあります。


ただ、風景描写は淡々とあるがままに描写すること

が求められるものでして、登場人物の視点による感想

などを織り込みますと、情景描写といわれても仕方が

ないかもしれません。


とはいえ、描写の名称にこだわる必要があるのかどう

か、と思いますよ。




Q:ホテルローヤルにはまったく感動しなかったのです

が、子竜先生はどうでしたか。


A:答えにくい質問ですが、あえて言うなら、同じですね。


ラブホテルを題材にするという、これまでタブーだった

ところを採り上げた珍しさが受賞の大きな要因だった

かもしれず、そうでないかもしれないのは、的確な文章と

読者配慮が充分なところですね。


それはプロ作家がもっとも重視する点でして、選者の

好みともっとも合致したのでしょう。


全体的な評価としては、かなりハイレベルの作品ですね。