出会いには必然性を | 小説の書き方教えます

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恋愛・ビジネス・師弟など、人と人との出会いには

ドラマがありますよね。

 

しかし、偶然だと思っていた出会いにも、実は必然

性があるものなのです。

 

 

その日そのときにその場所へ行かなくてはならない

理由が双方にあったはずでして、何も考えずになん

となく居合わせたわけではないでしょう。

 

でも、多くの方の作品では、あたかも出会いが偶然

のように語られていて、偶然の積み重ねが人生であ

るかのように描かれています。

 

が、そうではありません。

 

ほんのわずかでも意図があって出かけているのであ

り、夢遊病のように目的もなくその場所へたどり着

いたわけではないでしょう。

 

 

お腹が空いたから何か食べようと飲食街へ行きます

が、いつもワンパターンなので、今日は違うお店か

ちょっと変わったメニューにしよう、と入ったお店

で出会うとします。

 

偶然のように思えるかもしれませんが、お腹が空い

たから飲食街へ行こうと考えた時点で必然性が生ま

れているのです。

 

自宅へ帰って食事をするとか、コンビニで何か買う

という選択肢もあったはず。

 

ですから、出会いには必然性が加わりますね。

 

 

なぜその日に限ってそのお店へ足を向けたのか、が

双方ともに大切だという意味です。

 

それを記述しませんと劇的な出会いとはならず、単

なる偶然みたいな感動のない出会いを描くことにな

りますよ。

 

双方の必然を描いてみましょう。