ストーリーバグに注意 | 小説の書き方教えます

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面白いストーリーを思いついたからといって、その

まま作品に反映してはいけません。

 

そのストーリーが成立するための裏づけを怠っては

ならないのです。

 

 

たとえば、

 

金持ちの家へ泥棒に入るとしましょう。

 

防犯カメラなどのセキュリティーをどうするか、な

どを考えておかなくてはならないわけです。

 

いつまでも新鮮な食べ物というものもありませんよ

ね。数日で腐るし、夏場はもっと早いでしょう。

 

いろんな角度から検討して、ストーリーにバグがな

いかを性差しなければならないのです。

 

とくに、法律や医療や金融にかかわるストーリーで

すと、専門知識を勉強しないとバグの温床となって

しまいます。

 

 

せっかく面白いアイディアでも、読者からすると、

バグに気付いた時点で読む価値のない作品となって

しまいます。

 

いくら描写が上手であっても、文章が芸術的な域に

達していたとしても、バグ以降を読む気にはなれな

いのです。

 

「もっと簡単な解決方法があるじゃないか」と読者

が気付いた時点でアウト。

 

借金地獄で自殺まで考える主人公に、「なぜ自己破

産しないのだろうか」と感じさせてはダメです。

 

自己破産できない理由付けが必要なのですね。

 

それには、金融と法律の知識が不可欠ですし、場合

によっては専門家への取材を必要とします。

 

 

小説を書く作業は、決して机の上だけではあれませ

ん。必要とあらば街へ出て、人通りから服装を観察

したり、時間帯によってどういう人が多いのかなど

を調べる必要が生じるかもしれません。

 

取材もしかり。

 

取材という裏づけを怠って、バグだらけの作品にし

てしまっては、努力と労力が無駄になってしまうで

しょう。

 

ストーリーバグには細心の注意を払ってください。