こんばんは、しろくまです。
本日は職場の盗人⑨に続いて、本日は⑩になります。
※前編はこちら↓
※多方面にご迷惑がかからないよう少し脚色しております
前回の話、Bが自分のワイシャツを3週間洗っていない事実を聞いて、
ふと疑問に思ったことを、そのままBに聞くことにした。
私「あのさ、3週間シャツを洗っていなかったって言ってたよね?」
なんだろ、違和感がある。
独身男性には分かり得ぬ境地なのかもしれないのだが、
旦那の身なりがこれだったら、奥さんが良しとするだろうか。
外での夫の恥は妻の恥、自分の母がそう言って、
父の身なりにはとても気を使っていた事を思い出していた。
私「家に毎日帰ってるの?」
B「はい、今日も家から来ましたけど…」
同じパンチくらっちゃうんだ(宇多田ヒカル先生)
そうだった!嘘を息を吐くようにつくBに聞いたところで話は進まない。
私「そうなんだ?3週間も洗濯しない服着てて、奥さん何か言ったりしない?」
これはプライベートな内容か…
しかしながらワイシャツが汚れたまま出勤されては、
業務にも支障をきたすかもしれない。
B「いえ、特に何も言われないですけど…」
私「そうなんだ。職場で旦那の身なりがほころんでいたら、奥さん嫌がるんじゃないかなって思ったんだけど」
「普通」という言葉を入れた方が伝わりやすいかとも思うが、私がマイノリティとして、「普通」という言葉を使うことに、何となく抵抗がある。
B「…最近すれ違いなので、特に何も言われてません」
これ以上話しても、意味がないように思い、そう、とだけ言い業務に戻った。
外線が鳴り私が電話をとると、なんとBの奥さんからの電話。
なんとまぁ…タイミングが良いのか悪いのか。
何も言わず、Bに取り次いだ。
そもそもこの状況が許されるのって、割りと緊急性が高い案件の時なのではと思いつつ、電話が終わるのを待った。
私「奥さん、なんだって?」
B「帰りに買ってきて欲しい物を頼まれまして」
私「…会社の電話って、緊急時はまだしも、私用で使うことって割りと非常識だと思うよ。今業務中だし」
B「…すみません。」
こやつには、どこまで何を教えるべきなのか…
常識とか非常識とかの前に、会社や人に迷惑をかけているかどうかという意識が著しく乏しく感じる。
もっと言えば、「自分さえ良ければ人はどうでも良い」ように見えてしまう。
私の注意さえ「今の電話は俺じゃなくて嫁がかけてきたに」とか思ってそう。
驚かされる事が多くて、さっきまで何を考えていたのかうっかり忘れそうになる。
…ん?そもそも携帯が止まっていても、職場のWi-Fiが繋がっているのだから、LINEでやり取りができるはず。
何で奥さんは、わざわざ会社に電話してきたのだろうか。
…そもそも電話の内容は本当にBが言うような内容なのか。
私「ねぇ、なんで奥さん会社の電話にかけてきたの?」
B「あの、携帯が止まっているからです…」
私「それでもWi-Fiが繋がっているからLINEできるよね?なんで電話なの?」
B「……」
Bは都合が悪くなると、黙る。
まるで小学校の頃、悪いことをした事について先生から問いただされている
子供のようだ。
タチが悪いのは、彼がもう30歳のおじさんで、
しかも本当にそれでやり過ごせると思っているところだ。
私「家に帰って、連絡がとれる状態なら、奥さん職場に連絡してこないんじゃないの?君と連絡が取れないから職場に連絡してきたんじゃないの?」
B「…そうです」
私は自分自身でいらいらしている事がわかった。
口調が少し大きく、それでいて早口になっている。
私「さっきまでの話は嘘ってことで良いのかな?何でそんなに簡単に嘘がつけるの?しかもここ職場だし、虚偽の報告ばかりされても困るのよ」
B「すみません」
私「すみませんじゃなくてさ、なんでそんなにポンポン嘘をつけるのよ?
そんなに周りの目が気になるか?そんなに評価されたいなら、何故遅刻する?身なりに気を使わない?携帯電話滞納させる?」
なんでお金を盗むの?
まで言おうかと想ったが、さすがにまだ理性はあったみたいだ。
…凄いパワーワード、職場で聞きたくない言葉べスト10には入りそう。
そしてBは黙る。
もう、殴って良いなら殴りたい!ぱんち!
もちろん殴らないけど。
そしてなんと次回はBのお母様登場!!
⑪に続く_