こんばんは、しろくまです。
本日は職場の盗人④に続いて、本日は⑤になります。
※前編はこちら↓
※多方面にご迷惑がかからないよう少し脚色しております![]()
B以外の従業員と現状を相談、外部の犯行は不可能なことから、
Bの犯行と目星を付けて動くことにした。
そもそも、現状証拠だけで、という気持ちもあった。
色々と問題はあったにしろ、部下であるし、より良くなって欲しいとも思っていた。
昼飯も一緒に行く度、何度も奢ったり、仕事が終わらなかったら終わるまで付き合うことも多かった。
きっと、私の私情も大きく絡んでいた。
勝手な私の想いなのだから、その言葉はふさわしくないのだろうが、
私はBに裏切られたという気持ちで、その熱はどんどん熱くなる。
私「今回の盗難事件について、多分内部の犯行と思われるから、申し訳ないけど、時間のアリバイや他に怪しい点がないか、調べたいんだけど協力してもあえるかな」
営業終了間近、Bと二人の時に話しかけた。
B「…はい、大丈夫ですが、何をするんですか?」
心なしか、目が泳いでいるように見える。
私の決めつけがそうさせるのだろうか。
私「付け加え、今回のことであらぬ疑いをかけてしまって申し訳ない気持ちもあるので、私からご家族の方にお電話させていただいているのだけど、良いかな」
Bの体がびくっとなるのがわかった。
猫なら可愛いが、お前だとひっぱたきたいゾっ![]()
B「多分、今嫁は電話に出れないと思うんですが…」
私「いいよ、かけて貰って繋がらなかったら改めるから。
はい、電話かけて」
観念したのか、Bは電話をかける所作をし、電話を耳に当てた。
B「やっぱり出ないですね」
私は見逃さない。俺の3万円の為にも、
俺は諦めない!!!
私「あのさ、かけるフリはいいの。ちゃんとかけて欲しいから、机においてスピーカーにしてもらえるかな」
はじめは色々と渋っていたが、今日Bのスマホが料金未納から復活した事、
奥さんがこの時間は帰ってきていることをBと話して確認済みだった。
観念したのか、Bは言われた通り電話をかける。
嫁「もしもし、なに?」
B「あのさ、今忙しい?」
嫁「…今〇〇(子供の名前)をお風呂入れようとしてたけど」
B「じゃあ、あとで…」
何切ろうとしてんねんっ!!
3万円やぞっ!!!3万円っ!!!
私「奥様、夜分遅くに大変申し訳ございません。
わたくし、B君の上司のしろくまと申します。
お忙しい所、大変申し訳ございませんが少しお時間いただけないでしょうか。これからお子様の入浴があると聞こえたのでその後お時間いただくことは可能でしょうか?」
嫁「あ、はい!すみません。しろくまさんですね。お話伺っております。
あと20分後でしたらお電話可能です。」
私「お忙しい中、誠にありがとうございます。
それでは私の社用携帯から、20分後にお電話させていただきますので、
何卒宜しくお願い致します。」
これで電話の確約が取れた。
退社時間になったので、Bと会社を出た。
Bは気が気じゃない雰囲気を漂わせ、家路についた。
実は、以前奥様とはお電話で話した事はあったのだが、
少しBを泳がせるために、連絡を取っていた事はお互い伏せていた。
奥様も聞きたい事が山ほどあるとのことだったので…
さて、どこから話していこうか___
⑥に続く。