こんばんは、しろくまです。
本日は職場の盗人②に続いて、本日は③になります。
※前編はこちら↓
※多方面にご迷惑がかからないよう少し脚色しております
「今日も、か…」
始業時間になってもBが来ない。
先週に引き続き、だ。
うちはシフト制なのだが、ここ最近Bが日曜日の営業日に遅刻する。
かれこれ5回目くらいだろうか。
ただ、これだけ遅刻しているとそろそろ理由も尽きてくるだろう。
前回は車のバッテリーが上がってレッカーを呼んでいたら遅れた。
(いや、お前携帯料金未納で通話できんやん…)
その前はスマホの充電が切れていてアラームに気付かなかった。
(ほう、じゃあこれはもう理由に使えないやつね。理由としてクソだけどな)
今日は何て言ってくるかな、なんて私なりに最早ゲーム感覚なのだけれど、
一応表情は作っておかないと、上司として!
始業時間から30分たった頃だろうか、Bが急いで入ってきた。
まず私のところにくるわけでもなく、身支度をしてから私の所にやってきた。
(こういうのってどういう順番が正解なのでしょうね。業種にもよると思いますが、私だったらまず上司に会社に到着したこと、遅刻の謝罪、理由、もうしません!業務に入る。の流れが一般的だと思うのですが如何でしょう?)
B「すみません!遅刻しました!」
私「先週に引き続き、今日は何で遅刻したの?」
B「寝坊です!!」
私「…前も、携帯の充電切れてアラーム気付かなかったって言ってなかったっけ?」
B「いえ!今日は…
嫁が起こしてくれるはずだったのに、起こしてくれなかったんです!」
…
私「…そうなんだ、奥さん起こしてくれなかったんだ。なぜだろうね…」
B「わかりません!」
私の心の声「えーっと、これはきっと本気なんだよね。社会人としての心構え的な事を一から教えるべきなの?それとも叱るべき?奥さんに起こしてくれと頼むべき?私、パニック!」
何とか頭でショートした回路を再構築しながら、丁寧に話すことを努めようとした。
私「奥さん、今お子さんの育児と会社務め両立しているんだよね?
(Bの奥さんは、託児所付きの会社にお務めで、半日だけ出勤していた)
B君も勿論育児をされていると思うけど、一番奥さんが大変な時に、君が子供みたいな事を言って会社に迷惑かけているのは社会人として、旦那様としてどうなのかな?」
独身で子供もいない私の言葉には、その重みが出ないので言いたくない話だったが、会社の為にも、奥さんの為にとBに言い放った。
B「はい!普段は僕が子供の面倒見て、朝ご飯作ってお弁当作って嫁に持たせたりするんですけど…」
ほぉ……
私「…昨日もお弁当作ったの?」
B「はい!」
私「何のお弁当作ったの?」
B「…えーと、生姜焼き弁当です。」
私「作り方は?」
B「えー、まずはお肉を焼いて…」
私「まず焼くの?何か最初にしないの?」
B「…焼きます。」
私「味付けは?」
B「えっと、塩と生姜と醤油です!」
私「多分、それただ塩っ辛くて、旨味もなんもないよ。」
B「いえ!料理は得意な方です!」
んーっっ!!
うるせー!!!!!
イクメンでもなんでもねーんだよ!
(汚いお言葉使い、大変申し訳ございません)
と思いつつ、最早何のやり取りがもわからなくなってきたので試合終了。
昨日、奥さんから会社に電話があって、
「主人そちらに出勤していますか?」との電話いただいていたのであった。
出勤している旨お伝えすると、それ以上は聞いてこなかったが、
どうやら2日ほど家に帰って来ていないとのことだった。
(↑これも以降のお話に続きます)
人から良く見られたいと言うのは、人間の素直な欲求だと思う。
ただ、見られたい自分と理想の自分の乖離が大きくなると人は嘘をつく。
それは果たして、他人への嘘なのか、自分への嘘なのか、きちんと理解出来ていればまだ良いのだけれど…。
完璧で非の打ち所のない人間より、失敗もするけど、素直にありのままを出してくれる人間の方に魅力を感じるはずなのに、どうしてなんでしょうね。
Bとの戦いはまだまだ続くのである