こんばんは、しろくまです。
本日は職場の盗人⑥に続いて、本日は⑦になります。
※前編はこちら↓
※多方面にご迷惑がかからないよう少し脚色しております
私「大変申し訳ございませんが、B君が盗んだ可能性はあるのではないかと思っております」
嫁「…そうですよね」
奥様は私の言葉に驚きが無かった。
その様子は、何かを悟っかのようにも感じた。
嫁「本来であれば、妻の私は「そんな事は断じてありません!」と言い切れらねばならない立場だとは思うのですが、正直どちらとも言い難いです。」
私「と、おっしゃいますと?」
嫁「…以前、家計の管理を主人がしていたのですが、使途不明金が多すぎて、私が管理することになったんです。」
私「使途不明金…結局何に使ったかはわからなかったんですか?」
私はいじわるかもしれないと思いながら、奥様に聞く。
奥様が口にすることで、家庭の大黒柱の在り方について、自分の気持ちを知って欲しいとも思う。
嫁「ギャンブルだと思います、パチンコ、スロットとかですね」
奥様とBは、学生時代パチンコ屋で働いており、そこで知り合い授かり婚されたのだと、昔Bに聞いたことがあった。
出会い方や出産の時期は正直どうだって良いと思う。
しかし現状がこれだと、流石に奥様が気の毒になってくるが、家庭の事情を知らない私が首を突っ込む話ではない。
私「そうだったんですね…それでは先程の話ですが、奥様が家計を管理されているとのことでしたが、B君のおこづかいはどんな感じでお渡ししているんでしょうか?」
嫁「必要な時に必要分を渡すという感じですね。
結婚した時、主人は貯金が無くて、ご存知だと思うのですが社員で働いた事も殆どなかったので、私のお金で生計を立てていたんです。その時私の貯金から主人に貸しという形でお金を渡していたので、今主人の収入からそれを貰って補填している状態ですね」
私「なるほど…」
嫁「…こんな話、今話すことではないと思うのですが…主人とは前々から離婚を考えているんです。まだ主人が犯人かはわからないのですが、子供が父親を認識する前に、再婚をしようと思っております」
話がどんどん大きくなってしまった…
とても真面目に聞いている、聞いているのだが、真冬の吹雪のなか、猛烈な尿意にかられた私は、一度電話を切りたい…ごめんなさい。
ただ、携帯の画面を見ると充電が切れそう。
奥様にその事を話して、一旦電話を切り、自宅に帰ってから話すこととなった。
ギャンブル好きを一概に否定するわけではない。
中にはそれで生計を立てる人もいれば、気分転換になる人もいる。
だが、それは一度熱すると抜け出せなくなるものでもある。
勝った時の高揚感、それを脳に記憶させるための派手な演出や音。
脳みそを支配されてしまうのだろう。
ギャンブルにはまったから何かが崩壊していくのか、
何か満たされなくてギャンブルにはまるのか_
今より素晴らしくなれる期待だけを追って、今が見えなくなると、
きっとそこにある幸せに気付けず、ありもしない理想を追い求めて、
気付いたら定年…そんな人生もきっと確実に存在する。
今幸せ感じられていますか_
⑧へ続く。