こんにちは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
今回の記事は、
についてなのですが、
そんなの
アメノミナカヌシに決まっている
って思いますが
確かに、
「古事記」の冒頭には、
神の住む国である
高天原に、
天地が出来て最初に現れたのは、
アメノミナカヌシノカミ
次に
タカミムスヒノカミ
次に
カミムスヒノカミ
と記述され、
この三柱は、
造化三神とされています
しかし、
古事記とほぼ同時期に成立した
「日本書紀」には、
この三柱は登場しないのです
「古事記」も「日本書紀」も、
天武天皇の命令で、
674~681年に編纂が始まった歴史書ですが、
編纂の目的は違ったようです。
「古事記」は、
天皇家は天つ神の子孫である
ということを示し
「天皇家の成り立ちの正当性」を確保するために、
作成されていますし、
「日本書紀」は
「天皇家の記録」のために編纂されています
そして、
どちらも天皇家のために書かれたのですが、
「正式な」歴史書は、
「日本書紀」とされたのです
それは、
「古事記」は天皇の勅命で作られたはずなのに、
天皇の世についての記述が少ないという理由で、
「正式な」歴史書には、
なり得なくなってしまったのです
「古事記」も、
「日本書紀」も、
読んでいたのは、
役人だったのですが、
「日本書紀」の方が
「正式」ということで、
多く読まれており、
「古事記」は、
江戸時代の中期に、
国学所の本居宣長(もとおりのりなが)に本格的に
研究されるまでは、
一部の役人や豪族などの狭い範囲で読まれているだけで、
明るみに出ていなかったのです
それでは、
「正式な」歴史書である
「日本書紀」の冒頭は
というと、
どろどろのかたまりだった世界は、
時間が経つと、
濁りが沈殿して、
きれいな上澄みが出来た
そこに、
それはまるで蘆(あし)の芽のようであったが、
成長して、
クニノトコタチと言う神になった、
という内容です
「古事記」では、
アメノミナカヌシ、
「日本書紀」では、
クニノトコタチと、
最初に出現した神に違いがあります
クニノトコタチは、
「古事記」にも登場しますが、
造化三神の後、
ウマシアシカビヒコヂ、
アメノトコタチと続き、
その後に、
クニノトコタチが現れます。
ただ、
「古事記」では、
アメノトコタチまでを
別天(ことあま)つ神と呼んで、
特別扱いし、
クニノトコタチと差を付けています
一方、
日本書紀には、
別天つ神は全く登場しないのです。
この差をどう考えるか
なのですが、
クニノトコタチという名の意味が、
「永遠の昔から世界に存在していた神」ということから、
「古事記」「日本書紀」の
原資料となった天皇家所伝の神話では、
という説があるのです。
しかし、
「古事記」や「日本書紀」の編纂者は、
中国などの史書にも目を通していて
国家の歴史は、
天地創造から始めるべきだ
と考え、
クニノトコタチより原初的に見える神を創造し、
アメノトコタチという名を
クニノトコタチから導き出し、
アメノミナカヌシも、
その延長で考えたのではないか
とされています。
そして、
「古事記」の上で、
クニノトコタチの前に、
創造神の系譜を付加したのでは
という推論もあるのです
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