こんばんは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
今回の神は、
秋葉神社や愛宕神社の祭神である
火の神・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ=カグツチ)が
なぜ殺されてしまったのか
についてです。
イザナギとイザナミは、
日本の「国生み」をするとき、
ヒルコを海に流した後
日本の国土を次々と生み出し、
その後、
「神生み」を行いました。
それにより、
石や土、砂、屋根葺きなどの家屋を成立させる神々、
海、河口、波、凪などの水にまつわる神々
山地、霧、渓谷などの山にまつわる神々などが続々と生まれ
次に、
天空や海上を守る神
食物の神が生まれました。
最後に、
火の神カグツチが生まれるときに
悲劇が起こり、
イザナミは陰部に火傷を負い
何日も苦しみ抜いて、
「神避(かむさ)る」ことになってしまいました。
つまり、
死んでしまったのです。
イザナミの死体は、
出雲国(島根県)と伯耆(ほうき)国(鳥取県)の間の
比婆之山(ひばのやま)に葬られました
そして、
悲劇は続き、
イザナギは、
妻を殺したカグツチを憎み、
十束剣(とつかのつるぎ)で斬殺してしまうのです
このように、
カグツチは生まれながらに、
母親を焼き殺し
父親に恨まれ殺されるという
悲惨な運命なのですが
カグツチがなぜ殺されたのかは、
古代の人々が
「火を恐れていた」
ことを意味します
火は
扱いを間違えると、
生命も自然環境も財産も簡単に
焼き払ってしまうので
古代の人は、
火の「破壊」の部分に脅威を感じ、
「火をコントロールしたい」という
集合無意識が、
人々の間に生じたのです。
それで、
神話の中で、
カグツチを殺すことで、
火を霊的に
コントロールしょうとしたのです
しかし、
カグツチが切られた剣先の血や
カグツチの死体からは、
多くの神々が生まれています
それらの神々は、
山や農耕、鉄など
生活に密着した神ばかりです。
これは、
火は「危険」なものだけれども
鉄を溶かす、
燃料を燃やす、
自然を加工するなどの
人間の生活を豊かにするために
欠かせないものでもあるので、
火への「恩恵」への感謝も表しています
カグツチのエピソードは、
火への
「恐怖」と「感謝」という
相反する
感情を象意しているのです。
こうした
「創造」と「破壊」の二面性を持った火を
古代から人々は、
神として崇敬して来ました
台所にカマドの神を祀る習慣が、
近年まであったのも、
火の神に対する畏怖心が影響しています。
カマドの神は
正しく祀れば台所の火事から守ってくれますが、
火やカマドを粗末に扱うと、
家と家主に激しく祟るとされていました
カマド神は、
江戸時代に庶民に身近な存在となり、
秋葉神社や愛宕神社は
火難の神として
全国に拡大し、
木造家屋が密集する都市部で特に
信仰を集めたのです
今の「秋葉原」も、
静岡の秋葉神社から分社したのが
由来だそうですが、
現在の秋葉原の秋葉神社と
静岡の秋葉神社に
直接の関係はないようです
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それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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