こんばんは~
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
恵比須様は、
生まれたと同時に、
身体が不安定だったため
捨てられてしまった神・水蛭子(ヒルコ)
だったのですが、
なぜ、
そのような悲劇が起こったのかは
昨日の記事に書きました。
古事記や日本書紀では、
ヒルコは、
イザナギ・イザナミに親として認められず、
海に流されてしまったと記されているのですが
兵庫県西宮市の西宮神社に
後日談が残されています。
神社の言い伝えでは、
ヒルコは、
摂津の国の西浦に漂着
土地の人々から、
外地の来訪者を意味する
「夷(えびす)」の字を与えられ、
夷三郎として、
大事に育てられたそうです。
古来には、
漂流して流れ付いた物を
福をもたらす「客人神」として
祀る習慣があり
又、
古くから漁村などで、
海からやって来て福をもたらす神を
恵比寿として尊んでいました
それで、
海から流れ着いたヒルコを
土地の人々は
恵比寿と同一視したのです
夷三郎はやがて、
夷三郎大明神、
夷大神として祀られるようになり
神に帰還し、
福の神である
恵比寿神と習合されたのです
ただし、
こうした信仰が資料から明らかになるのは、
記紀の時代からかなり先の
室町時代からです
その背景には、
台頭する商人の要求があったのです。
当時、
経済活動が活発になっていたので
商人たちが
商いを守護する神を欲するようになっていました
それで、
商売の神の一つとして、
恵比寿神も信仰を集めたのです
恵比寿神は、
漁業の神としての功徳が注目され
信仰が拡大し、
江戸時代には、
商売の神として都市部に浸透しました
特に、
大阪と神戸の阪神間で受容され、
現在も
多くの神社の
ご祭神となっています
そして、
古事記と日本書紀に、
ヒルコが海に流されたと記されていると、
「身体の不自由な子供を海に流すなんて、
酷過ぎる」と思いますが
世界中の神話に、
身体にハンデを負っている神は、
よく登場します。
北欧神話の神ヘズは盲目、
ケルト神話のヌアザは戦いに敗れて片腕、
ギリシャ神話の神へパイストスはヒルコと同じ運命で、
生まれつき足が悪かったことで、
母神ヘラから海に捨てられています
ただし、
共通しているのは、
ほとんどの神が、
不幸なままではないのです
ヘズは、一度弟に殺されるものの、
復活して新世界を治める神になり、
ヌアザも、医療の神により腕が復活して、
王位に付いています
そして、
海に捨てられたへパイストスは、
海の神々に育てられ
鍛冶の神の座に付き、
英雄の武具を作ることになるのです
ヒルコが時代を経て、
日本を代表する福の神になったのと同様に、
国は違えど
どの神も大出世をしているのです
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昨年の10月以降に。
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