2024年「第14回親愛なる人に-読書の薦め大賞」は!「大人の学参  まるわかり世界史」 | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

2024年辰年 令和6年 あけましておめでとうございます.本年もよろしくお願いします.

昨年は、ロシアのウクライナ侵攻の継続、イスラエルとガザ地区の問題、世界的に過去最も暑い夏。不安定な一年でした。でも、新型コロナウイルスが収束していったことが何よりでした。。。
 
今年はどんな一年になるのでしょうか?今年は辰年です。龍のごとく、登り調子で、そして平和にちかづいていったもらいたいです。

さてさて、そんななかでも、昨年も読書ができてこの場で紹介できたことをうれしく思います。
毎年の恒例、昨年読んだ本の中から、最もお薦めの本を選ぶ、読書に感謝の意を表す時期が来ました。

2024年 第14回「親愛なる人に-読書の薦め」大賞は?

 

津野田 興一「大人の学参 まるわかり世界史 」(2023年5月26日紹介)です。

 

大人の学参 まるわかり世界史 (文春新書) [ 津野田 興一 ]

大学入試の問題の背景等を解説することで、世界史の大局を学べる本なのですが、面白かったです。どの話も知らないことばかりで、目から鱗でした。細かい数字をあげることなく大きな世界史の流れが理解できます。この本を高校の時に知っていれば、世界史を嫌いにならなかったと思います。お薦めの一冊です。

親愛なる人に-読書の薦め」大賞は、2023年に紹介した、☆☆☆☆(4)の作品から選びました。
なお、2022年に☆☆☆☆となった作品は「まるわかり世界史」を除き、9冊ありました。ここで再度紹介します。

青山 美智子「いつもの木曜日」(2023年1月20紹介)
本作品は、12名の人物が主人公の連作短編です。それら一編をコーヒーに例えて一杯目から12杯目に例えています。また一編もだいたい10ページ前後です。それぞれの作品が、ゆっくりじっくり味わうように読みたくなるような色々な年代の様々名人たちの日常を切りっています

いつもの木曜日 [ 青山 美智子 ]

 

播田 安弘「日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る 」(2023年3月17日紹介)
船の設計をしていた筆者が、その専門知識を生かして、蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和について、考察した本です。蒙古襲来、文永の役のとき、本当に300隻の軍港船が博多湾に入ってこられたか、当時の船の造りや博多湾の深さから考察します。また、戦艦大和の設計から、海軍はどのように利用しようとしていたのか、なぜうまくいかなかったのか、他の使い方はなかったのか、日本の当時の駆逐艦の設計上の不備等等、知らない情報がだらけでした。

 

日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る (ブルーバックス) [ 播田 安弘 ]

 


中村 富士美「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から」(2023年7月21日紹介)
山で行方不明になった人を捜したり家族をサポートしたりする民間の山岳遭難捜索チームLiSSの代表でり、看護師でもある著者が、遭難した人を捜すレポートです。一人で出かけるときは例えどんな低山でも、遭難する可能性があるのだなと、この本を読んで思いました。

 

「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から [ 中村 富士美 ]

 


雨穴 「変な絵」(2023年8月11日紹介)
背筋がゾクゾクするような恐怖の感覚がありつつも、謎の正体知りたい気持ちとで、先を急いで頁をめくり、あっという間に読み終わってしまいました。オカルト小説の様にも思ったのですが、物語に破綻がなく、一級のミステリーとして味わえます。時々挿入されているイラストや絵が恐怖を誘います。

 

変な絵 [ 雨穴 ]


青山美智子「月の立つ林で」(2023年9月8日紹介)
家族や友人、自分のことで、心にモヤモヤとした不安を抱えてる登場人物が、Podcast のネットラジオ「ツキない話」を聞くことで、気づきが得られたり 家族との関係とか改善していくという、連作短編です

 

月の立つ林で (一般書 405) [ 青山 美智子 ]

 

夕木春央「方舟」(2023年9月15日紹介)
先の読めない展開、密室で起こる殺人事件、迫るタイムリミット、ラストの大どんでん返し。ちょっとあり得ない設定だなと思いながらも、謎が気になり、ズンズン読み進めてしまいました。読み終えた後、ヤラレタ感が長く残りました。

 

方舟 [ 夕木 春央 ]


古内 一絵「百年の子」(2023年9月29日紹介)
令和の時代、戦中そして昭和と、明日花が会社の歴史を探ることで、祖母や母との関係性も徐々に変わっていきます。物語の展開の中で、女性の働き方、子供のあり方、現代の日本の社会のひずみについて、押しつけがましい形ではなく、自然と伝わっていきます。太い一本の筋の通った、力強さを感じる、読み応えのある、お薦めの一冊でした。

 

百年の子 [ 古内 一絵 ]

 


宮部みゆき「ぼんぼん彩句」(2023年10月13日紹介)
著者のカラオケ&俳句仲間が詠んだ俳句にインスピレーションを受けて作られた12の短編集です。これら短編はどれも長編ミステリーになってもおかしくないような、深く密度の濃い味わいのものが多かったです。

 

ぼんぼん彩句 [ 宮部 みゆき ]

 

やなせ たかし「絶望の隣は希望です!」(2023年12月1日紹介)
この本は 談話を元にして やなせたかしさんが92歳の時に出版されました。東北の震災から、半年後のの書物です。子供の頃から92歳までの人生について、何の衒(てら)いもなく、振り返っています。この本には、押しつけがましい形ではなく、仕事、健康等々、よりよく生きるためのヒントが詰め込まれています。

 

絶望の隣は希望です! [ やなせ たかし ]

 

明日(1/2)も更新予定です!

 

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