青山美智子「月の立つ林で」読みましたか | 親愛なる人に-読書の薦め

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月の立つ林で (一般書 405) [ 青山 美智子 ]

 

 

青山美智子「月の立つ林で」

☆☆☆☆
2022年11月7日 第1冊 発行 ポプラ社 260ページ 書き下ろし

○青山美智子「月の立つ林で」読みましたか

 

青山美智子「月の立つ林で」読みました。

本書は、家族や友人、自分のことで、心にモヤモヤとした不安を抱えてる登場人物が、Podcast のネットラジオ「ツキない話」を聞くことで、気づきが得られたり 家族との関係とか改善していくという、連作短編です。2023年本屋大賞5位の作品です。

気づくということは非常に大切なことで、でも、一人ではそれは得がたいもので、それにはきっかけが大事だと本書は教えてくれます。

 

大きな事件が起こるわけではありませんが、毎日誠実に生きることの大切さを教えてくれる一冊です。以下、覚え書きです。80723

一章 誰かの朝
実家で両親と暮らしている41歳の私は、最近、看護師をやめました。弟は劇団に所属していて、気軽に暮らしています。次の仕事を探しているのですが、なかなかうまくいきません。そんななか、隣の猫をしばらく預かることになりました。。。

二章 レゴリス
僕は青森からお笑いの世界で活躍することを夢見て、就職が決まっていたにもかかわらず、大学卒業後、青森から上京しました。現在はピン芸人とは名ばかりで、運送業のアルバイトに精を出す毎日。。。

三章 お天道様
俺は勤めていた自動車工場から40歳の時に独立して妻と二人で二輪車専門の工場を経営しています。一人娘は妊娠し結婚し、旦那の赴任先の福岡で暮らしています。妻は、出産が近いとのことで、娘の元に行ってしまいました。いろいろ急に一人でやることになった、俺。

四章 ウミガメ
両親が離婚して母親と暮らしている私は、早く家から独立したいと考えています。たった一人の友達は、中古のイタリア製の原付です。。。

五章 針金の光
アクセサリー作家として、最近売り出し中の私は、集中できるように、仕事場を借りました。というのも、夫の物音一つ一つが、創作の邪魔に感じられるようになったからです。。。

 

 

月の立つ林で

 

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