2413 :MEMSマイクに対し半田付けのいらない自作法紹介 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

※ないものねだりこそ開発の原点だ※ 
※すべてのマイクロホンは発展途上の音響デバイスだ※
※百の議論より一つの事実※







© 2009-2024 Shin's PA workshop. All rights reserved.

 © 2024 Shin's PA workshop. All rights reserved.

 

管理人Shinは知財保護において個人による「特許」のようなものを好まず、「全公開」を旨とします。

 

プロローグ

「ICS-40730」と「IM73A135V01」という限定的なMEMSマイク使用の音場型無指向性マイクは実使用の評価でも最近は常に「世界トップクラスのマイク」との比較で語られるようになりました。

 

業務現場の一部ではそれを超えている、という評価も増えはじめています。

 


それは「ProbeⅡ 」、  「ProbeⅡLz 」、  「L-730mems 」 、  「ProbeⅡinf 」、 「ProbeⅡinf  Lz」「Probe-T」、  「Micro73Amems 」  など、これまで評価の高い機種いずれもがこの対象となっています。

 

従来の「自作マイク」とはすっかり次元が異なり、ヨーロッパ製高級定番マイクから乗り換える例も目立つようになりました。

 

 

そんなMEMSマイクの素晴らしさに触れ

文字通り、最高のマイクを作ってみませんか 貴方ならできます。

 

 

 

 

作りたい!でも半田付けが問題なんだよね

 

はい、でもその半田付がいらないとしたらいかがでしょうか。

 

今回のご紹介ではあの難易度の高いMEMSマイク特有の難しい半田付は不要です、だからおすすめしているんです。

 

 

実はこういうものがあるんです。

 

1.IM73A135V01 IC開発ツール 1箱5個入り 6,500円でした。

https://www.mouser.jp/new/infineon/infineon-kit-im73a135v01-flex-eval-kit/

 

(箱の中のすべて)

フレキ基板 (4x25mm)にIM73A135V01がメーカーでマウントされ、5個入りです。

開発ツールにつきコネクタ付エクステンダーも入っているのでそれを活用するのもアリ。

 

 

箱の裏側

 

 

円・ドルレートで1$=155円の5月はじめにMOUSERに注文したものは6,500円の最終価格となりました。

(11,500円の表示がありましたが結局6,500円でした、理由はわかりませんが)

 

 

単体MEMSマイクの@230円~300円台から考えれば圧倒的に「高い!」。

でもサイズもさほど変わらず、皆さまにとってあの難易度の高い半田付けが必要がないならば、5個入りのコレはその性能からみればマイク自作ファンにとって決して高くはないのではないでしょうか。

 

 

2. ICS40730開発ツール EV-CS40730-FX の場合

こちらは、2024年5月下旬の価格は1個6,200円。

 

この価格はちょっとした、それなりのマイクが買える値段です。

判断は貴殿次第ですが、決しておすすめはできません。

 

 

 

 

 

  マイク自作を実例で応援

やはり普段から細かい半田付の手慣れた方が対象です。

「半田ゴテ、どこへしまったカナ・・・?」、とか手が震えたり、スキルに自身のない方は最初からあきらめてください。

 

特に、1か所で基板の色が変わるほどいつまでも「コテ先でゴチャゴチャ」やっているならば、リード線が太いか、半田付スキルがない証ですのであきらめてください。

 

(クリーム半田なら電極にちょっと乗せ、1か所0.1秒で予備半田、

1分以内に4本のリード線半田付けは完了します、ゆっくりやっても5分以内、それで普通です)

ここで指示した各電極にはごく普通にリード線が半田付できるのです。

 

その線材だけは「あり合わせの適当なモノ」の使用をやめてください。

 

特別なハイスペックの必要はなく、単なる「ビニール撚り線」でいい、ただし太さが問題で、AWG-28~AWG32程度のきわめて細いものが求められます。

(例えばマルツなら1色1m30円位ですが店頭以外での入手は不明)

千石電商のこれhttps://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=6CD6-T4EZ

などは最適です。他ではAWG28~32の各色入り袋が安くてイイ。

 

 

その他はこのブログ記事のそれぞれの機種記事をご参照ください。

 

 

 

「音場型無指向性MEMSマイク」のセオリー

1.それは「音穴」は決して音のする方向に向けないことです。

 

2.完成マイクの受音部はできるかぎり面積を持たないこと

 

3.そしてMEMSマイクの音と反対側にはいかなる反射物もないこと。

 

 

この三点を原則にした、そんな構造の「音場型マイク」であることです

 

あれっ方向がおかしいよ」と感じるかたが多いでしょう。

 

【想定する誤りの落とし穴】

音は縦波だからまっすぐ進んできた音波はそのまま振動版に届く、だから音の方向に穴を向けるべきだとする聞きかじり派・・・そこまででも決して正しくないが、問題はそこから先の話です。

 

教科書や原理図でも「音波の方向に振動版を向ける」ようになっているし、それが正しい、と信じられているのが問題。

MEMSマイクなど存在しない時代の平均的教科書では手に負えないのです。

 

その昔、そんな教科書を書いた偉い先生には、原稿を書いたその手でヨーロッパ勢のマイクを1つでも下ろさせるマイクを作ることができるんでしょうか。

 

 

MEMSマイクでは「安易な教科書」や「聞きかじり専門情報」に毒されてはいけません、時間をかけてしっかり、もう一度深く「マイクロホン」を学んでください、答えは1つしかありません。

 

さて、筆者がここまで「直角配置が正しい」、という理由を解明してみてください、ヨーロッパのマイクメーカー技術者なら、間違いなく筆者と同じことをいうはずです。

妙な小理屈も神経質な測定もここでは「おあずけ」、結果がすべてです

 

そしてその結果こそが教科書になるべきです。

 

 

 

 

 

 

特記事項

2種類の限定的なMEMSマイクが首記の結果を生み出しつつあるのはMEMSマイクのブッチギリな音場型無指向性マイク」としての適性から成り立ってきた証しです。

 

MEMSマイクのなりたち上の特性から筆者は音圧型無指向性マイク」を避けた形状・構造にしているのはその為です。

 

優秀MEMSマイクの、この直角配置こそが、まず米国製Eath Worksを下ろさせ、デンマーク製、オーストリア製、そして(独)ノイマンを下ろさせてきました。

 

そのことは実使用した複数現場や公共ホール、別々複数の音響プロや録音家が慎重に判断された結果であり、筆者はいっさい関わっておりません。

 

ProbeⅡ の発表以降、ここ2年半に起こった事実だけがそれを証明しています。

 

 

 

 

これだけは守ってください

このブログは開始時から「著作権」を主張しているのはご存じの通りです。

 © 2009-2024 Shin's PA workshop. All rights reserved.

 

また、それを破って開き直る不法者に対しては容赦ない厳しい態度で臨んでいるのもご周知のとおりです。

 

このサイトの情報を参考にして作られたマイクは、ネットを含め他でそれを公開するときは、その「出典」(ShinさんのPA工作室)を貴殿の投稿する記事や動画の中で投稿・公開都度、明示しなければなりません、または管理人(Shin)にご相談ください。 

 

 

 

皆さまのご成功をお祈りしています。 (Shin)

 

 

 

 

 

本記事の無断ネット盗用は犯罪です。

無断盗用の無法者、YOUTUBEの (H県K市H氏)による当サイトの記事利用は永久厳禁です。

 

 

虹 おしらせ

MEMSマイク使用、話題のProbeⅡ Probe-T  L-730mems など、読者のみなさまからのご注文により優秀機種の手づくり製作・領布を承っておりますのでお問い合わせください

またFetⅡなど純正WM-61Aのファンタム式パナ改マイクも継続中です。

 

モノ作り日本もっと気出せ 

 

 

  
ShinさんのいたずらPA工作室 
© 2024 Shin's PA workshop. All rights reserved.

ご意見やご質問はこちらから宜しくお願いいたします

ShinさんのPA工作室 管理人 Shin

メール メールはこちらから sound_ai♪xk9.so-net.ne.jp  (♪は@に直してください)