2412 :MEMS型マイク「ProbeⅡ(T)」で仮想的面アレーマイクを構成 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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  「ProbeⅡ(T)で「仮想的面アレーマイク」が構成できた

「細パイプのミラクル」

音場型無指向性マイクとして定評の「ProbeⅡ」シリーズのMEMS型マイクが、次元を超えたアクセサリーで大変身をとげた。

 

「仮想面アレー効果マイク」帯域分割バーマイク」

 

 

 

 TODAY'S
 
類例のないミラクルな効果

今までこんなマイクがあっただろうか

 

 

グッ その1 

左右のマイクバー2本で「仮想的面アレーマイク」が実現しました。

 

 

左右適度に離し、パラにした2本のマイクポールを立てたゾーン内側は無数の仮想マイクを配した「バーチャル・サーフェスエリアが出現。

実験では左右のマイク間隔はほとんど50cmでおこなったが、効果はその外側まで及んでいる。

左右マイク間隔1mでもこの「仮想面効果」は変わらない事を確認した。

 

自由空間に設置した「仮想的面アレーマイク」

 

この空間に「巨大な面的仮想マイク」が構成される。

 

 

 

・自由空間に設置。

・左右のマイクはパラにする。

・パイプ外形7mm、長さ25cm、音穴間隔50mm

・左右のマイク間隔は50cmおよび1mで実験した。

 

 

 

 

 

 

 

アナウンス収音

 

すなわちこのマイクシステムを使えば、「仮想面」域でほぼ「同感度」のマイクとなり、アナウンス収音は仮想面内どこで話してもほぼ均一レベルとなるのが最大の特徴です。

 

なお、この効果は「仮想面」の外側にも広がっており、事実上、巨大なマイクが存在しているイメージとなる。

 

さらに設置したマイクポールの高さ方向へも収音域が広がります

 

 

 

グッ その2

配置の妙

 

「スペースド配置」、「X状配置」、「ホリゾンタル配置」など、このマイクを生かした配置が可能。

無指向性マイク比、収音幅を調整でき、わずかながらゲインを得られるので舞台収音で威力を発揮するだろう。

 

 

 


 

 

 

 

マイクポール1本のときのパフォーマンス

 

縦方向に巨大なマイクが出来上がります。

星縦方向の音穴(スリット)ごとに周波数帯域分割して収音される

 

 

 

音穴ごとに周波数帯域分割されマイクポールの上に向かうほど高域を、下に向かうほど低域の収音能力を持つ。

 

 

 

そのため、オンマイク収音時、マイキングの妙を発揮した音作りのできる稀な「サイドアドレスマイク」となる。

 

 

 

 

 

 

 

片開管部毛糸デッドニングの効果

 

iphoneからのホワイトノイズを受けたスペクトル

 

1.(デッドニング処理ナシ)

 

帯域内の暴れがひどいが中~高域に約10dBほどゲインあり。

 

 

 

2.(デッドニング処理をした)

 

聴感上も自然になった。

 

 

 

 

 

 

 

測定

左右に立てた2本のマイクポールのド真ん中から30cm手前に引いたところを「基準点」とし、「のノ字を描くように音源を移動させたときの受音レベルを比較した。

 

iphoneのSPから1kHZ、400HZ、White Noiseを発出し、各地点にて「点音源」として与えた。

基準点のレベルを「0dB」と決めて各点における偏差値を記録した。

 

 

チューリップ赤一般の人は音圧3dBの変化にはじめて気が付く、とされています。

 

 

 

No1 面マイク効果 (400HZ)

測定エリア内はどこでも±2.5dB以内という結果。

ただしシングルトーンは波長由来のピーク・デイップがはっきりと確認されます。このため比較的波長の長い400HZにし、波長は850mmとなり、λ/4=213mmごとのピーク・デイップで済むため、その影響をできるかぎり避けながら実験ができた。

 

 

No2 面マイク効果 (1000HZ)

1KHZ=波長340mmは全方向にλ/4=85mm間隔でピーク・デイップが発生し、まともに測定できたのかやや疑問を持つ。

 

 

 

No3 面マイク効果 (ホワイトノイズ)

ホワイトノイズでは単一周波数と異なり、波長由来のピーク・デイップはなくなり、測定のバラツキはきわめて少なくなる。

 

 

No4 面マイク効果 (ホワイトノイズ・片開管部デッドニング)

「管共鳴」=レゾネーションによる周波数特性の暴れはトップの片開管部に毛糸を20~30mm入れるだけ。

結果は管共鳴由来の3KHZ~5KHZの5dB程度、5~9KHZの8dB程度、8~20kHZの5dB程度の上昇がいずれもきれいに抑えられます。

(前述「片開管部デッドニングの効果」に比較波形あり)

 

 

 

No5 面マイク効果 (ホワイトノイズ・片開管部デッドニング)

!左右間隔を1mまで広げて測定した。

左右のマイク間隔を1mに広げた時のデータであるが、50cmの時と変わらない能力を発揮していることが一見しておわかりになるでしょう。

 

 

 

ステレオ収音

このステレオ収音(録音)には向かなかった。

 

風の影響は少なめなのでストッキング生地などで覆うだけで大きなな効果がある。今回は同様の不織メッシュ生地を用いた。

 

録音結果では、超ワイドレンジなマイクになるが、音像が大きく定位があいまいになる。

 

この範囲ではステレオ収音には向かないようであるが、あきらめる必要はない。(花のタネはどこかで開花するかもしれない)

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

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