フィットネスクラブのロッカールームというのは実に面白い空間である。



私が業界に関連している、という前提があるからということもあるが、
色々な人間模様や、ヒソヒソ話が聞こえてくる。


自分の仕事のセールスを、問題視されるスレスレのレベルで展開していたり、
インストラクターの評価、ダメだしなど、満載である。


最近は2ちゃんねるでフィットネスクラブの噂話スレッドも多く、
限りなく実名に近いやり取りもあるらしい。
それを話題にした会話も多く、
現役のインストラクターが聞いたら卒倒しそうな内容も…


フィットネスクラブにお勤めの方、
自分の所属する店舗では面が割れて意味がないでしょうから、
ぜひ他の店舗でロッカールームで聞き耳を立てることをお勧めする。
もちろん、単なるワガママ・中傷も多いが、
耳は痛いものの頷けるモノもある。


勇気のある方、ぜひ。




…と、それはそうと、


今日、トレーニングを終えてロッカーで着替えていると、
後ろから「何かやってるんですか?」
と、初老の男性から声を掛けられた。


「何かやってる?」と言われても、普通に答えれば
「今は着替えてます」
となるのだが、いかにも紳士的な方だったので、
「いえ、特に今はスポーツは。趣味で太らない程度にトレーニングしてるだけです。」
と。
(ウソじゃないです)


するとその男性は、
「いや、立派な体格をされてるんで、
てっきり明治大か何かのラグビー出身の人かと思いましてね。」




しかしまた、なんてすんげぇー具体的な想像力。
なんでまた「明治」なんだろー。
やっぱ、伝統の重量フォワード、というイメージは浸透してるんですなー。


でも、あたしはそこまでゴツクないし。


でも、明治のスキー部のトレーナーやってるから、
なんかそう見られる事も因縁かな~なんて考えちゃったりして。



でー


あたしの受け答えは、


「いやーラグビーなんて、とっても痛そうじゃないですかーっ。
それに疲れそうだし。」


「…」




「私、痛いとか、ツライの、好きじゃないんですよね~」



「…」




いかにも
「疲れんのがイヤなら、何でフィットネスクラブでトレーニングしてんだよ!」
と突っ込みを入れたそうな顔つき。



とまあ、よく声を掛けられるロッカールームで、
こんな感じで煙にまいて楽しんでるのであります。

ハイ。


4af58258.jpgコンディショニングを担当しているTeam NISMOの納会を兼ねた忘年会が先日行われ、
エンジニア・メカニックの皆さんが勢揃い。
私を含めたトレーナーチーム二名も。





いや~。結構飲んじゃいましたわ。



この日に各自のタイヤ交換タイムや、給油タイムなどのデータが総合発表されたり、
シビアなモノと言うより、あくまでもモチベーションの高揚という意味合いでMVPが発表されたり、
盛り上がりつつ一年の労をねぎらうと共に、来季の飛躍を誓う。



中にはキャリアの長い方もおり、
ルマン耐久レースに出場した時の話を聞いたり、なかなか聞けない話も満載。



私は体調に特に不具合の無いスタッフとは会うことが少ないので、
雑談の中でもそういうスタッフからは身体に関する質問にあうことが多い。
タイヤ交換のスピードを上げるには?とか、
その為にはレース前夜の食事は?などなど。
タイムにするとコンマ一秒の為、にである。


もちろんその為のトレーニング担当のトレーナーがいるので指導を受けているが、
違った側面からの意見を聞きたいのだろう。
担当トレーナーの人と目配せしながら、極端に違ったことを言って迷いの生じないように配慮しつつ、自分なりの見解を述べる。
飲みながらも、やはり仕事に真剣。
若い人が多いが、「好き」を仕事に出来ている人達は輝いているなー、と実感。



基本的にはエンジニアでありメカニックの方々なので四六時中トレーニングしているわけではないが、
気質はまさにアスリートである。



二次会でも、くだらない話もありつつ、
やはり仕事の話。
私は最年長者なので、結果的に若い人のアドバイスになることが多い。
主に物事の考え方についてである。
こういう場合、おバカな話も挟みながら、とにかく上からモノを言うような雰囲気にならない事が大切だ。
トレーナーが歳を食ってくると、ここのさじ加減が重要だと思う。
これが、若い人に交じっても長くトレーナーを務める秘訣。
相手に対する尊敬感を忘れない、ということになるだろうか。





年々少しづつではあるが、私の担当する分野仕事に対しても理解が浸透しつつあるので、
より仕事の精度と結果までのスピードを上げたいと、改めて思うのであった。


こういう会は、やはり良い。


北海道新聞 スポーツ


湯本が初優勝 女子は渡瀬 名寄ピヤシリジャンプ 【写真】  2006/12/17 09:06

 【名寄】ノルディックスキー・ジャンプの国内開幕戦となる第37回名寄ピヤシリ大会兼第44回北海道新聞社杯大会は16日、名寄市のピヤシリシャンツェ(HS100メートル、K点90メートル)で行われ、成年は湯本史寿(東京美装)がただ1人K点以上のジャンプを2本そろえて236・0点で初優勝した。少年は1回目に最長不倒の90メートルを飛んだ長南翼(下川商高)が210・0点で、女子は渡瀬あゆみ(ロイズ)が212・5点でそれぞれ初優勝した。





SANSPO.COM > ニュース速報


ベテラン東が優勝 ノルディックスキー吉田杯ジャンプ
 ノルディックスキー・ジャンプの吉田杯は17日、名寄市ピヤシリシャンツェ(HS100メートル、K点90メートル)で行われ、34歳のベテラン東輝(日本空調)が91メートル、92・5メートルと、ただ1人2回とも90メートル台をマークし、合計234・5点で優勝した。

 92メートル、89・5メートルを飛んだ高野鉄平(日本空調)が229・5点で2位。91・5メートル、89メートルの山田大起(北野建設)が228・5点で3位に入った。船木和喜(フィット)は84メートル、86メートルで201・5点の26位と振るわなかった。




初戦ということもあり、
両試合とも、多くの選手が力んだようで。
だが、こういうところできっちり結果を形に出来るのもまた実力。



まだ開幕したばかり。
積んできた練習が正しければ、結果が出るはず。
地道に、地道に。



7aa783b6.jpg今日は朝からCPRの指導者研修に。
この話題は何度か書いているが、
CPRとは「心肺蘇生法」の略。
要は人工呼吸と心臓マッサージである。








ただ、実はこのやり方は「国際蘇生審議会」というところで定期的に、
様々な実験や検証を経て、より良い方法論が討議される。
そこでの結論が、全世界に発信されるのである。


日本では様々な心肺蘇生法普及団体があるが、
良いか悪いかは別にして、一応国際標準としては「心臓マッサージ30回に対して人工呼吸2回」
に変更&統一された。
2005年度のガイドラインが日本に伝わり、今後様々な団体が追随するであろう。


この心肺蘇生法については、
国民の多くの人が出来た方が良い為、その「普及のしやすさ」と、
どの程度、有効かという「蘇生率」(救命率)とのせめぎ合い、バランスの問題になっている。
要は「簡単にしないと普及しない」と、
「簡単にしすぎると助かる命も助からない」
という微妙なジレンマである。




と、まあ、
今日は新しく制定されたガイドラインに準じた研修なわけで。



一旦、染み込んだ習慣を刷り直すのは、
結構難しいもんで。


私はテレビ朝日系で放映中のドラマ「相棒」の大ファンである。
水谷豊さんと寺脇康文さんのコンビが絶妙で、
脚本もオリジナリティにあふれ素晴らしい。
ずっと続いて欲しいドラマである。



新聞記事に主演のお二人のインタビューが掲載されており、
撮影の合間には二人にしか分からない言葉遊びに興じるなど、周りの人が入れないぐらいの仲の良さだということだ。



現場では笑いの絶えない二人のコンビだが、
実はもう一人、目に見えない¨相棒"がいるという、水谷豊さんの言葉が興味深い。




「性別も年齢も国籍も分からない。
だけど、いつも僕らの演技を見守って、最適な助言をしてくれるんです。
名前は外国人風、『チェイニー』と言います。」

チェイニーは、共演者や監督、さらにお茶の間の視聴者にも化ける変幻自在の存在だ、と真顔で話す。

そんな水谷に対し、寺脇がポツリ。
「聞いての通り、時に変人ぶりが暴走することがあるので、それを上手にフォローするのが僕の一番の仕事になってます(笑)」






寺脇さんのユーモア溢れるフォローが、お二人のよい関係を伺わせるインタビューである。



さて、水谷さん言われるところの「チェイニー」だが、
笑い話のようで、非常に感覚的な大切なことを語っておられると思う。


言ってみればー
「客観視」と「緊張感」。
さらに言えば「声ならぬ声を感じ取ろうとする注意力」と、
それを聞き入れようとする「謙虚さ」。


私も同様の感覚があり、俳優さんにならって「常にニカメ、三カメを」と表現している。
つまり自分の眼が一カメとするならば、自分自身を違う方向から見ているニカメ三カメを意識下で持て、という意味である。


水谷さんは、それを「チェイニー」として存在させているらしい。


う~ん、益々ファンになっちゃいました。



以前から書こうと考えていたが、
今日、とあるミーティングでそのような話題が出て思い出した。



よく指導上、クライアントから出る質問。

「ちょっとここ痛いんだけど…(あるいは違和感がある)」


または、

「ここ、何か動きが悪いような気がするんだけど…」

などなど。



こういう時、大抵の場合、

「ストレッチで軽く伸ばしておきましょう」

となることが多い。


もちろん、そうでないトレーナーや指導者の方もいるだろうが、
多くの場合、困ったらストレッチ、というケースが多い。
人の指導を見ていても、ほとんどそうである。




別にこれを全否定するつもりは無いが、
果たしてそれがベストなのか?


そもそも、伸ばすことで何をしようとしているのか考えているのか???


恐らく(推測だが)あまり根拠はなく、
あるとすれば
「伸ばせば筋が弛緩して、そこにスペースが生まれ、循環状態が改善されるのではないか?」
という期待と狙いだと考えられる。


ここから先は、あくまで私見であることを最初に断っておきたい。



私の施術や、様々なパフォーマンス向上を狙った身体調整の根底にある考え方は、
まさに「循環の改善」である。
その為にどの手段を用いるか?が、常にベースにあると言っても過言でない。



あくまで経験値からだが、
私はストレッチよりも「ポンピング」という考え方の方が効果が高い、という実感を得ている。



日本中の見識をすべて調べていないので何とも言えないし、
すでにこんなことは言われているかも知れないが、
要は筋肉を他動的、あるいは能動的に収縮・弛緩を繰り返し、
いわばポンプのような感じで中に還流を起こし、人体の液体成分に動きを促し、疲労物質の除去や痛み発生物質の除去、
または運動効率の改善を期待する、ということである。



ケースバイケースで手法は色々あるが、
伸ばすのではなく、むしろ「縮めてやる」ことを主体にする考え方である。



ストレッチでも、もちろん解決することもあるし否定はしないが、
改善しないケースも多くあるのも事実で、
場合によっては悪化することも少なくない。
そういう事が指導者側の耳に入っていないとすると、
単に気付いていないか、自分の耳をふさいでいるか、
「レアケース」と片付けてしまっているか、であるかも知れない。




昨年、あるセミナーでこのことに触れたが、
参加者も、この事の重要性に気付いていない様子だった。


実は、私も敢えてしつこく説明しなかった。

「これに気付けよ!」

と言って気付いても、ほとんど自分のモノにはならないと思っているからである。

以前のエントリーでも書いた事があったが、
「気付かない人は生涯、気付かない」
と、私の持論がある。


まー意地悪と言えばそうかも知れないが、
ピンと来ない以上、仕方がない。





…、と、このblogであまり詳細なテクニックを書いても理解までには至らないので、
考える方は考えていただければ。


何故、こんな内容を書いたかと言えば、
特に考えもなく、ただ「とりあえずストレッチで伸ばしとけ」のレベルは脱却しては?
という問題提起の意味合いである。



再度、確認しておくが、

あくまで「私見」である。



個人的に、私の付近にいる方は直接聞いてちょー。

今日の午前はパーソナルトレーナー指導で、
都内某所の超高級フィットネスクラブに出向く。


指導を終え、いつもは次の仕事が詰まっているのでシャワーも浴びずにそそくさと退散するが、
この日はスケジュールに余裕があったので、せっかくの高級クラブ、
施設利用してみることにした。



ジムのど真ん中にプールがあり、
いつもセレブな方々がゆったり泳いでいるのを横目で見ていたので、
プールを使ってみることに。



いつも仕事でしか来てないから、
実際の使い勝手が分からない。
プールも入口と出口が決まっていることも初めて知った。



ロッカールームからプールまではガウンが用意されているが、
そんなもん着る習慣無いから、
パンツ(水着よ)一丁でエレベーターでプールフロアへ。


もちろん、そんな奴はこういう場所では一人も居まへん。




で、こういうところではトレーニングウェアやタオル、ガウンは使い放題。
皆さん、ちょっと拭いてはパッパカ交換する。

あたしなんかはクラブで勤務していた時期もあったから、
無意識にコストなんかが気になるもんで、ずっと同じタオル使ったりして。


で、それをコンシェルジェのようなトレーナーが気を利かせて交換しようとする。

思わず、

「あ、まだ使えますから。」

だって…



やっぱ、貧乏性ってのは、染み込んだら自分ではコントロール出来んもんね…






それでも目を離したすきにガウンか何かを、
そっと新しいものに交換し、デッキチェアに置いてくれたりして。


それに気付いたあたしは、
「いや~すんませんね~」
なんて、必要以上に恐縮したり。
それも無意識に、胸の前で合掌しながらだったりして。
時には片手で、「どうもどうも~」なんて言って額の前で「ごっつぁんポーズ」したり。



これまた、こんなことやる奴は見当たらない。



当然、皆さん「余裕のある大人」なので、
こんなことは当然。
リアクションなしか、あっても田中角栄ばりに片手を軽く挙げ、「ん、ご苦労さん」と言わんばかり。



かっちょ良い~
やってみたいわ、あんな感じで。




スタッフだって、別にリアクションが無いのが当たり前だから、
特に「エッラソ~に」なんて思わない。


ま、当然と言えばそれまでですが。



そんなこんなで、
結局帰る時も、腰を屈め膝を曲げ、時代劇の商人か農民みたいな感じで
「いや、どーもお世話さんでした~」
とか何とか余計なことを。



貧乏くさいったらありゃーしない…





あーやっぱダメだ~



一生セレブにはなれない~

アジア大会が開幕した。


オリンピックと比べればレベルの差は歴然だが、北京を目指す選手の調整経過や、
五輪種目にはない競技を見られるので、また違った楽しみがある。


そんな中で先日の新聞に
「誰も練習に来ない競技」
というコラムが掲載されていた。


今大会から新種目になったチェスである。


他の競技会場は決戦前の最終調整をする選手で賑わっているが、
チェスの会場だけは役員がいるだけでひっそり。


スタッフの一人がインタビューに答え、

「こんな人目があるところで練習したら、戦術が周りにバレてしまう。きっとホテルにこもってコンピューター相手に練習してるはずだよ」

とのこと。




なるほどね…



珍しい競技。



…ってか、チェスが新種目になったことも知らんかった。



と、これってスポーツ???



ま、頭脳のスポーツってか。


そういえば、確かビリヤードもオリンピック種目に入ってなかったっけ?


スポーツかどうかの判断基準ってのは、何でしょーなー


昨日もスタッフのコンディショニング(調整)でTeamNISMOへ。


GTシリーズは最終戦を終え、シーズン終了。
惜しくもチーム総合四連覇は逃したが、総合三位。
あとは来週のフォーミュラNIPPON最終戦を残すのみ。
これが終わったら来季に向けてのマシンテストがすぐに始まるので、裏方スタッフの皆さんは休むヒマはない。
ホントにお疲れ様です。


施術調整中、となりは整備場なのだが、
普段は薄い壁があるが、この日は都合で取り払われていた為、すごい爆音!排気の匂い!


マニアにはたまらないんでしょうが、さすがに少し目がしみて…




レースは終わったが、12月3日に富士スピードウェイにて
「NISMOフェスティバル」が行われる為、そこに出てくるマシンの調整をしていた。
ま、ファン感謝デーみたいなもんです。



そちらはマシンの調整、私はそれを調整する人達の身体の調整。
シャレみたいだけど。




帰り際にマシンを少し見せていただいたが、
私には価値は分からないものの、マニアには垂涎モノの車ばかりらしい。


中には30年以上前のレースマシンも。
まるで「マッハGO!GO!GO!」の車のようなモノも。
(若い人は知らんでしょーなー)



私の年代には、この時代の車の方がカッコよく見えるなぁ…


車好きな方、是非行ってみては?
実際に乗せてもらえるらしいですよ~
デートにも楽しいかも。



あたしも仕事抜きで、
おネーチャンと行きたいなぁ…



これは全ての業種に共通する点が多いとは思うが、
今回は特に私が仕事上で関係の深いフィットネス業界に特化して考察してみる。



仕事柄、様々なフィットネスクラブに行くことが多い。
そんな中でそこに従事する人や、業界内の人たちと意見を交わすこともある。
そういう場合、この部分は共感する部分が多い。


それは広い意味での「適正会員数」である。



フィットネスクラブは当然の事ながら会社なので
利潤を追及しなければならない。
そうなると基本的には沢山の会員数を確保しなければならないのが基本である。


業界にいる人は分かると思うが、
会員数が多いクラブと少ないクラブでは、接客指導の仕方が明らかに違う。
というより、変えざるを得ない。


会員数がやたら多いクラブ(4000~5000名クラス、ジムが400㎡以上)では、会員との距離をとらなければならない。
会員数が多いからと言って、その分に応じてスタッフ数を配置できるかと言えばそうも行かない。
対象者との距離が近くなるほど視野が狭くなるので、
より安全確保や困っているお客様を発見するには距離をとらないと、目の前しか見えないということになり、
これは当然のようにマニュアルなどで指導されているはずである。


逆に、先日訪問した関東郊外のクラブがそうだったのだが、
会員数が1000から1500名クラス(ジムが200~300㎡クラス)だと、時間帯にもよるが、大クラブに比べれば瞬間滞留人数が少ないので、
お客様との距離をかなり縮めても大きな問題になりにくい。
人数が少ない分、視野も十分確保できる。


つまり、何が言いたいかというと、
「どちらが幸せなクラブなのか?」という点である。
幸せとは、「お客様」「スタッフ」「会社」、それぞれにとって、という意味である。


先日訪問した郊外型クラブでは、
スタッフは1~2名しかいなかったが、ジムに来るほぼ全てのお客様に挨拶をし、言葉を交わし、その日の体調を確認し、プログラムの相談にも適宜乗り、互いに名前をほとんど覚えていて、
「そろそろ田んぼの収穫作業、忙しいでしょう~」なんて仕事状況までも把握したような世間話にも花を咲かせ…
といった具合である。


片や大クラブでは、
挨拶は一応してはいるが犬の遠吠えのようになり、
顔はどっかで見たな、ぐらいの人が大半で、
名前まで知っている人は恐らく40~50人もいれば立派な方で、
距離をとらなければ多くのお客様の状況を把握できないので傍観者的にならざるを得なくなり、
辛うじて言葉を交わすお客様もいつも同じで、それ以上踏み込んで一部のお客様と話し込んでも、他のお客様に目が届かなくなるのでそれも避けて…
という状況。



これは良いとか悪いとか、
スタッフの質が高いとか低いとか、そういうことを言っているのではなく、
同じ職種でありながら考え方をまったく別にしなければならない、ということだ。


そう考えると、前述の問いの
「どちらが幸せなクラブなのか?」であるが、
小クラブは、スタッフはほとんどのお客様とコンタクトがとれ、
互いも認識出来て信頼関係も築き易く、よって顧客満足度も高く維持出来そうだ。(ハードの問題はあるが)
スタッフもフレキシブルにお客様の個別相談に乗れ、多くの事例に遭遇することで必然的に能力も高められそうである。
大クラブでは、理想は掲げられてもなかなかこうはいかない。


あとの問題は、「利益が出せるか否か」である。
だが利益と言うのは単純に言えば売上から経費を引いたものが利益であるから、人件費の問題はあるが、出来る範囲で賃料(出店要件)をコントロール出来れば…と考えられる。



つまり、
業界の人たちと話していて意外に意見が一致するのは、
「利益が出せるのなら、会員数1500名前後のクラブが一番幸せなのではないか」
という点である。



「そんなの無理だよーっ!」



という意見が聞こえて来そうだが、
逆に考えると「1500名前後で利益が出るにはどういうクラブスタイルにしたら良いか」ということになるだろう。
1000名でも良いが、ある程度の人数がいないと「にぎわい効果」が生まれないので。



極端な例だが、先ほどの郊外クラブの究極の形が、
たとえば「わたし」のようなスタイルの人間である。



私も患者さんを含め、様々な「顧客」を数百名抱えているが、
当然の事ながら顔を知らないなんてことはない。
カルテの類はあるが、たとえ見なくてもほとんど情報は頭に入っている。
当たり前だが挨拶はするし、コミュニケーションをとっていなければ引き続いて要請は来るわけがない。


組織や形態が小規模になればなるほど、顧客との距離感は縮まり、関係性は密になれる。
責任は大きい代わりに、達成感も大きい。顧客満足度も(サービス内容が上質ならば)高い水準を維持出来るだろう。
その代わり、多くの売上げ規模は望めない。(基本的には)
だが、利益率は意外に高いかも知れない。


大規模になるほど上記の逆になっていく傾向になる。
もちろん努力である程度は小規模組織的になれる要素もあるだろう。
しかし、意外に難しいのが「従業員満足度」かも知れない。
無論、報酬の高さということになるのだろうが、こういう仕事を選んだ人種は、やはり「達成感」を欲しているものだ。
ただ、大クラブにいて、そこそこの報酬をもらい続けていると、
いつしかその感覚が薄れていくのだが。
そして、大クラブでの仕事が長いと、小クラブのような密な関係性での現場では、実は何も出来ない自分に気付いてしまう、
ということにもなりかねない。


と、まあ悩ましい問題ではあるが…



もしかしたら、1500名、できれば1000名でも利益が出せるクラブ形態の一つが
最近はやりの「サーキット型施設」なのかも知れないが…(もっと少なくても利益は出せる)



だが、これは……ねぇ。


意味が違うし…




いや、批判してるんじゃなくて、一人の運動指導者としての能力は高めにくいかな?、という意味で…



だれか、頭の良い人、考えて~


いや、すでに地方都市なんかだと、あったりします。


大クラブの人も、先入観捨ててみたら良いのに…