2018年からMycujoo配信やなでしこリーグのYouTube配信が始まり、2020年は全試合YouTube配信、WEリーグ:2021-2022からはDAZNとなり、各チームを均等に観戦できるようになりました。
千葉Lに関しても、合計61試合、攻撃248本・守備292本のデータを蓄積しています。
2023-2024リーグ戦では8試合、攻撃34本・守備32本を分析・集計しています。
以下に千葉Lの2023-2024WEリーグのコーナーキックの状況の概容と、2024-2025WEリーグの予想を記載していきますが、原則下図のような配置を基に述べていきます。
青字:16試合以上先発した選手 緑字:16試合以上出場した選手
橙色:11試合以上出場した選手 赤字: 5試合以上出場した選手
黒字: 上記以下の選手
下線:引退・移籍など退団 * :夏期入団選手
+ :冬期入団選手 $ :昇格・2種登録選手
長期離脱:
MF18安齋2022/12~3ヶ月、DF22井上2024/3~2ヶ月、DF4林2024/04~2024/05
DF14大熊環2023/08~2023/11
退団(~2023/07/08)
GK1清水2024/06マイ仙台、FW11千葉2024/01AフランクルルトF、MF13曽根2024/06 YoungElephants(LAO)、MF18安齋2024/07愛媛L、DF19上野2024/06 YoungElephants(LAO)、DF21サンプソン2024/07I神戸、GK30大熊茜2024/07I神戸、GK33米澤2024/07FCふじざくら山梨、MF38藤尾2024/01Mチャコヴェツ(クロアチア)
攻守の配置の1例を示します。

第18節2024/05/18より。
(1) 2023-2024シーズンの全般傾向。
以下赤字のデータはこのブログで記事にした試合からの独自データです。
詳細は3-12他を参照ください。
2023-2024シーズンは2得点、失点2。
攻撃では、フリー先着率は11.8%(リーグ3位)、シュート打ち率は44.1%(同1位)と良好。
守備では被フリー先着率は6.3%(リーグ5位)、シュート被弾率は21.9%(同5位)と平均的。
レベルを(A)~(E)で評価。あくまで私の視点です。
① 高さ関係:揃っている(A)
24城和選手(173cm)・5田中選手(172)・6蓮輪選手(170)・14大熊環選手(169)・3石田選手(167)と主力メンバーに高身長選手が多くフォーメーション図の平均身長で165.7cm。
リーグで断トツ。
② 軸になる攻撃:正面~ファーサイド狙い(B+)
正面~ファーサイド狙いで64.7%(平均51.8%)配球し、先着率45.5%(平均34%)と良い結果を得ている。上記のように高身長の選手が多いので、相応の成果が出た。
ニアサイドの短めのボールはほとんど蹴られていない(集積図参照)。タイミング勝負と言うより、高さ勝負で競り勝つことが狙いだったのは2年連続。
メインターゲットは8岸川選手で、キックはほぼゴール正面を狙っているのだと思う。
大外に5田中選手も居て、強力な体制と言える。
③攻撃の工夫・戦略:企画頻度はリーグ1位(A)
データを取った34本で、6人走り込み態勢15回、ピックプレー9回確認など、色々工夫していている。
④守備力:まずまずの堅さ(C+)
フリーで先着を許したのが6.3%(リーグ5位)、シュート被弾率は21.9%(同5位)と平均よりやや良い程度。
平面戦でも5.26(リーグ3位)とまずまず。
**平面戦の採点は、3点完璧なディフェンス勝ち、4点ディフェンス勝ち、5点イーブン、6点オフェンス勝ち、7点オフェンスフリー、8点オフェンス"ど"フリーで評価。
(2)データ
A.なでしこリーグ・リーグカップ、WEリーグ公式記録より
B.独自収集データより
あくまで、私が観戦・ブログ化した試合が対象ですし、独断と偏見で判断して集めたデータです。
①集計表とシュート率・被シュート率のグラフ2枚
②左右CKの集積図





(3)詳細評価
以下話が長いです。興味のある方は読んでいただければ幸いです。
A.攻撃詳細
2023-2024リーグ戦は2得点で、6蓮輪選手・9大澤選手。
フリー先着率11.8%(リーグ3位)、シュート打ち率は44.1%(同1位)と内容的には良かったが、コーナーキックが得点源と呼べる程にはならなかった。
a)ニアでの合わせ(B)
配球率が35.3%(平均48.3%)であまりされていないが、先着率は50%(平均33.6%)と非常に良い。
14大熊環選手や9千葉選手がニアへ先頭で走ることが多かったが、集積図のようにほとんど配球されず、デコイ(囮)扱い。
その後ろを追いかける9大澤選手・24城和選手あたりからがターゲット範囲に入ってきていたようである。
b)中央からファーでの競り(A-)
8岸川選手はしっかり溜めてランニングジャンプで「点で合わせる」技術に長けているし、
5田中選手はシンプルに高い。
実際、配球率は64.7%(平均51.7%)と高く、先着率も45.5%(平均33.9%)と高い。
2023-2024WEリーグでは、私の記録には実績が無い。
これまでも、ショートコーナーを2021-2022:1本、2022-2023:2本と従来から少な目。
高さに自信が有るので、小細工しないのだろう。
d)キッカーと戦術選択(C+)
2020年後半から、引き続いて10鴨川選手が蹴っている。
パンチの効いた伸びるボールというより、曲げて落とす球質で蹴る。
正面~ファーサイド狙いだと、「身方にだけ判る球筋」とは言えないが、
受け手が高いことと、前後に揺さぶっていることで、成立しているのだと思う。
(集積図を参照)
e)ピックプレー(B+)
34本のコーナーキックで9回使用とリーグで最も使用頻度が高い。
特に、「ここ一本」と言う場面で8岸川選手をフリーにすべくピックプレーを使っていたように思う。
ただ、キッチリとブロックするパターンでは無く、走行線を近付けたり、交差させることで、守備選手が絡む可能性を上げている場合が多い。
f)ゴール前密集隊形(C+)
使用頻度は平均以下的で全34本中2回。結果はシュートなし。
2021-2022WEリーグでは、ピックプレ-と絡めて、なかなかの企画性で、効果を見せていた。だが、2022-2023以降は、使用頻度・企画内容共に低下している。
だが、競りに強いメンバーだし、十分脅威だと思う。
g)相手ゴールキーパーの守備範囲限定(C-)
GK脇にセットするのは、主に23小林選手・14大熊環選手らだが、誰もSETしない場合も多い。戦略的に重要視していないのだと思う。
h)その他
特にはない。
B.守備詳細
a)基本守備体系
①ゾーンディフェンス
やらない。
②マンツーマンディフェンス
10人守備で3名のゾーン固定配置が主だった。
固定配置するのは、主に以下の通り。
ニアポスト脇:9大澤選手が主で、他10鴨川選手など。
ニアポスト前約5m:8岸川選手。
ファーポスト前約5m:5田中選手
③ショートコーナーには、比較的が積極的には対応していた。
b)各選手の傾向・特徴
走り込む相手に対応しているのは、6蓮輪選手・14大熊環選手がエース格をマークし、3石田選手・2藤代選手らが加わっていた。基本密着守備をするタイプが多い。
このチームの守備の中心は4林選手だが、怪我で稼働率が低かったし、
チームが若返っていることもあって、ピックプレーにガッツリ引っ掛かる場面も目にする。
c)マンツーマンのマークの強さ(C)
フリーで先着率を許したのは6.3%(リーグ5位)、シュート被弾率は21.9%(同5位)。
平均やや上の数字ではあるが、ここ2年少し悪くなっている。
守備の要の4林選手が、不在の試合が多く、影響が出ているのだろうと思う。
代わりに統率できる選手が居ない。
・マーク力
平面的な動きに関して言うと、2023-2024は頑張っていて、独自評価で5.28。
この3年間で最も良かった。
**採点は、3点完璧なディフェンス勝ち、4点ディフェンス勝ち、5点イーブン、6点オフェンス勝ち、7点オフェンスフリー、8点オフェンス"ど"フリーで評価。
エース格を抑える6蓮輪選手と14大熊環選手が5.30とそこそこの値。
でも時々派手に負けている印象がある。
d)ゾーン配置選手(ストーン)の強さ(A-)
何度も書くが、ニアポスト前:8岸川選手、ファーポスト前:5田中選手が強力で、ボールをはね返している。
e)逆襲力(D)
ドリブルで一人でシュートまで持って行けるような選手が居ないし、
MIXディフェンスで、10人守備なので逆襲はあまり期待できない。
f)統制(D)
元々4林選手が中心なのだろうが、怪我で稼働率が上がらなかった。
ゾーン固定(ストーン)に入っている8岸川選手や5田中選手がリードすべきなのだろうが、
しっかり仕切っているところは見たことが無い。
(4)過去の傾向・推移
a)キッカー
2015年記録を始めて以来、瀬戸口選手が中心で蹴っている
2018・2019年は上野選手が右CKを蹴って、左右使い分け。
2020年は瀬戸口選手が中心だったが、後半になって鴨川選手が蹴っていた。
以降も鴨川選手が蹴っている。
b)ヘディング力
菅澤選手(~2016年)、櫻本選手(~2018年)が抜けて力強さは低下したが、
2019年に大滝選手・田中選手を補強、市瀬選手、大熊環選手らの台頭で、
2021-2022シーズン以来、浦和に次ぐ強さになっている。
c)攻撃のメインターゲット・頼れるプレー
2016年までは、菅澤選手のニアがメインターゲット。
2018年はリーグ・リーグカップ戦で13点取った。櫻本選手はファーサイドで5点取っている。
2019年・2020年は、軸が見当たらなかった。
2021-2022からは、岸川選手が軸で、ニアポスト前からゴール正面の競りがメインになっている。
d)ピックプレー
2016年までは菅澤選手が、千野選手のブロックを使って、ピックプレーを発動していたが、
その後、あまり見なくなっている。
2021-2022は後半以降は、走行線を近づけたり、交差させて、守備選手が接触する可能性を高めている。
e)相手ゴールキーパーの自由度制限
深澤選手(~2018)が務めていたが上手かった。
相手GKより先に動いて、ボール落下点に真っ直ぐ入れないようにポジショニングしていた。
その後、この役目をしっかり果たしている選手は居ないが、大澤選手はそこそこやれている。
f)守備の統制
2018年までは良く統率されていたが、2019年以来少し乱れていると思う。
(5)2024-2025シーズンの予想など
カスティージョ監督が就任。2023-2024の試合でも指揮を執っていたので、実質変化無し。
この夏GKが3人とも退団、1望月選手・21ニコレッチ選手を獲得したが、FPに関しては大きな移籍は無く、状況もあまり変わっていない。
だが、4位になった2021-2022リーグ戦と比較するとアタッカー陣の層が薄く、
若手の押し上げが待ち遠しい状況がこの2年続いている。
この春も千葉選手の抜けた穴が塞がりそうな気配はなかった。
コーナーキックに関しては、攻撃は強烈だし、守備もまずまずなので、特に変えてくる要素は見当たらない。
2024/08/25 更新
以上です。
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