「なかなか、勉強できない」
「なかなか、掃除ができない」
そんな、「なかなか、xxできない」を改善して、習慣化するための方法を考えてみましょう。
- 嫌子出現
(嫌なことが起きる。気分が悪くなる。) - 好子消失
(うれしいことがおきない。)
- ゲームやテレビが見れない
- 面倒な気持ちになる
- うまくできなくて、困った気持ちになる
- 面白くない
- 気持ちよくない
何かを「やりたくなる」とか、「習慣化する」にする方法は、大きく2つに分けられます。
- 嫌子消失による強化
叱られたり、ペナルティーを避けるための行動
ルールを破る気持ち悪さを避けるための行動 - 好子出現による強化
うれしいことを起こさせる行動
気分が良くなる行動
「嫌子消失による強化」は、身の回りにイヤなことを増やし、緊張やストレス増加につながります。
ゲームができない不満足を感じる上に、ペナルティーのプレッシャーを感じるわけです。
「嫌子消失による強化」を多用すると、にっちもさっちもいかなくなり、行動の総量が減って消極的になります。
(参考:「行動をやめさせるもの」の嫌子の副作用)
「好子出現による強化」の方は、楽しみ期待感が増え、その他の行動も積極的になるように影響します。
ですから、「好子出現による強化」で習慣化するのが望ましいということになります。
親が子供に「歯磨きの習慣」を教えることを考えてみましょう。
子供の心が感じる感覚にどんな影響があるかを想像しながら、読んでみてください。
やり方を2つに分けて考察します。
- 嫌子消失による強化
「歯を磨かないとダメでしょ」
「歯を磨かないと虫歯になっちゃうぞ~」
「歯を磨かないと気持ち悪いでしょ?」 - 好子出現による強化
「上手にできたね~、お利口だね~」
「歯磨きすると気持ちいいでしょ~?」
虫歯になる不安(嫌子)を避ける(消失)ために行動をします(強化)。
※これは、「虫歯になる」を嫌子ととらえて、「嫌子出現阻止の強化」というとらえ方もあります。
「虫歯になる不安」が、刷り込まれると習慣化しやすくなります。
「歯を磨かないと気持ち悪いでしょ?」
歯磨きをしない気持ち悪さ(嫌子)を避ける(消失)ために行動をします(強化)。
これは、上の「虫歯になっちゃう」の例とよく似ていますが、「歯磨きしない」ことが、生物学的に気持ち悪いのかは、よくわかりません。
親から思い込まされたのかもしれません。
いずれにしても、「歯磨きしないと気持ち悪い」が、刷り込まれると習慣化します。
「上手にできたね~、お利口だね~」
気持ちい(好子)を得る(出現)するために行動をします(強化)。