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さて、好子がなくなると行動がなくなることを「行動をやめさせるもの」でお話をしました。

 

ではなぜ、私たちは外出をするときに電気を消したり、毎日歯磨きしたりするんでしょう。

 

目に見える好子が見当たりません。

行動に影響を与える好子は、行動の直後の物だけです。

 

 

最初は、親から叱られたり(嫌子消失の強化)、「お利口だね~」などと褒めらる(好子出現の強化)で、覚えた行動です。

 

でも、大人になって叱られもしない、褒められもしなくても続けていますよね?

 

なぜでしょう?

 

 

行動を習慣化するために、この辺の仕組みを知 る必要がありますね。

 

 

 
見えない好子・嫌子

 

行動は強化されるもががないと起こらなくなります。

強化というのは、行動の直後に
  • うれしいことが起こる(好子出現)
  • 嫌なことがなくなる(嫌子消失)
ということで、起きます。
 
毎回強化されなくても行動は起きますが、時々は起きる必要があります。
しかも、行動の直後に起きなければ、強化(行動が増える)されません。
 
まったく強化されないことが続くと、その行動をしなくなります。
 
 
私たちが歯磨きをつづけるのは、直後に強化されるからです。
 
歯を磨いたときの爽快感などが好子と考えられます。
もしくは、歯磨きをしないときの気持ち悪さが嫌子になっていて、嫌子消失による行動かもしれません。
 
どちらの場合も、外から見えるものではなく、体の中で感じるものが好子か嫌子として影響しています。
 
 
最初は、親の説教や誉めが嫌子や好子になって、起こるようになった行動ですが、大人になっても続けているのはこのような体の中で感じる感覚が嫌子や好子に変わって、行動をさせています。
 
 
 
電気を消す理由

 


「電気をつける」という行動の好子は簡単ですね。部屋が明るくなってよく見えるということが、好子になって行動を強化させています。



それでは、外出するときに電気を消すのはなぜでしょう?

電気をつけることメリットや、歯磨きのような爽快感はありません。

 
お金がもったいないと考えているから?
これは、行動の直後には関係しない(随伴していない)から、直接は行動を起こす要因になっていません。
 
「ルール支配行動」といって、自分が決めたルールに反することが嫌子として、ルールを守らせるように行動させることも考えられます。
が、いつも、「電気を消さないと、お金がもったいない」などと考えていません。

 
では、なぜ電気を消すのでしょう?
 
 
「え~、だって外出の時に電気を消さないと気持ち悪いじゃん」
という声が聞こえてきそうです。
 
はい、そうなんです。
それが電気を消す理由です。電気を消すという行動を強化している感覚です。
 
 
つまり、「電気を消さないと気持ち悪い」が嫌子となって、嫌子消失による強化が起きていると考えられます。
人によっては、電気が消えていることとお金が貯まるイメージがつながっている人は、「電気を消すとリッチな気持ちになる」という好子による強化かもしれません。


これは、その行動そのものに、好ましいとかイヤだという感覚が結びついているということです。
 
 
習慣になるということ

 

ルール支配行動に頼っているうちは、本当の意味で習慣的な行動とは言えません。

 

いつも、意識の力で自分を律する必要があるからです。

 

意識しなくてもできる習慣的な行動が変わるためには、「行動している時かその直後の状況と結びつく感覚が変わる」ということになります。

 

 
その方法については、次の記事から考えていきます。