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最近、子供も直接指導するようになりました。
実は私の息子は学校でも
「塾の先生の子供からいいな。教えてもらって。」
と言われていたのですが、実際には、全くといっていいほど教えたことがありませんでした。
実際に時間がなかったこともありますが、それ以上に
「意識して時間をとっていなかった。」
ということがあるのです。それも、
「時間がない。」
ということを言い訳をにして。
で、今月から、子供の指導時間を優先的に入れるようになりました。
すると、どうでしょう。子供は結構やる気になって、
「お父さん、何時にあいている?一次関数教えてほしいんだけど・・・」
とか、
「お父さんに金曜日は時間空いている?」
と積極的に聞いてます。
通常言われるのは、
「親子で指導すると、感情的になるから、教えてはだめ。」
といわれます。
確かに、塾にくるお子さんや、私が、家庭教師にお伺いしたときも、
何人も学校の先生のお子さんがいらっしゃいました。
確かに、指導するのは、親子は感情が入って難しいみたいですね。
が、私の場合は「仕事」と割り切っていますで、結構怒り出すことなく(笑)指導しています。
で、今日のお話は、
なんで子供がやる気になっているか・・・
という話ですね。
実は、これに気づけば、
「人に好かれたり」
「人に感謝されたり」
「子供をやる気にさせたり」
するからです。
あなたは日常の中でいろいろたくんさの仕事、用事に追われていますね。
特に、仕事以外でも、たくさんの役割を担っていると思います。
例えば・・・
家庭では・・・
「父親としての役割」
「母親としての役割」
「夫としての役割」
「妻としとての役割」
仕事場では・・・
「上司として役割」
「パートとしての役割」
で、すべての役割をこなしていくと、大変ですね。
そこで、自分の役割を忘れてほっておいたら、いろいろ問題が発生しますね。
相手からの連絡を忘れたりすると、
「相手が怒ったり」
「相手がやる気をなくしたりする」
んですね。
ここで指導する立場でいうと
「相手の『自己重要感』を満たしてあげていない」
からなんですね。
実は、今まで子供を指導したりしていましたが、いつもは、
「明日は仕事するから・・・」
の一言で、また、
「えっ、仕事で疲れているから・・・」
と子供の指導を避けていました。
確かに、忙しいときは、1日15時間も指導しているわけですから、
それ以上に指導するのは、きついかも知れません。
また、「時間がない」を言い訳にして、子供のことは後回しにしていたのです。
そして、そうやっていくと、子供もだんだと、私に相談しなくなってきたのです。
もちろん、息子としては、親の立場も理解できているので、
わがまま言わず、黙々と1人で勉強していました。
でも、今月から、頭を切り替えて、
「子供の目標達成のために協力しょう。」
と思い、今月最初に息子に、
「今月から指導するね。」
といって、実際に塾で指導している方法でやることにしました。
すると、子供は喜んで、一生懸命に問題を解いているではない
ですか・・・
「教えてもらった方がいい。」
と
「次ぎはいつ教えてくれる?」
と自分から指導してもらう時間を聞いてきました。
自分から、聞いてくるのですよ(笑)
でも、本当にここで大切なのは、指導してもらうというより、
「自分自身が大切にされている」
「自分自身か大切にされている」
というのが根本にあるわけです。子供を指導している
ときは本当に、
「息子だけに時間を使う」
ことで、子供は
「自分は大切にされている」
「自分は大切にされている」
と感じているからなんですね。
これは、娘でも同じです。実は、うちの娘は、小4なのですが、
今でも家内が、本を読んだりします。
「えっ、小4なのに・・・・」
と思われるかもしれません。
でも、子供は勉強したあとの家内の読み語りを楽しみにしているんです。
「勉強したから、お母さん本読んで・・・」
と一緒に布団で本を読んだりします。もちろん、自分でも読めるのですが、母親が
「自分のためだけに時間を作って読んでくれる」
というのがうれしいのです。つまり、
「自分が大切にされている」
というのがうれしいのです。
これって、親子だけでなく人間関係を作るのに重要なのです。
例えば、仕事から帰ってきて、奥さんが
「あのね。今日ね学校でね・・・」
と子供のことで話そうとしたら、
「あっ。疲れているから・・・」
「うーん。え、後でもいい?」
といわれたらどうでしょうか・・・
。確かに本当疲れていて、話をしたくないときもあるでしょう。
でも、それが続くと、奥さんはきっと、
「私の話なんか、どうでもいいんだ・・」
と思い、それが、
「私のことなんかどうでもいいんだ・・・」
と『自己重要感』を満たされないまま、何年も過ぎ、そして、ある日突然、
「離婚します。」
と熟年離婚になってしまいます。これは、すべてに通じます。
実は、私はサラリーマンだったとき、
「クレーム処理」
の仕事をしてきました。お客様からのクレームに対しても、いつも謝る仕事です(笑)。
中には
「裁判所に訴えてやる」
と言われることもありました。
(もちろん、私は他の人が失敗したことを謝るのです。)
そこでも、同じように気づいたことがあります。それは、
「お客様のクレームの90%以上は相手の『自己重要感』を満たしてあげれば収まる」
ということです。クレームを言って来たお客様に対して、
その内容もそうですが、それよりも一生懸命聞いてあげる。
「そうですね。おっしゃる通りです。」
「なるほどね。そうですか。」
「申しわけありません。」
と真剣に聞いてあげるだけで全く違った結果になってくるのです。
聞くのもたとえ電話でも、
「体で聞く」
という姿勢をとるのです。電話の向こうで相槌をうったり、時には頭を下げたり・・と、相手は、
「この人はわかってくれている」
「この人は私のことを大切に思ってくれている」
と思ってもらったら、相手の怒りは次第に収まってくるのです。
いかがですか?
大人でも、子供でも同じです。
「子供が勉強しない」
と嘆く前に、お子さんに対して、
「あなたのことは大切だよ。」
と行動で示してあげてください。ぜひ、子供のために(または、大切な人のための)
時間をとってあげてくださいね。
例えば、
「相手のことを聞く時間」(自分が話す時間ではありません)
「相手のために一緒にしてあげる」
です。
ぜひやってみてください。
「時間がない。」
のは理由になりません。
できれば、いろいろ時間を作る工夫をやってみてくださいね。
私の知人の家では、夫婦離婚の危機になったとき、夫婦のコミュニケーション
をとるのにも、「夫婦交換日記」を始めた方もいらっしゃいました。
「やる気」を引き出すには、まずは、相手を大切にすることからです。